シカゴで買った中古品を順番に聞いているけれど、これまたこんな素敵なアルバムがあったのだとつくづくうれしくなったアルバムです。知らなかったけれど、ブルーベックやメイナード・ファーガソンと共演歴のあるベテラン・テナー・サックスのマイケル・ペディシンさんの2011年のアルバムです。
1曲目ゆったりとふきはじめると良い音だとまず思います。ちょっと今テナーとも違う、誰でしょう、スコット・ハミルトンに近いか、本人はロリンズを敬愛しているようです。
2曲目はオリジナル、この演奏フレージングといい音といいうっとりと聞き入ってしまいます。
3曲目ぐらいからは1曲1曲のことを考えない、お湯につかってゆっくりしなさいなどど、山の宿屋の女将に言われて甘えているような至福感が漂います。
新緑も心地よいというようなリラックスの極み。
バラッド集ということですが選曲も良い、最後がタイナーの曲でもちろんバラッドなんだから、意味がこもっているのは間違いありません。
甘いバラッドではありません、フレーズが素晴らしいのにそれをきいているとどんどん心がゆったりしていくような、最近珍しいアルバムです。
日本でも手にはいるようなのでぜひって、このアルバムシカゴで2枚買ってきたので(間違えて)今度だれかにプレゼントしよう。
ジャケも淡い絵で内側も同じような絵なので誰の絵だろうとおもったら、SHERRY PEDICINってあるから、奥さんか娘さんの絵なんだろうね。
BALLADS....SEARCHING FOR PEACE / Michael Pedicin
Michael Pedicin(ts)
John Valentino(g)
Barry Miles(p)
Dean Schneider(p)
Andy Lalasis(b)
Bob Shomo(ds)
1. You Don't Know What Love Is
2. Blame It On Your Heart
3. Home At Last
4. Few Moments
5. Virgo
6. Tell Me
7. Search for Peace