JAZZ最中

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ピアノに酔う PORTRAITS / DARIO CARNOVALE

2014-01-22 06:05:25 | 聞いてますCDおすすめ


昨年買い忘れたアルバムと気になったのでやはり買ったアルバム、こちらは12月にでてまだ新しいからから今年のグループに入れてもいいでしょう。

信頼印の豊田さんのところからDARIO CARNOVALEの新しいアルバムが出ていることを名古屋の姫に教えられてちょっと慌ててしまった。アルボーレ・ジャズからでた前作「EXIT FOR THREE」でピアノのうまさに驚いたので次を楽しみにしていたのです。

1曲目の迫力のある広がり強さ、2曲目のクラシカルなピアノの優雅な響き、実に2曲の表情はまるで違うのにどちらにもそれぞれの美しさがさえ際だつすばらしさ。
3曲目はまた違ってクラシックと現代音楽とラグのそれぞれをカクテルしたような、なんだかピアノに酔うという感じになってきます。
4曲目タイトルが“Miriam And Sara ”題はダリオの二人の娘さん、それも天国に居る、どのような事情で亡くなったのかはわかりませんが、とても悲しいこと、しかし曲は慈しみがこもった落ち着いた演奏です。
1曲目が「Seven Steps」で「Giant Steps」などでアルバムのタイトルを「PORTRAITS」となっていますからトータル的にも二人のお嬢さんにささげたものでしょう。少しでもこのアルバムの録音が癒しになったであろうことを祈ります。
その「Giant Steps」、これが素晴らしいアレンジ、このように弾き始めることができる人あまりいないのではないでしょうか。
7曲目がScriabinの肖像となています。スクリャービンをほとんど聞いていませんが、この人スクリャービンを簡単に弾きこなすだろうと想像できます。
8曲目“Effata”も簡単に弾いているように聞こえますが、起承転結、緩急広がりと実に見事です。
9曲目の〝Paul And Carla ”は両ブレーにささげられた、たぶん影響を受けたのでしょうが、ゲーリー・ピーコックみたいなベースが入ってもいいかなと思う。
最後がプロクフィエフ、ピアノ演奏として難曲が多いといわれる人、きっとクラシック習得時に山ほど引いたのでしょうね。

2曲ドラムスが入りますがほとんどピアノ・ソロの47分、アッという間に終わってしまうと思うほどの展開、今年のグループにいれてもいいでしょうというのは今年のベストのスタートを切るからです。


PORTRAITS / DARIO CARNOVALE

Dario Carnovale(p)
Luca Colussi(ds on 1,9)
2013年3月29日イタリア Udine - CavaliccoのArtesuono Recording Studio録音

1. Seven Steps (Dario Carnovale)
2. Medjugorje (Dario Carnovale)
3. Schizophrenic (Dario Carnovale)
4. Miriam And Sara (Dario Carnovale)
5. Aforisma #2 (Dario Carnovale)
6. Giant Steps (John Coltrane)
7. La Flamme De Scriabin (Dario Carnovale)
8. Effata (Dario Carnovale)
9. Paul And Carla (Dario Carnovale)
10. Prokoviev (Dario Carnovale)

コメント (2)
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