ストローバレイ家の介護奮闘記

90→→92歳の母を支える4姉妹の泣き笑い奮闘記・・とその後

新年のスタート

2010-01-01 21:27:14 | 日常
               
                  賀 春  2010

朝8時少し前に部屋に入ると、うっすら目を開けていました。「明けましておめでとうございます!今日はお正月よ。今年もよろしくお願いします」というこちらのハイテンションな呼びかけに、白っぽい表情の母から「何か変ね」のご挨拶。新年は不機嫌なスタートとなりました。

そうは言ってもお正月、服も整えお雑煮も食べてもらわなくてはと、ベッドからポータブルに移動してもらい、着替えと洗浄を始めると、「馬鹿、死ね、おかしなことは止め給え」と「誰?」といった言葉遣いで罵りながら、身体を仰け反らしたり爪を立てたりと馬鹿力を発揮。まるで多重人格の『ボブ・26歳・横柄な乱暴者』みたいな豹変振りに娘達はビックリ。おかしさがこみ上げつつ、何とか一連の作業を終了。すると今度は『ジェフ・8歳・ワガママな甘えん坊』みたいな人格となってひとしきり大泣き。

なんとかなだめてようやく朝食に。しばらくは食事介助をする娘の反対方向に身体を向けて、「拒否」を全身で表現していましたが、お雑煮のお汁を口にすると少し強張りが解けてきて、小さく切ったお餅1/3の入ったお雑煮、柿1/4、キッシュ1/5をおいしそうによく食べて、食事の最後には本来の母らしさを取り戻し、小さな微笑みも見えました。

食事が済むと椅子で居眠り。11時ごろに「体中が痛い」というのでベッドで休憩してもらいました。ベッドインの時に罵り人格が少し戻ってきましたが、間もなく眠りに入りました。

1時に次女が来たので母に起きてもらい、母・次女・三女・四女と三女の家族でおせち料理を囲んでお祝いの宴となりました。久々の次女の登場のせいもあってか、機嫌も持ち直し、夕べから四女が準備していた炒り鳥・牛肉カルパッチョ・サーモンのマリネ・七福なます・梅花卵や、栗きんとん・黒豆・数の子・鯛などの定番をおいしそうによく食べました。

昼食を終えたところでトイレを済ませて一旦ベッドで休憩。疲れたのかしっかりと眠りに入りました。(三女)

3時前に一旦自宅に帰り、年賀状の確認などを終えて、4時半にSV家に戻ると、ベッドでよく寝ていました。別室で曾孫を遊はせながら待機していてくれたY子が、一度実家(三女宅)に戻って夕飯の支度を終え、再度、三女の代わりに手伝いに来てくれました。でも夕飯の介助までは一人でも何とかなるので、曾孫とY子には実家で夕飯をすませてから、母の寝る準備を始める7時頃に来てもらうことにしました。

夕飯は豚汁とご飯の他お節料理の残りをつかって牛薄切り・ほうれん草の炒めもの、梅花卵、サーモンマリネを完食。何となく物足りなさそうだったので、家から戻る時に買ってきたショートケーキを1/3程食べてもらいました。

食後の片付けをしているところにY子(と曾孫)が再々登場。少し面倒な人になりかかっていたので、とりあえず一人介助が無理なトイレだけでも使っておいてもらおうとしましたが頑強に拒否。今朝の人格が戻ってきてしまいました。そのためトイレは諦めてベッドに誘導。

そんな状態だったので寝てもらうのに苦労しそうだと心配しましたが、まずY子がベッドサイドで少し話相手になってくれてから曾孫と帰宅。その後10分程話しているうちにうとうと始めました。別室に下がり様子をみていると、少しして神様へのお願いが始まりましたが、それも10分位で治まり静かになりました。(四女)

「難しい人」状態で新年がスタートしましたが、これは偶々サイクルがそうなっただけで、今年一年の象徴とかではないですよね、、、(I hope!)(三女)
コメント
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