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4ヶ月ぶりのヤンキー・スタジアム、雨の心配のない快晴の夕暮れ、ヒデキ・マツイのアナウンスに観客はスタンディング・オ―ベイションで祝福、大きな拍手で迎えられる。
その期待に応えるように、つまりながらもセンター前に落とすヒットで走者が還る。その後、ヒットを続け最終打席は四球を選んだ。
テレビを見ながら,試合後トーリ監督はどんなコメントを出すのだろうかと考えていた。私がトーリ監督なら次のようなコメントになる。
「ヒデキは、苦しいトレ二ーングを積んで、きっちりと仕上げてきた。最後の打席に特に敬意を表したい。なぜなら、大抵の打者は、大きな花火(本塁打)を上げたくなるもの。
それを、ボールをよく選び、大差でリードしているゲームなのに、基本をしっかりと見極めているのは、真のプロといえる。ヒデキがヤンキースの一員であることに誇りに思う」トーリ監督から、このようなコメントがなくても心の中で思っているはずだ。ヒデキのポスト・シーズンでの働きに期待が膨らむ。