JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

藍にそめて Sound Pictures / Lars Jansson & Tommy kotter

2007-09-28 22:51:10 | 聞いてますCDいいと思う
ピアノが2台のデュオは、ライブであれば100フィンガーズみたいにSHOW的にも楽しいし、それ以外ではチックとゴンサロ・ルバルカルや上原ひろみなどとののデュオも日本のライヴで記憶に残っています。ただアルバムとなると耳が2人を聞き分けたく思うし、同じ守備、攻撃範囲なのでおさえが利かなくなって結構難しいと思います。チックとハンコックのように、それぞれの個性が確立した2人の物は良かったと思いますが、それ以外これは良いと言うのが思い浮かびません。
Lars Janssonの一番最新なのが、のこのアルバム、ピアノデュオです。
1曲目2曲目がラースの曲で“Sound Pictures 1,2”思索的に始まって、次でははっきりゴスペル調の曲を2台で掛け合うところ素晴らしい。
3曲目はスタンダード“ You Don't Know What Love Is”を軽快に掛け合いするところ、同じ楽器でソロしている画一的なところがなく、それぞれの演奏駆け引きが出ておもしろさがはっきりでています。ピアノデュオの録音ではかなり面白い演奏と思います。
4曲目はkotterの美しい曲で、ピアノデュオが変になる弾きすぎるところがなく、どちらかというとワンマンプレー的な作品ですがいい演奏です。
5曲目ラースの美旋律の曲、また聴けてうれしく思う曲です。デュオですが2台のピアノの抑制が上手く交わっています。
二つの同じ楽器をどう扱うか、強い個性はどうするか、色々あるのでしょうが、このアルバム、ラースへの敬意を十分にもって、一つの色に染めていくように思います。
6曲目カリプソ調の選曲は大正解で、2台のピアノのソロフレーズも楽しいものになっています。
7曲目はスパニシュの入った荘厳な曲。
8曲目はダラーブランドのゴスペル調の曲で面白く聞けます。
9曲目はフリースタイルのvoiceなども入る曲です。ライヴで見るには良いけど、アルバムではどうでしょうか。特にvoiceは日本人には理解に苦しむところです。
演奏はフリーの形ですが、ベースにはアメリカのラグがあるように感じて安心して聴ける曲です。
10曲目は静かだけど大きく展開をする曲で最後2曲はT・Kotterへ譲った曲のようにおもいますが、エピローグとして落ち着く曲です。
2台のピアノをどのように聴かせるか、ここでは同じ国のとても親しい2人が抑制をもっていい音楽と作った感じです。二人で同じ色に染める作業をしているような、裏面ジャケで二人で飲んでいるワインの色のように同じに染めたアルバムです。裏面で二人が飲んでいるワインはそれほど高くなさそうなのに、ノートに写っているワインは高いよなー。どうせなら飲ませてあげて欲しかった。(シャトー・マルゴー)

追記
blogを通じてのお友達のカノンさんからご指摘を受けました。二人が飲んでいるのは
シャトー・ムートン・ロートシルト 1988
Chateau Mouton-Rothschild 1988
フランス・ボルドー AOCポイヤック 第1級格付け 赤ワイン
税込価格 \33,180(本体価格 \31,600)
でした。私こんな高いの飲んだことないから、まるで知りませんでした。
お見事、どっちでもいいから飲んでみたい。
今夜私が飲むのはRUFFINO CHIANTI 1,000円ちょっとです。







Sound Pictures / Lars Jansson & Tommy kotter

Lars Jansson piano
Tommy kotter  piano


1 Sound Pictures Part 1
2 Sound Pictures Part 2
3 You Don't Know What Love Is
4 Wintersong
5 Worship Of Self
6 Dolly Days
7 Rojo Y Negro
8 Miniatyr Nr 3
9 Tintiyana
10 Flowering Children


コメント (4)
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