シカゴ行の日程が決まった後に、キース・ジャレット・トリオの最後の日本公演というわれるチケットを買ってあったのを思い出してドキッとしました。
5月6日だったら行けなかったけれど、上手い具合に最終日を選んでいました。
一寸会社を早くでて、いつもキースの前に行くお蕎麦屋さんでオクサンと待ち合わせ、先に入って頼んでおいてもらいました。
笛吹き鯛、ボラ、鰹のサシミ
もち豚の黒こしょう焼き
マグロのスモーク
会場は1回前側の後ろ部分、まあ満足です。
撮影は禁止ですから、行けなかった人のためにオーチャードの天井だけで気分を味わってください。
楽器が並んだ舞台をみて、まず目を引いたのが、セットの位置が以前よりずっと近く置いてあること、クラブの舞台のような感じです。
7時にチャイムが鳴って、みなさん登場前のセキ・タイムです。
1st
1 On Green Dolphin Street
1曲目、わりと静かに始まって、ピアノの音がすこしくぐもって聞こえるのはこちらの耳がまだ慣れていないからかもしれません。
2 Lament
静かなイントロからはじめて、だんだんとキースが世界に入っていく感じです。
3 Sandu
4 Too Young To Go Steady
5 Meaning of The Blues
普段あまり弾いていない感じの曲が多いけれど、ここでのピーコックのソロがとても良くなって、するとその後、キースとピーコックのインタープレー、トリオ・プレーが輝く感じになりました。もう一曲かとおもったらここで1st終了。
2st
1 The Masquerade Is Over
2ndは知らない曲からはじまったけれど、ピアノの音がはっきりした感じ、修正がされたのかもしれません。
2 I Thought About You
ピーコックのソロの比重がいつもより多い感じがするのは、こちらの考えすぎか、キースのピアノにピーコックのフレーズが反応して、それをディジョネットが支えるという素晴らしいトリオの図式、しり上がりにピーコックのソロがよくなりました。
3 God Bless The Child
R&B、ゴスペルの得意パターン、調子がのりだしたら、なんと3曲で2nd終わり、ということはアンコールをたっぷり演るのかも。
enqual
1 When I Fall In Love
アンコールでおなじみの曲が鳴り出すと、行く人を送る気持ち、もう会わないかもしれないとLive,深いため息と大きな感謝が隣り合わせになりました。
2 Straight, No Chaser
フリーなスタイルをいれたノー・チェーサーはユーモラスで、ピーコックも昔の杵柄てきパターン、ここにきての、ディジョネットがソロらしいソロをとりました。
3 Things Ain't What They Used To Be
ブルースをベースにしたような、気持ちが明るくなり演奏なので、これはもう一曲ありと直感。
4 Answer Me, My Love
そして最後は静かに、しみるように、ほぼ全員のスタンディング・オベーションだったと思います。
この日の観客はこの日を知る人が多いのでしょう、曲の終わった後の一瞬の間合い、かけ声、歓喜どれも充分キースのコンサートにマッチしたもので、ありがたかった。
最後は、ただただ立ち上がって3人を目に焼くつけることをしていました。
ありがとう、THE TRIO.