JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

脳波に直接 麗(シンセサイザー作品集) /  ウインダム・ヒル 

2007-09-10 20:59:14 | 聞いてますCDいいと思う
ギタリストのウィリアム・アッカーマンによって設立されたウィンダム・ヒル・レコードは統一されたイメージで少しは聴いていたし、ジャズの部門もあり、マイケル・マリングというベーシストなんかは結構うまかったと覚えています。
このアルバムも過って聴いたことはありましたが、中古屋さんで500円なので拾ってみました。
シンセサイザーの始まりはボブ・ムーグが作った電子楽器Moogを使ったアルバム“スイッチ・オン・バッハ”で、はいま聴けば陳腐な音楽のように思いますが、当時はやはり驚いて聴いた覚えがあります。
それが発展を続け、WEATHER RIPORTの日本公演、ザビヌルの演奏には本当に驚きました。シンセそのものはライブとして使用するのはかなり大変なので、録音もののバックなどに効果的に使われているように感じます。
1980年代にはその楽器に取り組む人が多く、その人たちがの作品を集めたのがこのアルバムです。いまでも各方面で活躍している名があります。
1曲目は大好きなミッチェル・フォアマンの曲、すでにマハヴィシュヌと活動もしていたので、大変JAZZ的です。シンセを使いながら、タイミングはジャズ・キーボードのよさがでていてバックのハーモニーと絡み合って伸びやかな風景です。
2曲目のFRED SIMONもピアノトリオのアルバムがいいもの出しています。

http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20060812

4曲目コーリン・チンという人の曲はサウンドトラックのようですが、ドラマの背景を見ているようなプロローグを感じる曲です。
6曲目PHILPPE SAISSEもJAZZのピアノアルバムを出していて、これもなかなか素晴らしいアルバムで、シンセで鍛えて構成力があるのでしょうか。ここではMINO CINELUがpercussionを叩いています。

http://blog.goo.ne.jp/monakasm/d/20070608

7曲目ゲイリー・チャンという人の曲はリズミックな展開とベースラインの使い方、打ち込みに通じる展開をしていて、シンセのその後の展開をすでに行っている展開の大きな良い曲です。
9曲目は長寿グループ“オレゴン”に似ていると思ってみてみるとソプラノを吹いているのはP・マキャンドレスでした。20年以上後に今活躍している人たちが下地を作っていたのですね。
シンセの音はリードやホーン楽器のブレッシングなどの微妙な息使いがなく、透明感が強く、他人の所業に対する防衛本能を起こさせないような気がします。そうすると安心感からか無防備に音を受け入れるようです。
直接の脳波に触ってくるように感じるのは私だけでしょうか。


1 RIZZO / MITCHEL FORMAN
2 TIME AND THE RIVER / FRED SIMON
3 WATER TRADE / MICHAEL WHITELEY
4 AYERS ROCK / COLIN CHIN
5 PEACE OF MIND / RICHARD SCHONHERTZ,PETER SCOTT
6 LAND OF MORNING CALM / PHILIPPE SASSE
7 CITYVAPE / GARY CHANG
8 CHORALE / GREEENWALD,SCOTT HILTZIK
9 IN THE AGE OF STEAM / DARNELL
10 THE LURE OF SILENCE / TIM STORY
11 SHADOOWS OF EARTH / ROY FINCH

コメント
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