
実話がベースのミステリー。デイヴィッド・マークスは、折角愛する女性ケイト(キルステン・ダンスト)とヴァーモント州で健康食品の店「All Good Things」を開いたのに、強引な父スタンフォード(フランク・ランジェラ)の説得によりニューヨークで父が経営する不動産業を手伝うことになった。
祖父の時代には農場だったところにアパートやビルを建てて不動産業を営むマークス家は、ニューヨーク屈指の富豪の一角だった。しかし、小ぎれいなビルが立ち並ぶなかで、マッサージ店、のぞき小屋、ポルノ劇場などマークス所有のビルはいかがわしいものだった。
勤め始めるが徐々にデイヴィッドは変わりつつあった。妊娠を喜ばないうえ堕胎を選び、精神の不安定さも現れてくる。やがてケイトが家を出て行方不明になる。映画は、実話のケイトが今も行方不明なのが、思い切った結末を示せないでいる。
デイヴィッドの手によって殺したのかもしれないという仄めかしをするしかないのが限界だろうか。ゆっくりとしたテンポで画面は流れていくが、いま一つ吸引力に欠ける気がする。
こういう題材の扱いは難しいのかもしれない。




監督
アンドリュー・ジャレッキー詳細不明
キャスト
ライアン・ゴズリング1980年11月カナダ、オンタリオ州ロンドン生まれ。’04「君に読む物語」でブレイク。
キルステン・ダンスト1982年4月ニュージャージー州ポイントプレザント生まれ。
フランク・ランジェラ1938年1月ニュージャージー州生まれ。