マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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脇本春日神社二月朔座巡拝

2008年03月11日 07時55分29秒 | 桜井市へ
前夜から降った雪で辺り一面が白装束を纏う桜井市脇本。

今日は早朝から集まって春日神社の宮座衆による二月朔座が営まれる。

頭屋宅では手伝い役が朝から忙しく準備を進めている。

前日に搗いた二段重ねの鏡餅は桶に入れて天秤棒で担ぎ同神社に供えられる。

神職を向かえて一老と頭屋の三人は雪が降り音もない静かな空間を歩いていく。

到着すると桶ごと鏡餅神饌を供えて祓えの儀、祝詞奏上など厳粛に神事が行われる。

このあと、西に100mほど離れたイワクラさんと弁天さんにもお参り。

灯明を灯してお頭付きの魚や野菜などを供える。

イワクラさんの元位置はここから20mほど離れた谷間地。

足下が悪く歩行困難だったといい、祠の建て替えに伴って分霊を遷された。

小さな御幣で祓えの儀、一老と頭屋の拝礼で巡拝神事を終える。

戻ってくると二段重ねのモチや小モチにコゲ目を付けて焼く。

焼入れする焦がしモチの意味は判らないという。

これらのモチは頭屋家で行われる宮座直会でヨバれる主役。

小モチは雑煮に入れられて直会膳に配られる。

(H20. 2. 3 Kiss Digtal N撮影)