どたばたコメディを象徴するような、馬鹿げていて愚かであっても最後に愛は笑う。ウィーバー家の子守ジェシカ(アナリー・ティプトン)は、この家の主人キャル・ウィーバー(スティーヴ・カレル)に片思いを寄せる。この年上のジェシカにキャルの息子ロビー(ジョナ・ボボ)が恋心を抱いている。
そのウィーバー夫妻、キャルとエミリー(ジュリアン・ムーア)はレストランでメニューを睨んでいた。キャルの服装は、ニューバランスのジョギング・シューズと体に合わないジャケットと言う出で立ち。全く垢抜けしない野暮天スタイル。
料理が決まらないので二人同時に注文しようということになった。1,2,3……「あなた、離婚して欲しいの?」エミリーが言った。
キャルはびっくり仰天。洒落たバーで野暮な服装のキャルは、大きな声で愚痴っていた。それに気持ちを動かされたのがジェイコブ(ライアン・ゴズリング)だった。
ジェイコブは、父の莫大な遺産で悠々自適の独身男で、暇を見つけては女を引っ掛けているプレイ・ボーイ。暇に任せて一肌脱いでキャルに持て男に変身させようと企む。
まあ、この手の話は途中でドタバタがあっても最後はハッピーに終わるのがいつものこと。出てくる美女を眺めるだけでも良しとしないとね。何にも残らない映画が多いが、これもその一つ。キャルの浮気相手が息子ロビーの学校の教師ケイト(マリサ・トメイ)や隣人で親友のバーニー(ジョン・キャロル・リンチ)との喧嘩や、それにジェイコブの結婚相手となるキャルの長女ハンナ(エマ・ストーン)に妻エミリーの浮気相手にデイヴィッド(ケヴィン・ベーコン)など目まぐるしい。
監督
グレン・フィカーラとジョン・クレア
キャスト
スティーヴ・カレル1962年8月マサチューセッツ州生まれ。’05「40歳の童貞男」がヒット
ライアン・ゴズリング1980年11月カナダ、オンタリオ州ロンドン生まれ。
ジュリアン・ムーア1960年12月ノースキャロライナ州生まれ。’97「ブギー・ナイツ」や’02「めぐりあう時間たち」などの実力女優。
エマ・ストーン1988年11月アリゾナ州生まれ。
ジョン・キャロル・リンチ1963年8月コロラド州ボールダー生まれ。
マリサ・トメイ1964年12月ニューヨーク市ブルックリン生まれ。
ケヴィン・ベーコン1958年7月ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれ。
ジョナ・ボボ1997年1月ニューヨーク市生まれ。
アナリー・ティプトン1988年11月ミネソタ州ミネアポリス生まれ。