JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

重たいもの2点

2011-06-17 23:02:14 | 
闘病記を読んでいたら、なんだかとても重ったい本をみつけて読みました。

石井光太著の「感染宣言 エイズなんだから、抱かれたい」です。



親の起こした事故が原因でいじめられ、自暴自棄の生活から罹患した女性、また極度のコンプレックスから同性愛生活におぼれて罹患した男性、はたまた血友病患者として病院から当たり前のように陽性をつげられる男性、それぞれの辿ってきた道が、丁寧な取材で明らかにされます。
治療法の進化により明らかに死病率が減って、希望をもって生きる人々が増えている事実を知ることができますが、病気の罹患が心を蝕んでいく様も見せ付けられるのです。
お蔭様でこの病からは遠くはなれているようにかんじていますが、だからそれでいいというものでもない。
理不尽な発病も考えられる帰結もあるのでしょうが、若い人々が絶望的になっていくのは読んでいてやはり辛い、若くなくても、人生に負わされる重荷は計算できないものだと感じました。

もう一つ、重たいもの読みました。基本的にはぶんやさんの37年前におきた「連続企業爆破」事件の取材、報道記録で、元産経新聞の記者 福井惇氏が書いた「狼・さそり・大地の牙」という本で副題が「連続企業爆破」35年目の真実で、実はHIVウイルスよりもこちらのほうが、身近だったかもしれません。



年代的にすこしおくれていますから、いろいろな突き詰めをうけないで、ノンポリ(こんな言葉つうじるのかしら)でありましたが、確かに黒いヘルメットも目にしていましたし、赤いのも近くいた覚えがあります。
この事件が起きた8月30日は夏休みでしが、TVで惨状をみて唖然としました。
この本は、犯人逮捕のスクープを勝ち取った取材活動から、犯人たちの生い立ち、そして裁判、クワラルンプール事件、ダッカ事件による超法規的措置で釈放と昭和から平成へと事件の続く様が描かれています。
もう少し歳がいっていれば、事件の大手町にいたことも考えられるし、もしくは近くに犯人たちがいたことも考えられるのです。
大道寺将司・大道寺あや子・佐々木規夫・浴田由紀子などの名は今でも頭に刻み込まれています。
この本を読むと、初期に同じ道を歩み、目的を違え実家にもどったM子は一生逮捕の一ヵ月後に排ガス自殺をしています。

エイズとはまるで違うことですが、思い描く人生を大きく変えてしまう、解らないものがあるのです。どのように健やかな道を守っていくのでしょうね。

何だか重たい本を選んで読んだのは、浮ついた気持ちにならないようにという作用が働いたのかもしれません。

とにかく人生の道筋は思わぬ屈曲があることがあり、避けられない事もいろいろありながら救いの道をみんなで作っていくしかないのですね。

何だか重たいものを横においてきた日々でした。自分の喜ばしい事と同時に流れる事を意識しようとしたのかも知れません。
あすはぜんぜん別な世界は行こうと思います。

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Newで大賛成です Common Ground / Gary Burton

2011-06-16 22:19:47 | 聞いてますCDおすすめ


ピアノのジェフ・キーザーと演奏しているジョー・ロックのヴァイブが素晴らしく、ゲーリー・バートンの後継者はこの人だと思うのだけれど、52才だからちょっと歳は、いってます。
でも大御所は68才になって、レコード会社も替わって若々しいアルバムを出したのだから、まだロックは若造かもしれません。
素晴らしいロックにつづいて、同じように巣晴らしバートンが聞くことが出きるアルバムです。
1曲目、出だしの音から元気が良い。ギターを入れたカルテットのフォーマットは何度かありますが、ベースのラインがアコーステックを弾いていたスティーブ・スワローに似ていることが嬉しい。
2曲目はそのスコット・コリーの曲は勢いがあります。ジュリアン・レイジのギターに個性が出来てきて、ユニットの形がはっきりしています。
3曲目はタイトルとなったサンチェスの曲で、タイトルになるだけある演奏です。
4曲目、最近のバートンの曲は余り面白くないというより、あまりないような気がしていましたが、これはバートンの曲、初期に演奏していた“ラインズ”のような曲です。
5曲目はスパニシュの香りがたのしい、ジュリアンの曲は最初のコーラス、気合が入ってコリアとのデュオを思い出しました。
6曲目は哀愁を帯びた曲でバートンらしいバラッドのソロ、7曲目も、本人だから当たり前だけど、バートンらしい、最初にソロをとるギターがカントリーっぽくて、これで曲に火がついたようになっていくのがたのしい。
9曲目、マカロニ・ウエスタンみたいな始まりと書いたら笑われるかもしれないけれど、ギターのジュリアン、面白い曲を提供します。
そして最期で驚いたのが、キースとの共演アルバム“ゲーリー・バートン&キース・ジャレット”(私のベスト5に入るフェバリット)で演奏しているキースの曲を演っていること、もちろんキースとサム・ブラウン、スワローは別物だけれど、この曲を選んでくれたことが嬉しい。
バートンはデビューの頃のRCAのものがすべて刺激的、ECMではコリアとのデュオ中心、GRPに移ったらなんだかしまりがなくなったような、都市を取ったような気が続いていました。Concordに移っても、“カルテット・ライヴ”や“Like minds”はなどは素晴らしいけど際物のところが有りました。
今度のグループ、ニューとつけたカルテット、私としては初期のグループのまとまりと緊張の雰囲気をふたたび感じて、これってニューをつけて出発すること大賛成です。


Common Ground / Gary Burton

Gary Burton(Vib)
Julian Lage(G)
Scott Colley(B)
Antonio Sanchez(Ds)
Rec. 2010?, NY
(Mac Avenue MAC1061)

1. Late Night Sunrise
2. Never the same way
3. Common Ground
4. Was it so long ago?
5. Etude
6. Late Snow
7. DID YOU GET IT?
8. My Funny Valentine
9. Banksy
10. In your quiet place
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ここまで揃えられて “VIA”  Storms/Nocturnes

2011-06-15 22:06:13 | 聞いてますCDおすすめ


ジェフリー・キーザーが参加している新しいアルバムをネットで発見して手に入れました。
このStorm/Nocturnesという名のグループは、2001年にグループ名をタイトルにしたアルバム、2003年には“Rising Tide”というアルバムを出していて、これが3枚目、saxのティム・ガーランドがプロデュースを務めていますので、そちらの思い入れがつよいのでしょうが、ロックとキーザーはロックのグループでも一緒しているので、とても気が合うのでしょう。
ベース、ドラムス抜きの変則なグループです。
1曲目、オーボエに近い音のメロディは結構クラシカルなながれで、室内楽を思わせます。乱れのないホーンはそのようなひびきですが、キーザーのピアノは逆にセンシティブ、こちらはJAZZ色が強い、ただしジャジーでない、そこにロックがはいて3者の緊張と調和が綴られます。
3曲目、ベース、ドラムスレスのこのチャレンジ、ピアニストとして楽しいけれど、複雑な楽器間の兼ね合いは大変とキーザーは書いています。最初はリズム入りのセプテットで始まった活動がこの形になったのですから、ある選択があったのでしょう。
聴いているこちらはベース音もドラムスも頭の中で聴いていますから、ない楽器が聞こえてくる良い演奏の証明です。
ソプラノ・サックスからヴァイブと素晴らしいソロが続きます。ジョー・ロックは大好きなG・バートンの後継者といって良いと思います。
どうしてドラムスがいないんだなどと考えずに、バートンとコリアのデュオをガーランドが連れてきたという考えれば、その事はまんざらでもありませんし、実際現在もつづくコリアたちのデュオより迫力があるように思います。
4曲目、ピーンと張った心象光景をピアノとヴァイブで、深く表現しますが、じつはここでは低く伸びるアルコは入ってもいい。
5曲目はヴァイブとピアノのデュオ。
一つ一つの曲は、作曲者がインスピレーションの内容を短文にまとめています。
そして、そこにフォトグラフが付いていて、もちろんスピーカーからはその音楽がながれているわけで、私blogに写真をはって、駄文をかいてとしていますが、写真と文までつけられては、こりゃかないません。
6曲目、ここではテナーですが、この人どのリードを吹いてもまるでミスせずに同じようにうまいです。
貼られた写真は文章の場所なのでしょうが、スナップともおもえない上質なできで、プロの技なのでしょうね、愚痴ってもしょうがない、トータルのアルバムの美しさを確かのものにするものなので、ここに内ジャケ写真とあわせて貼り付けますのでお楽しみください。





中のジャケ写真



1曲目~3曲目



4曲目~7曲目



8曲目~10曲目


“VIA”Storms/Nocturnes

Storms/Nocturnes is:
Tim Garland (tenor & soprano saxophone, bass clarinet)
Joe Locke (vibes)
Geoffrey Keezer (piano)

1. Tiger Lilly's DIY Paradise
2. Her Sanctuary
3. Ripertoli
4. Lake Of Weathers
5. Daly Avenue
6. Snowfall In Central Park
2. Ambleside Nights
8. A Big Wavy Thing
9. Infinite Blue
10. Miramar
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これもチェックの対象です the very best of Latin Jazz

2011-06-14 22:13:39 | 聞いてますCDいいと思う


欲しいアルバムがあって、銀座まででてきたのに、Yにありませんでした。
震災復興支援のアルバムを買ってそれだけではとバーゲンのかごをみたら2枚組みのラテン・JAZZのオムニバスがあって、1曲目が“Afro Blue"で2枚組みでも750円なので買ってきました。
知らない曲や演奏に対し、はいつも初心者だと思っていますから、このような入門アルバムも結構すきだし、お得です。
アフロ・ブルーだけでも気を良くしているのに、ケニー・ドーハムとかアート・ペッパーなどが収録されていて、日曜日の午後とても乗ってくるのです。
11曲目ホレス・シルバーのジュニア・クックとブルー・ミッチェルとのクインテット、“Swingin' The Samba”これなんか持っていないけど、素晴らしい演奏です。
この後もジュリー・マリガンなんかが続きますが、間は知らない曲、でもそこが楽しいところです。
コールマン・ホーキンスなんか、知っているのはジェリコぐらいでだったので、ムード・ミュージックみたいな“La Rosita”には笑みがこぼれます。
2-16ではペレス・プラードのマンボ・No5、JAZZとは思いませんが、中学のころ「ウッ」というのをブラバンで盛んにまねた事がありました。
その後がジェームス・ムーディーからガレスピーの“A Night In Tunisia”につながって最後はブレーキー、これってかなり良い流れだし、普通のJAZZファンはこのようなものチェックしていないだろうから、そこが日曜の午後ににはとても楽しい。

CD 1

1. Afro Blue
Mongo Santamaria
2. Rabo E Mula
Jack Costanzo
3. Afrodisia
Kenny Dorham Octet
4. Mambo De La Pinta
Art Pepper
5. Esa Es La Mona
Semprini With Rhythm Accompaniment
6. Asabache
Sabu Martinez
7. Cerveza
Boots Brown And His Blockbusters
8. Guarachi Guaro
Cal Tjader
9. Cubano Chant
The Art Blakey Percussion Ensemble
10. Guitar Mambo
Dave Barbour & His Orchestra
11. Swingin' The Samba
The Horace Silver Quintet
12. Cubano-Be, Cubano-Bob
Dizzy Gillespie And His Orchestra
13. Mambo No.7
Benny Bennett And His Orchestra
14. Tin Tin Deo
James Moody And His Modernists
15. Isla Verde
Noro Morales And His Orchestra
16. The Carioca
The Gerry Mulligan Quartet
17. Jahbero
Tadd Dameron Septet
18. Mamboscope
Machito And His Afro Cubans
19. Baile Mi Mambo
Tito Puente And His Orchestra
20. Havana Special
Chico O'Farrill And His Orchestra CD 2

CD 2

1. Patricia
Perez Prado And His Orchestra
2. Quiere
Jack Costanzo
3. Say "Si Si" (Para Vigo Me Voy)
Del Campo And Xavier Cugat & His Orchestra
4. Basheer's Dream
Kenny Dorham Octet
5. Cao Cao Mani Picao
Celia Cruz
6. Ole' Mambo
Edmundo Ros And His Rhumba Band
7. Cha-Cha Chick
Tito Puente With Woody Herman & His Orchestra
8. La Rosita
Coleman Hawkins And Ben Webster
9. Fat Man Mambo
Billy May And His Rico Mambo Orhestra
10. Tico Tico (No Fuba)
Desi Arnaz And His Orchestra
11. Tururato
Machito And His Afro Cubans
12. Rhumba Rhapsody
Noro Morales And His Orchestra
13. Mambo Macumba
Cal Tjader
14. Mambo De La Selva
Humberto Morales And His Rhythm
15. El Mambo Hop
Tito Rodriguez And His Orchestra
16. Mambo No.5
Perez Prado And His Orchestra
17. Cu-Ba
James Moody And His Bop Men
18. A Night In Tunisia
Dizzy Gillespie Septet
19. New Cha Cha
Tito Puente With Woody Herman & His Orchestra
20. No Hay Problema
Art Blakey And His Afro Cuban Boys
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心が届いて Jazz and Hope for Japan

2011-06-13 22:01:35 | 聞いてますCDいいと思う


日本は残念ながら貧しい国になります。そのような事をアメリカの議会者が発言されています。確かに大変な損害があって、ここの損失を計算していくと、計り知れないものであるし、そのための増税が必要なわけで貧しい事は確かな事と思うのです。
貧しいながらも心の持ちようは貧しくならないようにしていきたいと思いますし、それに対して海外の方からの応援のメッセージに心安らぐ思いでした。
JAZZの世界でも西海岸で義援を含めたアルバムつくりが行われ、それに立ち会われたblog仲間のjazzaudiofan の記事で紹介されていました。
なんともうれしい記事でしたが、そのアルバムをこれは大好きなJAZZマンたちの暖かい心いきを頂きたくてかってきました。
Jazzaudiofanさんの記事の一説を転記させて頂きます。

“最後に、ラリー・ゴールディングスが僕のノートに手書きで残してくれたメッセージを紹介したい。

「音楽の力が、日本で起きた悲劇にほんの少しでもポジティブな影響を与えてくれることを望みます。ピース&ラブ!」”


選曲はなんとも日本人が好きだろうというものを選んだのでしょうか。
演奏内容はちょっと荒削りなところがありますが、それはしょうがない、リハなしの一発取りのようでしたから、それを考えればかなりの水準であり、いくつかはこれはいいという発見もありました。
2曲目のデヴィット・T・ウォーカーのギターはいつもこうなのでしょうね、心が温かくなるフレージングでし、エヴェレット・ハーブのテナーもタレンタインを忍ばせて素敵なソロでした。
4曲目の“ソフィスティケイテッド・レディ”のマクブライトとビリー・チャイルズのデュオがすばらしい。このピアニスト、マークはずれていましたが遺憾でした。
Disk2の2曲目のラリー・ゴールディングスのオルガンとこれまた不勉強なデロン・ジョンソンもかっこいいし、アースキンがこれはとても若々しくてこれも良しです。
次の“コールド・ダック・タイム ”もフュージョン系をあまり知らないのでせすが、テナーのボニー・ジェームスという人もとても間合いが旨くて良い、松居慶子も実は始めて、このフェンダーはいいんじゃないですか。
5曲目“ウォーターメロン・マン”一時期とても好きだったケニーGがあるときからとても鼻につくプレーヤーになっていましたが、ここでのソプラノ、さすがにアメリカの人気者、良いので驚きました。
次の6曲目、この収録げとても集中力と展開がある人の演奏だとおもいます。ピーター・アースキン(ds)、クリスチャン・マクブライド(b)、ビリー・チャイルズ(p)このトリオは独立したアルバムになっても何の遜色のない素晴らしい演奏です。

JAZZ FOR JAPAN

CD1
1. 処女航海 Mayden Voyage (ハービー・ハンコック)
スティーヴ・ガッド(ds)、トム・スコット(sax)、ビリー・チャイルズ(p)、ネイザン・イースト(b)、エヴェレット・ハープ(sax)
2. シュガー Sugar (スタンリー・タレンタイン)
エヴェレット・ハープ(sax)、クラレンス・マクドナルド(p)、レオン“ンドゥグ”チャンクラー(ds)、デヴィッド・T・ウォーカー(g)、デル・アトキンス(b)
3. ソー・ホワット So What (マイルス・デイヴィス)
スティーヴ・ガッド(ds)、トム・スコット(sax)、ビリー・チャイルズ(p)、ネイザン・イースト(b)、エヴェレット・ハープ(sax)
4. ソフィスティケイテッド・レディ Sophisticated Lady (デューク・エリントン&アーヴィング・ミルズ)
クリスチャン・マクブライド(b)、ビリー・チャイルズ(p)
5. フットプリンツ Footprints (ウェイン・ショーター)
リッキー・マイナー&トゥナイト・ショウ・バンド:マーカス・ミラー(b)、ウェイン・リンゼー(p)、ポール・ジャクソン・ジュニア(g)、テディ・キャンベル(ds)、デヴィッド・デローム(el-p)、ケヴィン・リチャーズ(perc)、レイモンド・モンテリオ(tp)、ミゲル・ガンデルマン(ts)、ギャレット・スミス(tb)、ランディ・エリス(as)
6. ワーク・ソング Work Song (ナット・アダレー)
ジョージ・デューク(el-p)、スティーヴ・ガッド(ds)、トム・スコット(sax)、ビリー・チャイルズ(p)、ネイザン・イースト(b)

CD2
1. この素晴らしき世界 What A Wonderful World (ボブ・シール、ジョージ・デヴィッド・ワイス、ロバート・バード)
クラレンス・マクドナルド(p)、レオン“ンドゥグ”チャンクラー(ds)、デヴィッド・T・ウォーカー(g)、マーカス・ミラー(b)
2. ミスターP.C. Mr. P.C. (ジョン・コルトレーン)
デロン・ジョンソン(p)、ラリー・ゴールディングス(org)、チャック・ベルゴーファー(b)、ピーター・アースキン(ds)
3. 身も心も Body & Soul (エドワード・ヘイマン、ロバート・サウアー、フランク・アイトン、ジョニー・グリーン)
マーカス・ミラー(b、b-cl)、ハーマン・ジャクソン(p)
4. コールド・ダック・タイム Cold Duck Time (エディー・ハリス)
ボニー・ジェームス(sax)、松居慶子(p)、リッキー・マイナー(b)、トム・ブレクトレイン(ds)、デヴッド・ペイチ(el-p)
5. ウォーターメロン・マン Watermelon Man (ハービー・ハンコック)
クラレンス・マクドナルド(p)、レオン“ンドゥグ”チャンクラー(ds)、リー・リトナー(g)、マーカス・ミラー(b)、ケニーG(ss)
6. インヴィテーション Invitation (ケイパー・ブロニスロウ、ポール・フランシス・ウェブスター)
ピーター・アースキン(ds)、クリスチャン・マクブライド(b)、ビリー・チャイルズ(p)
7. カンタロープ・アイランド Cantaloupe Island (ハービー・ハンコック)
アレックス・アクーニャ(ds、conga)、アルフォンソ・ジョンソン(b)、ハーマン・ジャクソン(p)、クラレンス・マクドナルド(el-p)
8. アイム・グラッド・ゼア・イズ・ユー I'm Glad There Is You (ジミー・ドーシー、ポール・マデイラ)(配信アルバムには未収録)
ボブ・ジェームス(p)



これを買っているとJAZZ情報としてとても重宝している情報誌Jazzyellの134号にCDが張られていました。これはフリーなので頂きましたが、ドイツのnagel-heyer recordsのプロデューサーFrank Nagel-Heyerさんから被災の支援として音源を提供されたとのことで、それを頂きました。
こちらは編集をしていただいたのでしょうか。題名が支援めいたものがあるのですが、ライブ録音のものだったりということでよく解りません。演奏者もわからない人が多いのですが、1曲目のハリソンさんは知っている。ドイツのNegelさんが録音したもので日本の応援を考えながら、選んでミュージシャンに了解を取ったのでしょうか、ありがたい事です。
7曲目ナイロン弦のギターがしっとり歌う曲ですが、“Hope For Japan”という曲、新しく録音されたのかわかりませんが、素敵な演奏な事は確かです。
jazz好きの方に多く行き渡ったのでしょうが、これも善意の気持ちとして、大切にリブラリーに残したいと思います。

Horp for Japan

1. Keep The Faith Donald Harrison
2. Sweet And Lovely The Alex Welsh Legacy
3. Randy Martin Sasse Trio&Charlie Mariano,
4. Will It Matter Benny Lackner Trio,
5. I Love You, Samantha James Cjirillo
6. The Other Side Of The World Robert Stewart
7. Hope For Japan Sring Zone
8. Champagne Taste Jim Rotondi
9. Happy Loren Stillman Quartet
10. We'll Be Together Again Marty Elkins
11. He Cares Wycliffe Gordon
12. Tokio Blues Oscar Klein
13. Yesterday, Today & Tomorrow Arne Huber
14. Coming To Terms Rick Hollander
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酔った翌日に服用すべし invisible world / tomas liska

2011-06-12 17:54:52 | 聞いてますCDおすすめ


久しぶりにショップに行って中古品の中から選んだ一枚、それが良いとなんだか自信がわいてきますが、今回の2枚、ピート・ジョリーとラングレンの一枚も良かったけれど、こちらも同じように良いのです。なんて嗅覚が良いのでしょう。
チェコのベーシストのアルバムで(下手なはずがない)ギターとバンドネオンの組み合わせ、このジャケットで題が「invisible world」これだけそろえば買うか買わないかをきめるだけ、そして買いました。
1曲目、ナイロン弦の音色、ゆったりしたメロディにバンドネオンの響き、TANGOが忍び寄って、忍び寄るというのがピッタリな世界です。
2曲目もゆったりとしたバンドネオンの流れですが、ギターがテクニックを垣間見せ、ベースも実にしっかりと弾いているのです。
3曲目、アルペジオにのって、遠くを望むようにバンドネオンのメロディ、そこにエレキのギターがかさねって、今優しい気分になりたければこの曲、カントリーが少し入ります。
4曲目良い音のベースからバンドネオンとのデュオは落ち着いた流れです。
リーダーはベーシストのトマス・リスカで1979年チェコ生まれ、このアルバムがデビューのようです。ギターを弾いているのが同じくチェコのデビット・ドルスカ1980年生まれ、バークレーを卒業したようです。
5曲目はこのアルバムとしてはめずらしい激しい始まりから感情の露呈、バンドネオンはこのような面があって、ラテンの血があるのです。
ここでバンドネオンをひいているのが、Daniele Di bonaventuraでこの人はミロフラス・ヴィトウスのワールド・シンコペーションに参加していました。
6曲目はポルトガル語の女性ヴォーカルが両親への思いを結構しっかりとうたっているのでしょうか、作曲のベースが思いを伝えるようです。
11曲目優しい気持ちになるのは、題名からなつかしいの世界です。
12曲目バンドネオンがTANGO調のメロディでうたいかける曲。

私別に二日酔いのわけではありません。昨日はグエン・レの強烈な世界に頭のてっぺんからやられて、それが酔いみたいにのこっているのです。
そんな翌日、こちらのギター、こちらはこちらレの翌日には絶対こちらを服用するべきです。

昨年に出ていたアルバムのようですか、Tomas Liskaのサイトや幾つかで試聴できるようです。
http://www.tomasliska.com/ レの強烈世界を味わた方は是非一服してください。
日常にもどることができます。

invisible world / tomas liska

Tomas Liska - acoustic bass, compositions
David Doruzka - acoustic guitar
Daniele di Bonaventura - bandoneon
Marta Topferova (vo on 6)
Tomas Reindl (per on 3,4)

1. Bonami
2. Colour For You
3. Alegría en masca
4. Silent Talking
5. Nihemiah
6. Tierra de mis padres
7. The Truth About Unspeakable Things
8. River Way
9. Strade deserte a Praga
10. Forever Lost
11. Long Time Ago
12. Etheric Moments I.
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宇宙からの交信 Songs of Freedom / Nguyen Le

2011-06-11 18:23:06 | 聞いてますCDおすすめ


Nguyen LeというギタリストはSuzuckシスターがめちゃ推薦しているんで名前は知っていたけど、どっかで聴いたことないようです。同じくblog仲間のnaryさんの記事をみて曲目みたらこれは急に欲しくなって、ショップですぐ手に入れてきました。(もう一枚はいつ手に入るやら)
ウネウネ、ギンギンギター好きにはたまらない一枚でしょうね。
1曲目ギターの気持ちよい音から始まって女性vocalの“Eleanor Rigby”その後中国にいるようなメロディは、中国の呪縛から開放されたので、いやではない。後半レのギターソロが音をだすと、「いけ!」と声がかかるところですね。
2曲目「ワレ!ワレ!ワレワレワレ」にはちょっと戸惑ったけど、vocalの後のギター・ソロ、私は神秘的なフレージングに“阿修羅像”を思い出しています。



3曲目は仏事みたいで、これが4曲目ツエッペリンの“Black Dog”に続きます。Stephane Edouardのパーカションが切れ味がよく後半プログレになれば、完全に、これ頭のてっぺんから来ます。
5曲目は琴のように始まって、気がつけばスティービーの曲、アレンジが非常に意図的なのです。
7曲目はジョプリンの曲、カントリー・ブルースの香りがしていて、ニューオリンズのお葬式の行進のように感じます。
9曲目、ジョプリンのこの曲に心酔しているので、vocalはいまいち、David Binneyのアルト・サックスのソロがここでは一番JAZZ的、もう少しこの比率が高いとわたしはいいんだけど、マッしょうがない。
10曲目もvocalがひとひねり、ここでのベースソロはいいのだけれど、アルバム全体でエレベもっともっとおと出てくればJAZZ度が上がるとおもうけど、これはレのサウンドつくりなのでしょうか。
11曲目、ボブ・マーリーの曲だとはなかなか解らなくって、わかったあたりからギターソロがとても美しい。
12曲目はクリームの有名曲、こうやって選曲をと演奏をきいているとレのこのアルバムこうしているのではとおもえてきます。
まず有名曲をエスニックな世界、クラブも入ったキッシュなvocalで国籍不明に持っていき、メロディが残ったところにレのギターソロ、これはキッシュではない逆の世界、ユニバーサルな強烈な世界を対峙させているのではと思うのです。
ジャケにある宇宙にレは位置し、国籍が不明でありながも地にたゆとう世界と交信しているのです。

どちらのしても強烈でした。このギターはラピュダル大好きには大歓迎のプレーです。


Songs of Freedom / Nguyen Le

Nguyen Le / guitars, computer
Illya Amar / vibraphone, marimba, electronics
Linley Marthe / electric bass & vocals
Stephane Galland / drums

Guests: Youn Sun Nah(Vo)1,10 Dhafer Youssef(Vo)3,4 David Linx(Vo)2,7,9,15 Ousman Danedjio(Vo)1,2,5,7,15 Julia Sarr(Vo)7,11,15 Himiko Paganotti(Vo)2,5,7,12,15 David Binney(As)9 Prabhu Edouard(Per, Tablas, Vo)2,10 Stephane Edouard(Per)1,4,9,12,15 Karim Ziad(Ds, Per, Karkabus)5,10 etc.
Rec. July to October, 2010, Paris



1. Eleanor Rigby
2. I Wish
3. Ben Zeppelin
4. Black Dog
5. Pasttime Paradise
6. Uncle Ho's Benz
7. Mercedes Benz
8. Over The Rainforest
9. Move Over
10. Whole Lotta Love
11. Redemption Song
12. Sunshine Of Your Love
13. In A Gadda Da Vida
14. Topkapi
15, Come Together

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どれがいいかな

2011-06-08 22:37:02 | その他


先日、小ぶりの箱を買ってきました。何につかうかというと、これに贈り物をいれるのです。
わが家では今月セレモニーがあって、嬉しいことの女性がひとり家族にくわわります。
それはそれは、素敵なことでなのですが、この2人、セレモニーをすませると、2週間もしなううちに遠いところに旅たつことが決まっています。(期間は決まっています。
まあ自分たちで選んでいる道ですのでしょうがないのですが、そう簡単に会うことが出来ないので、こちらのことを忘れないように、かの地に携えてもらおうと、贈り物を造りました。(私が作ったのでなくオクサンです。)

お雛様とこいのぼり、日本のもの二つ、小さく作って飾ってくれたらと思いっています。
幾つかつくって、どれを選ぼうか思案中です。

お雛様は何度かつくっていますので、バージョンが出来てきました。





こちらが一番オーソドックススタイル。





ちょっと変化をつけたバージョン








土雛というものはこんな感じがスタートだったようです。

後はこいのぼが2種類です。







二つを選んで箱につめて、今日オクサンが手渡しに行きました。

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闘病記を読むということ 4 ぼくの父はこうして死んだ 山口正介

2011-06-07 22:32:43 | 


4 闘病記を読むということ

中島梓氏の遺稿というべき「転移」を読み始めたら、病と、それもほとんど死と隣り合わせんのような闘病記をたくさん読んでいる事を思い出しました。
何でなのか解りませんが、ある人間ののドキュメントとして凝縮されているからなのかも知れません。
せっかく、振り返るように思い出したので、これまで読んだもので思いだっせるものをリストにして、そのような本をみていたら、闘病記ではありませんが、こんな本を見つけました。



山口瞳の還暦過ぎた後の「男性自身」シリーズが大好きでした。毎週週刊誌を読むのではなく、それが単行本になると買って読んでいました。
私事の事故で残念ながら瞳氏の本はなくなりましたが、気を使いながらも筋をはずせない瞳氏の言動がとても懐かしいと思う本でした。

氏の最後になった一冊「江分利満氏の優雅なサヨナラ」はある意味とても表現の幅のあり闘病記でした。
現実に起こっていることを勿論山口氏は伝えておりますが、そこに記してあることはあくまで作家の一つの起承転結を考えた文であり、読み手に不安などを与えないようにしながら、尚且つ自分のもういけない、というところ表現していたようにおもいます。
週刊新潮に連載されていたエッセイは、山口瞳氏の病状が急激だったために、書いていた稿が千六百十四回を一度も休まずに続けるという記録を作りながらなくなったわけです。
そんなエッセイが大好きだったので、今度見つけたエッセイにもたびたび出てくる山口正介氏のかかれた本を読むことにしたわけです。

この本は勿論闘病記ではありません。瞳氏が連載の日記の中で書かれていた、たとえば家でまるで歩けなくなって困った、などとちょっと達観して書いている事実を、同居する息子の事実表記から文と事実を確認したかったわけです。

こうやって読めば事実は、やはり厳しい現実があったわけで、瞳氏の読者のための筆とは勿論乖離があるわけですが、それがまた瞳氏であったわけで、事実が解っても何の違和感もなく瞳氏の記述がさわやかにのこるのです。

「血族」や「家族」で身内を赤裸々に表したことで「父を殺した」「母を殺した」と宿命付ける作家を父にもつ正介氏が、ここで同じように父の死を赤裸々に語ることで、表現者として、父と対等に対峙したい息子のしなければいけないことだったのでしょう。
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2台が並んで collaboration / pete jolly-jan lundgren

2011-06-06 21:58:43 | 聞いてますCDいいと思う


ネットで注文したら、ACTのアルバムなどの発送めどが2ヶ月もかかるし、もう一つも2週間かかって欲求不満に陥ったので、なんとか時間をつくってショップに行きました。
すぐに聴きたいACTは手に入ったし、ショップで見つけた新しいアルバム3枚と中古2枚を買って帰れば、ネットのほうのも2枚とどいていて、全部で7枚、とても豊かな気持ちになりました。
いつもなら新しい順に紹介の傾向が強いのですが、今日は中古のアルバムから、というのもこのアルバムかなり面白い。
ピート・ジョリーという人は名前は知っていましたが、聴いたことがありませんでした。2004年に既に亡くなっていますから、もはやこの演奏だけになってしまうかもしれません。
軽やかで、そのうえきちんと個性のある素敵なピアノです。
共演が幅広い演奏をするヤン・ラングレンでピアノが2台にリズムです。ドラムスが職人肌のジョー・ラバーベラ、ベースはチャク・バーグフォファーという方で、この2人西海岸で活躍していて、ラングレンとはこの後も一緒にアルバムを作っているようです。
ピアノが2台というのは、結構難しい組み合わせで、チック・コリアとハービー・ハンコックの2台はなかなか良かったですが、それ以外はどうも競い合うみたいで、あまり良いとおもったことがありません。
輪を掛けるように濃くなりすぎ、グシャグシャの危険が一杯でエンリコとダッド・モロニなんかも弾きすぎになってしまいました。
このアルバムの2人は掛け合いは山ほどありますが、順番に一つの曲を高めていくようで、なんとも聴きやすい。

1曲目“The lamp is low”がとにかくすばらしい、ちょっと厚いライナーにはここに収められたすべての演奏内容が丁寧にかいてあるのです。
こんなのはじめて見たので1曲目だけ書いてみます。丁寧なことです。

1 The lamp is low

Jan bridge solo piano
Pete last eight bars solo piano
Vamp eightbars
Jan plays melody
pete one chorus
Jan one chorus
pete one chorus
Jan one chorus
pete one chorus
Jan one chorus
Bass one chorus walking
Drums two choruses
Jan plays melody
Jan four bars
Pete four bars
Jan four bars
Pete four bars
conclusion

結構モダンでパンチのあるリズムで、このなかのワーキングベースはかっこいいし、これはとおどろいて新譜をおしのけて一番手になった訳です。
ライナーは、2台のピアノをどちらが弾いているか解るようにとの気遣いなのでしょうか、ところが録音をしっかりと作って、右にジョエリー、左にラングレンとはっきり聞き分けることができ、尚且つ2人の個性がきちんとしているので、書かれたようにソロとbarsが沢山あっても何の混乱も起こりません。
2人がいかにも楽しく高めあっていく様が聞き取れるのです。
選曲も古い曲がおおいようで、聴いたことがあるのは“summer night” と“Stololin’”ぐらいですが、2人の掛け合いとそれを支えるドラムスとベースに身を任せて、ただたのしいだけでない、技術の裏打ちされた素晴らしさが伝わってくるのでした。

collaboration / pete jolly-jan lundgren

Pete Jolly, piano (right channel)
Jan Lundgren, piano (left channel)
Pete Jolly, piano (right channel)
Jan Lundgren, piano (left channel)
Chuck Berghofer, bass
Joe LaBarbera, drums
Recorded September, 2001


1. The lamp is low
2. Pete Kelly's blues
3. Sonny Speaks
4. You stepped out of a dream
5. But beautiful
6. Summer night
7. Strollin'
8. Minority
9. Why did I choose you
10. I've never been in love before
11. When the sun comes out
12. Lover
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