トーマス・エンコというピアニストがアルバムを出していることは知っていたけれど、聞かずにいたら私の趣味にあっているといいう人がいて、結構評判もいいので聞くことにした。
1988年生まれだから26才、現役ピアニスト100人に選んでいる一番若い人はエルダー・ジャンギロフで1987年生まれだからもう一つ若い。
デジョネットとパティテゥッチの強力リズムとの6時間の録音というのは、よっぽど強靭な精神力がないとできないはず、というか若いから出来たのかもしれない。
1曲目デジョネットのドラムスからパティテゥッチのべースが入ってきて、その後にエンコのピアノ・メロディの始め方、なんとも落ち着いた風格ある始め方です。
途中にマトリックスが出るところなどピアノを愛する心が伝わります。
デジョネットがしっかりと仕事をしていて、気持ちが良い。このリズムに太刀打ちできると88の伊藤八十八氏が予測したのでしょう。
3曲目、抒情的な曲を結構うまくこなしています。
4曲目、かなり難しい曲で、ベテランならばもう少し違うまとめ方をするかもしれないけれど、短い時間でここまではやはり凄い。
5曲目のタイトル曲は二人のリズムにリスペクトした曲、これも一寸難しい曲、弾きこめばもっとまとまっっていくのだろうけれどその手前という感じです。
このピアニストをきいていると、きっとそこまでいくだろうということが解ります。
ですから聴いていると、もっと伸びるだろう伸びしろがいっしょに聞こえてきて、多くの人がその点を
Jack&John / Thomas Enhco
Thomas Enhco(P)
John Patitucci(Ac-B)
Jack DeJohnette(Ds)
Rec. January 29, 2012, NY
1. ガストン
2. アイム・オールド・ファッションド
3. ア・タイム・フォー・ラブ
4. エボニー
5. ジャック&ジョン
6. パノニカ
7. オール・オア・ナッシング・アット・オール
8. ショパンのエチュードOp.10,No.6