マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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天高市神社御田植祭

2008年03月27日 07時50分08秒 | 橿原市へ
橿原市曽我町には二社の神社が鎮座する。

近鉄真菅駅南に宗我坐宗我都比古神社、ここから南東約1km余りの地に天高市(あめのたかち)神社。

神殿、拝殿、祓戸社に鳥居の位置や向きまでそっくりに建てられている兄弟社のような造り。

両神社を一度に拝見すると、また戻ったのかと時空間を跨いでいるような感覚に陥る。

宗我坐宗我都比古神社での祈年祭を終えた曽我町自治会役員は、天高市神社に着くやいなや祈年祭が始まる。

祓戸社の前に並び、祓えの儀が行われたあと拝殿に登る。

修祓、祝詞奏上が行われると御田植祭が始まる。

神殿と拝殿の間の境内には四方に竹を立て、1㎡ぐらい、石枠で囲った小さな場は田んぼに見立てられたもの。

宮司は供えられた松苗を手に持ち、ひと束ずつ植えていく。

拝殿からガラス越しに見ておられる役員ら。

厳かに御田植え所作された20本の松苗は五穀豊穣を祈るもの。

実際の田植えが終わる6月には、無事に田植えが終わったと神さんに奉告する「さなぶり祭」が行われる。

ちなみに、石枠囲いの田は宗我坐宗我都比古神社でも同じ位置にある。

おそらく同神社でも御田植え所作が行われていたものと考えられる。

(H20. 2.17 Kiss Digtal N撮影)