陶芸で有名な笠間市にあるこのお寺へも、迷わずに行き着くことが出来た。午後の四時ごろになっていた。天気予報では、午後曇って崩れるはずが、その気配がない。
広い駐車場の向かいにお寺への道がある。珍しい木の階段、登山道などで見かけるような階段を登って、ここもいきなり本堂に行き着く。
本 堂
このお寺は、白雉3年(652年)猟師の粒浦氏によって創建されたと伝えられ、当初山号は三白山と号した。建保2年(1214年)笠間氏の焼き討ちにあい消失したが、その後笠間氏の帰依を得て笠間城内に再建された現在の佐白山の山号に改められた。
その後笠間氏の衰退とともに寺運も衰えた。天正18年(1509年)宥明によって再興され勝福寺と改められたが、江戸時代に入り貞享3年(1686年)に正福寺となった。
明治初年の神仏分離に伴う廃仏毀釈により消失して衰微し、本尊をはじめとする仏像などは散逸してしまったが、昭和5年(1930年)現在地に仮の本堂が建てられた。現在の寺号になったのはその後のことである。県指定文化財は、木造佐白観音(千手観音)坐像である。
この可愛いお地蔵さんともお別れして帰路についた。