マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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堤防土手に咲くアサガオは何-2-

2016年06月04日 09時47分55秒 | 自然観察会(番外編)
この日も心臓リハビリ。

向かう病院は天理市内にある。

道中に必ず通る高瀬川の堤防沿いの道路である。

9月8日に撮ったアサガオを小型にしたような小さな花だ。

オレンジ色の花で堤防一面を染めていた。

その花はマルバルコウ(ソウ)(丸葉縷紅草)。

印象的な植物は江戸時代末期に観賞用として渡来したそうだ。

前日に通りがかった堤防道がある。

この日も患者さんを乗せて送迎していた。

オレンジ色に染まったなかに白い花がポツポツと咲いている。

何であろうか。

見間違いかもしれない。



そう思って翌日に出かけた堤防土手は白花だけでなく薄い紫色の花もある。

3種とも姿、形がたいへんよく似ている。

マルバルコウ(ソウ)の色変化かもしれない。

そう思って写真に記録した姿・形で同定した。



目立たない白花をよく見れば花弁の形が違う。

裂けているのだ。

形はマルバルコウ(ソウ)とよく似ているが、調べてみればマメアサガオだった。

近くにもう一種咲いていた薄い紫色の花。

五弁の先(端)が尖っている。

これも調べてみたらホシアサガオ若しくはベニバナマメアサガオのようだ。

さらに調べてみれば、前述した白花はどうやらマメアサガオで、薄紫色のほうはベニバナマメアサガオのようである。

私は薄い紫色に見えるが、薄紅色の名である。

そういう色であることからベニバナマメアサガオの名がついたらしい。

これとよく似た種にホシアサガオがあるらしい。

花姿だけでは見極めできないホシアサガオ。

違いは花茎の長さだ。

ホシアサガオは長い(15~20cm)がベニバナマメアサガオは短い(5cm)。

当地にはなかった未確認の黄色花もあるようだが、この種の同定は難しい。

ちなみに白花のマメアサガオは北アメリカ産の一年草。

1955年、帰化したマメアサガオを東京で発見されたようだ。

(H27. 9.24 EOS40D撮影)

堤防土手に咲くアサガオは何-1-

2016年06月04日 08時57分50秒 | 自然観察会(番外編)
大和郡山市横田町を流れる川は高瀬川。

道沿いに上流を遡る。

天理市櫟本町辺りにくれば大きく蛇行している。

さらに上流を目指す。

信号を越えてすぐの処だ。

昨年もこの時期に咲いていたオレンジ色の花。



ラッパ形の小さな花が愛おしく感じる。

五花弁の花の名前は知らない。

近くの膳史(かし)に住むNさんはこの花に惚れられた。

名も知らない花はつる性。

雑草などに絡まっている。

ここは川沿いの一本道。

東側の信号辺りはまったく咲いていない。

というよりも、ないのだ。

西側に多く咲いていたオレンジ色の花。

つるごと摘んで花瓶に生けたという。

水揚げよろしくすぐには枯れなかった花は生け花に最適だったという。

いつしか黒いタネができて翌年の春に植えた。

目が出たと話していたのは7月初旬だった。

その後の私は入院した。

退院して復帰した送迎ドライバーの仕事。

7日の月曜日に通った高瀬川沿いの道だ。

オレンジ色の花がいっぱい咲いていた。

園芸種のタネが飛んできてはびこったのか、それとも自生種なのか、いずれにしても名は知らない。

その日は3便の送迎。

この地とは方角が逆になる大和郡山市の小泉町。

大きな川が流れている。

国道25号線と交差する信号は小泉町。

そこより北へ数百メートル。

そこにも点々とオレンジ色の花が咲いていた。

まったく同じ品種だと思った花を送迎患者さんは堤防土手に咲くアサガオだと云った。

患者さんは花好き。

自宅にはいっぱいの花が色とりどりに咲いている。

患者さんのSさんが云うには子供のころから見ていたそうだ。

その話しから園芸種ではなく、自生種かもしれないと思った。

そう思って次の便の患者さんのWさんを迎えに行く。

大和郡山市の筒井町に住むその家では私が行きつけの診療所を存じていた。

介護もされているその診療所の介護士さんがタネをくれた。

タネはアサガオだと話していた。

その花は土手で咲いていた花とほとんど同じだが、真っ赤な色だ。

葉もまったく違う。

土手のアサガオの葉はスペード形かハートに近い丸葉。

真っ赤な花もオレンジ色と同じくつる性。

葉がギザギザ。

まったく違う。

なんとなく園芸種のように感じた花はおそらくはごろもルコウソウ。

数日後の14日に撮らせてもらった。



花の名前は判らない。

手がかりはSさんが云った「堤防に咲くアサガオ」だ。



キーワードはそれだけでネット検索した。

花の画像は多いが、特徴ある花弁で手繰ってみたら、あった。

画面で同定した結果は、ヒルガオ科のマルバルコウ(ソウ)(丸葉縷紅草)。

この植物は江戸時代末期に観賞用として渡来した。

いつしか関東から九州までの地域に広まり野生化したが、本来は薬草である。

天日乾燥した葉を煎じて飲めば解熱薬になる。

根は痔に効くとか・・書いてある記事もあった。

植生していた土地はだいたいが堤防も土手や川べり。

年に何回か行われる雑草刈りの時期が重なればすっかり消えてしまう。

(H27. 9. 8 EOS40D撮影)
(H27. 9.14 SB932SH撮影)
(H27. 9.28 SB932SH撮影)