闘病記を読んでいたら、なんだかとても重ったい本をみつけて読みました。
石井光太著の「感染宣言 エイズなんだから、抱かれたい」です。
親の起こした事故が原因でいじめられ、自暴自棄の生活から罹患した女性、また極度のコンプレックスから同性愛生活におぼれて罹患した男性、はたまた血友病患者として病院から当たり前のように陽性をつげられる男性、それぞれの辿ってきた道が、丁寧な取材で明らかにされます。
治療法の進化により明らかに死病率が減って、希望をもって生きる人々が増えている事実を知ることができますが、病気の罹患が心を蝕んでいく様も見せ付けられるのです。
お蔭様でこの病からは遠くはなれているようにかんじていますが、だからそれでいいというものでもない。
理不尽な発病も考えられる帰結もあるのでしょうが、若い人々が絶望的になっていくのは読んでいてやはり辛い、若くなくても、人生に負わされる重荷は計算できないものだと感じました。
もう一つ、重たいもの読みました。基本的にはぶんやさんの37年前におきた「連続企業爆破」事件の取材、報道記録で、元産経新聞の記者 福井惇氏が書いた「狼・さそり・大地の牙」という本で副題が「連続企業爆破」35年目の真実で、実はHIVウイルスよりもこちらのほうが、身近だったかもしれません。
年代的にすこしおくれていますから、いろいろな突き詰めをうけないで、ノンポリ(こんな言葉つうじるのかしら)でありましたが、確かに黒いヘルメットも目にしていましたし、赤いのも近くいた覚えがあります。
この事件が起きた8月30日は夏休みでしが、TVで惨状をみて唖然としました。
この本は、犯人逮捕のスクープを勝ち取った取材活動から、犯人たちの生い立ち、そして裁判、クワラルンプール事件、ダッカ事件による超法規的措置で釈放と昭和から平成へと事件の続く様が描かれています。
もう少し歳がいっていれば、事件の大手町にいたことも考えられるし、もしくは近くに犯人たちがいたことも考えられるのです。
大道寺将司・大道寺あや子・佐々木規夫・浴田由紀子などの名は今でも頭に刻み込まれています。
この本を読むと、初期に同じ道を歩み、目的を違え実家にもどったM子は一生逮捕の一ヵ月後に排ガス自殺をしています。
エイズとはまるで違うことですが、思い描く人生を大きく変えてしまう、解らないものがあるのです。どのように健やかな道を守っていくのでしょうね。
何だか重たい本を選んで読んだのは、浮ついた気持ちにならないようにという作用が働いたのかもしれません。
とにかく人生の道筋は思わぬ屈曲があることがあり、避けられない事もいろいろありながら救いの道をみんなで作っていくしかないのですね。
何だか重たいものを横においてきた日々でした。自分の喜ばしい事と同時に流れる事を意識しようとしたのかも知れません。
あすはぜんぜん別な世界は行こうと思います。
石井光太著の「感染宣言 エイズなんだから、抱かれたい」です。
親の起こした事故が原因でいじめられ、自暴自棄の生活から罹患した女性、また極度のコンプレックスから同性愛生活におぼれて罹患した男性、はたまた血友病患者として病院から当たり前のように陽性をつげられる男性、それぞれの辿ってきた道が、丁寧な取材で明らかにされます。
治療法の進化により明らかに死病率が減って、希望をもって生きる人々が増えている事実を知ることができますが、病気の罹患が心を蝕んでいく様も見せ付けられるのです。
お蔭様でこの病からは遠くはなれているようにかんじていますが、だからそれでいいというものでもない。
理不尽な発病も考えられる帰結もあるのでしょうが、若い人々が絶望的になっていくのは読んでいてやはり辛い、若くなくても、人生に負わされる重荷は計算できないものだと感じました。
もう一つ、重たいもの読みました。基本的にはぶんやさんの37年前におきた「連続企業爆破」事件の取材、報道記録で、元産経新聞の記者 福井惇氏が書いた「狼・さそり・大地の牙」という本で副題が「連続企業爆破」35年目の真実で、実はHIVウイルスよりもこちらのほうが、身近だったかもしれません。
年代的にすこしおくれていますから、いろいろな突き詰めをうけないで、ノンポリ(こんな言葉つうじるのかしら)でありましたが、確かに黒いヘルメットも目にしていましたし、赤いのも近くいた覚えがあります。
この事件が起きた8月30日は夏休みでしが、TVで惨状をみて唖然としました。
この本は、犯人逮捕のスクープを勝ち取った取材活動から、犯人たちの生い立ち、そして裁判、クワラルンプール事件、ダッカ事件による超法規的措置で釈放と昭和から平成へと事件の続く様が描かれています。
もう少し歳がいっていれば、事件の大手町にいたことも考えられるし、もしくは近くに犯人たちがいたことも考えられるのです。
大道寺将司・大道寺あや子・佐々木規夫・浴田由紀子などの名は今でも頭に刻み込まれています。
この本を読むと、初期に同じ道を歩み、目的を違え実家にもどったM子は一生逮捕の一ヵ月後に排ガス自殺をしています。
エイズとはまるで違うことですが、思い描く人生を大きく変えてしまう、解らないものがあるのです。どのように健やかな道を守っていくのでしょうね。
何だか重たい本を選んで読んだのは、浮ついた気持ちにならないようにという作用が働いたのかもしれません。
とにかく人生の道筋は思わぬ屈曲があることがあり、避けられない事もいろいろありながら救いの道をみんなで作っていくしかないのですね。
何だか重たいものを横においてきた日々でした。自分の喜ばしい事と同時に流れる事を意識しようとしたのかも知れません。
あすはぜんぜん別な世界は行こうと思います。