マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

大宇陀道の駅の山菜きつねうどん

2018年01月13日 09時10分12秒 | 食事が主な周辺をお散歩
大宇陀道の駅を訪れる目的がある。

さきほど庚申講の所有物を拝見してきたお家である。

この日に行われた野依白山神社の上巳の節句行事。

大きなヒシモチを供える役目をもつのは小頭家。

これは決まりである。

ちなみに野依の節句は3月3日が桃の節句。

当地ではこれを上巳の節句と呼んでいる。

もう一つの節句は5月5日。

その日はチマキを供える。

その役目は大頭家が務める。

昔は家でチマキを作っているが、入手する原材料が困難になってきたため和菓子屋さんに注文することも可能になったそうだ。

この日に供えられたヒシモチはヨモギの葉が要る。

本来なら近場で採ってきたヨモギの葉を使うのであるが、この季節はまだ早い。

3月末から4月になればわんさか生えてくるが、今はない。

昔はどうしているかといえば、役目に当たるのが決まるのは前々年。

フリアゲで決まった役目である。

その年に生えてくる近場のヨモギを摘み取っておく。

それを冷凍して保存する。

冷凍庫なんぞなかった時代は土蔵で保存していたようだ。

そんな話をしてくれた小頭家は予めそうすることなく大宇陀道の駅で売っていた宇陀産の乾燥ヨモギを使用したという。

それはどんなものか見たくて立ち寄った大宇陀道の駅である。

ある、ある。

もう一つあったのはカンセンギョ取材でお世話になった和菓子屋「恋を乃屋」。

和菓子が世話してくれたわけでなく、店主のNさんだが・・・。

店主が手作りするヒシモチも食べてみたいが、さきほどお世話になった小頭家で貰ったばかり。

モチばっかり貰ってきて・・・という声が聞こえてきそうなのでやめた。

そんなあれこれがあった大宇陀道の駅の物販コーナー内喫茶軽食の場もある。

併設にれすとらん甘羅もあるが、価格帯が我が家の暮らしと合わないのでやめてうどんにした。



一杯が税込500円のうどんは山菜付き。

出汁は昆布であろうか、すっきりした味わいにコシがまあまあある麺がつるつると上がる。

手打ちでもなさそうな麺の具合はもしかとすれば冷凍もん。

生麺では絶対にちがうと思う麺が美味しい。

出汁も美味いしきつね揚げも。

なんせ丼椀からはみ出しそうなアブラアゲが美味いんだ。

大宇陀の豆腐屋さんが作ったのかどうか聞かずじまいのきつねうどんは僅か数分で完食した。

(H29. 3. 3 SB932SH撮影)