シカゴで買った中古アルバムには黄色い値札がはってあるので、結構記録になるけれど、プロモート用非売品とか、ジャケを穴あけした特価品なんかがかなり多い。これは穴あき品で5ドル、全部99セントが付いているのが面白い。
フランス生まれのアメリカで活躍するピアニストだそうですが、初めての2012年のアルバムです。この人は知らないけれど、ドラムスは引っ張りだこのケンドリックス・スコットだし、ベースもステファン・ハリスと来日したり、持っているアルバムではゲーリー・バートンのニュー・ジェネレーションで弾いている人だから、かなり強力人選をしたというところでしょう。
1曲目プログラミング音が入ってスタートして、2曲目e.s.tのラインに似ていることは、すでにe.s.tが存在しないのだから、全然問題としない。
切れるドラミングとうねるベースという強力なリズム隊がe.s.t同様ピアノ・ラインをバックアップする。
アメリカのピアノとはおもえない安定したタイム感なのはフランス生まれだからかもしれない。
4曲目、牧歌的な曲も見事、リズム隊が色彩の変化を加えています。このジョン・メイヤーの曲はジョシア・レッドマンも新しいアルバムでとりあげています。
5曲目、プログラム音をいれるけれど、生のチェロとギターを入れることでe.s.tよりも広がりのあるサウンドになっているように思う。
7曲目も同じ構成だけれども、これがとても良い。
11曲目も電子音がはいったe.s.tサウンドで、アメリカにもこのサウンドを作る人が出てきて大変うれしい。
最後の曲は生ピアノのシンプルでクラシカルなピアノ・ソロ、こんなこともスヴェンソンは演りそうで、このロメイン・コリンという人スヴェソニストかもしれません。(そんな言葉はありません。)
THE CALLING / ROMAIN COLLIN
Romain Collin(p, programming)
Luques Curtis(b)
Kendrick Scott(ds)
John Shannon(g, M1,5,7)
Adrian Daurov(cello, M5,7)
1. Storm
2. The Calling
3. Runner’s High
4. Stop this Train
5. Burn Down
6. Pennywise the Clown
7. Greyshot
8. Strange
9. Nic’s Dream
10. Airborne
11. Aftermath
12. One Last T