マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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伝統の証し

2008年03月20日 07時57分09秒 | 橿原市へ
金剛杖は、ヤドの証として、あるいは厄除けに家の門口などに供えている。

ある家では三本もの金剛杖がみられた。

当時は9軒だったことから36年に一度の杖。

三本もあるということは108年間も守り続けてこられた証し。

ただ、建て替えしたときは新築には似合わないといって捨ててしまうそうだ。

(H20. 2.10 Kiss Digtal N撮影)

閏四年毎の初庚申参り

2008年03月20日 07時54分27秒 | 橿原市へ
前日の朝から降り出した雪は止まない。

12年ぶりの大雪に見舞われた奈良市内では11cmの積雪記録。

県内いたるところで見られた一面の雪化粧。

翌日昼頃には穏やかな陽気でわずかに残すばかりとなった橿原市五条野町界隈。

狭い町なのに春日神社、八咫鳥神社、素盞鳴神社の三社も鎮座していると自慢する氏子ら。

上の内垣内、下の内垣内、西垣内、北垣内に出屋敷垣内、城山垣内の六垣内がある。

平成12年の発掘説明会には1万人もの考古ファンが訪れた植山古墳を背にする上の内垣内。

以前は9軒もあった庚申講、増えることもなく減る一方になってしまったと嘆く講衆は、ヤドと呼ばれるトヤの家に6軒の講衆が集まってくる。

庚申さんの日は60日ごとに巡ってくる。

今日は今年初めて向かえた庚申の日。

4年に一度、閏の年だけ営まれる初庚申。

御供神饌と奉納「青明金剛」と記した樫の木の金剛杖を持って庚申さんにお参りする。

以前、庚申さんが祀られていた場所は山の中だった。

6年ほど前に始まった宅地開発で陽の当たる場所に移転されて歩きやすくなったという。

金剛杖を奉納し、灯明に火を点けると手を合わせて般若心経を唱える。

新興住宅に囲まれたなかで行われる庚申さん参りは異空間に入った感覚を受ける。

(H20. 2.10 Kiss Digtal N撮影