この夜は子供たちが楽しみにしていた西福寺のお十夜。
天理市南六条町の南方にある融通念仏宗派のお寺である。
融通正伝法から始まって、大和ご回在や施餓鬼などの行事を取材させていただいたお寺だ。
杵築神社境内で遊んでいた子供たちは定刻ともなれば西福寺にやってきた。
旧村檀家の子供たちだけでなく新町・ハイツに住む子供たちもやってくる。
「大勢の子供たちが喜んでくれて、行事を体験することで記憶に残る」と云うお寺さんの配慮で始めた行事である。
お堂に上がって参列した子供たち。
住職が営む法要が始まった。
十夜追善法要、塔婆回向に「三界萬霊 なむあみだー なむあみだーぶぅ」の念仏を唱える。
一人、一人が手を合わせて焼香をする。
法要を済ませば数珠繰りだ。
「大きな珠は仏さんのみたま(御霊)、珠が回ってきたら頭を下げて念じてください」と話す。
数珠繰りは子供たちが主役。
笑顔で数珠を繰る。
初めて体験する子供は見よう見まねで頭を下げる。
数珠繰りの回数は特に決まっていない。
参列は子供であるゆえ遅くまですることなく、適度な回数で終えると云う住職。
お寺の娘さんも檀家年番も一緒になって数珠を繰っていく。
終えた大珠の数珠は畳んで丸めた背中に当てる身体堅固。
ありがたく手を合わせる。
そうしてからふるまいのアズキ粥をいただく。
テーブルを運ぶのもお手伝いをする子供たち。
自然と身につく心構えである。
大鍋で炊いたアズキ粥は一升七合。
多少の塩で味付けをしていると話す年番さん。
一杯、一杯を椀によそってくださる。
現代っこにとっては初めての食感を味わう。
「もっと塩が欲しい」と云う子供には塩皿も運ぶ。
自家製の香物はハクサイ、千切りダイコンなど。この日の当番を勤めたYさん。
薬師さんや観音さんの月参りに涅槃さん、お大師さんなどで導師を勤めたご婦人だ。
「あんたも一緒になって食べてや」と云われて席につく。
美味しいご馳走はおかわりが何度も。
それほど美味いアズキ豆粥と漬けものを味わう十夜。
市販品の黄色いコウコも美味かった。
美味しさを感じる子供たちはいずれも笑顔で応える。
その後はお椀もお皿もテーブルを片付ける子供たち。
指示に従っているわけでもなく自然な動き。
家で教える親御さんの教えが染みついているのであろう。
この夜はまだまだ続く子供たちの集まり。
お楽しみはビンゴで終える。
(H25.11. 9 EOS40D撮影)
天理市南六条町の南方にある融通念仏宗派のお寺である。
融通正伝法から始まって、大和ご回在や施餓鬼などの行事を取材させていただいたお寺だ。
杵築神社境内で遊んでいた子供たちは定刻ともなれば西福寺にやってきた。
旧村檀家の子供たちだけでなく新町・ハイツに住む子供たちもやってくる。
「大勢の子供たちが喜んでくれて、行事を体験することで記憶に残る」と云うお寺さんの配慮で始めた行事である。
お堂に上がって参列した子供たち。
住職が営む法要が始まった。
十夜追善法要、塔婆回向に「三界萬霊 なむあみだー なむあみだーぶぅ」の念仏を唱える。
一人、一人が手を合わせて焼香をする。
法要を済ませば数珠繰りだ。
「大きな珠は仏さんのみたま(御霊)、珠が回ってきたら頭を下げて念じてください」と話す。
数珠繰りは子供たちが主役。
笑顔で数珠を繰る。
初めて体験する子供は見よう見まねで頭を下げる。
数珠繰りの回数は特に決まっていない。
参列は子供であるゆえ遅くまですることなく、適度な回数で終えると云う住職。
お寺の娘さんも檀家年番も一緒になって数珠を繰っていく。
終えた大珠の数珠は畳んで丸めた背中に当てる身体堅固。
ありがたく手を合わせる。
そうしてからふるまいのアズキ粥をいただく。
テーブルを運ぶのもお手伝いをする子供たち。
自然と身につく心構えである。
大鍋で炊いたアズキ粥は一升七合。
多少の塩で味付けをしていると話す年番さん。
一杯、一杯を椀によそってくださる。
現代っこにとっては初めての食感を味わう。
「もっと塩が欲しい」と云う子供には塩皿も運ぶ。
自家製の香物はハクサイ、千切りダイコンなど。この日の当番を勤めたYさん。
薬師さんや観音さんの月参りに涅槃さん、お大師さんなどで導師を勤めたご婦人だ。
「あんたも一緒になって食べてや」と云われて席につく。
美味しいご馳走はおかわりが何度も。
それほど美味いアズキ豆粥と漬けものを味わう十夜。
市販品の黄色いコウコも美味かった。
美味しさを感じる子供たちはいずれも笑顔で応える。
その後はお椀もお皿もテーブルを片付ける子供たち。
指示に従っているわけでもなく自然な動き。
家で教える親御さんの教えが染みついているのであろう。
この夜はまだまだ続く子供たちの集まり。
お楽しみはビンゴで終える。
(H25.11. 9 EOS40D撮影)