JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

お礼の印 UNITED IN THE BIG BLUE / Tizian Jost

2013-05-12 18:55:18 | 聞いてますCDいいと思う


ジャケをみて魅かれて、帯を読んでみると、2012年2月に亡くなったenjaのオーナーでプロデューサーのホレスト・ウエーバーに捧げられたもの、日ごろからenjaには一目おいているので、これは買いでしょう。

さよならの記憶-ホレスト・ウェーバーに捧ぐとなっていて、ウェーバーが生前ティチアンと作ろうとしていたアルバムを完成させてもののようです。

でウエーヴァーへの思いを込めて、ジャケの写真は、遺族の希望でホルストの盟友、「DUG」のオーナー中平穂積氏が撮影したものになりました。

ピアニストのティティアン・ヨーストという人は澤野公房から4枚アルバムを出している人でしたが、今回初めて聞くことになります。

ティチアン・ヨーストのオリジナル12曲、少し軽いフレージングのピアノで、丁寧に弾いている感じです。
ダークな雰囲気を匂わせたり、バラエティーを持たせようとしていますが、ピアノの流れ方はだいたい同じように感じます。音が粒だつというのではなくて、フレーズが流れているという感じ、ですからこの後聞くジェラルド・クレイトンなんかを聴くと一寸残念ですが凡庸なところはいさめません。いや良いピアノだし、流れていて良いなと思うことは確かでしょう。ただ2ステージのライブがあるとすると、1stを聞いたら、2ndの演奏内容もわかってしまってもういいかなと思ってしまうのではと思います。

さてこのアアルバムのノート、前出の中平穂積氏、伊野信義氏、坂田明氏、日野皓正氏、森山威男氏、山下洋輔氏がホルスト・ウェーヴァー氏の思い出を書いて偲んでいる。
そのような交流の思い出も音楽界には大切なことで印を残すことは大切だと思う。

ということでこのアルバム、一番がウエーバー氏への思いがこもっていること、2番目にジャケットが素晴らしくてジャケ買いでも十分なこと、その後ピアノ演奏という順番に並んでしまうけれど、いいと思います。


UNITED IN THE BIG BLUE / Tizian Jost

Tizian Jost piano
Thomas Stabenow bass
Mario Gonzi drums

01. 黄、白、青の幻想
02. ジョイフル・ノーヴェンバー
03. 小曲
04. ユナイテッド・イン・ザ・ビッグ・ブルー
05. ファン・イン・ザ・フォレスト
06. 真実の言葉
07. ティチズ・ビジネス
08. ノット・アン・イージー・ウェイ・トゥ・ゴー
09. ブー・ビー・ドゥー・ワップ
10. 76号室
11. 隠れ家 (日本盤ボーナストラック)
12. ゴールデン・オクトーバー (日本盤ボーナストラック)
コメント
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