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映画「ザ・バンク 堕ちた巨像 The International’09」劇場公開2009年4月

2012-06-21 10:55:29 | 映画

                 
 巨大銀行がミサイル誘導装置を購入? 国際的巨大銀行IBBCの不穏な動きを追っているインターポール(国際刑事警察機構)捜査官サリンジャー(クライヴ・オーウェン)は、ベルリン中央駅前で同僚捜査官の突然の死を目撃する。何者かに殺害されたのは間違いない。

 ニューヨーク検事局のエレノア(ナオミ・ワッツ)との連係プレイだったが、地元警察の協力が薄い中リヨン、ルクセンブルグ、ニューヨークへIBBCを追う。このニューヨークと言う都市、ヨーロッパの各都市に比べ頻繁に題材に取り上げられ見慣れているせいかクライム・サスペンスでは存在感を示す。

 正義や善意や悪意をも併せ呑む底なしの巨大都市に潜む狙撃者。それを狙う謎の殺戮集団。美術館での派手な銃撃戦は、ほとんどケリがついたあと、NYPDのパトカーがサイレンを鳴らしながら到着するという間抜けな場面もある。
 不要なものを捨てるように、人も消されていく。サリンジャーとエレノアがラブ・ロマンスに発展しない骨太な男臭い映画となっている。それにIBBCを追うには、司法の範囲内では不可能で枠外に出ないとならない。そういう結末だった。気晴らしには格好の映画。

 それにインターポールのホームページを覗いてみると日本人の指名手配犯が男女取り混ぜて16名いた。日本国からの捜査依頼にはなっていないようだ。カナダ、アメリカ、中国、タイなど。犯罪の種類は、詐欺、誘拐、性犯罪が主なところのようである。

 もう一つ、知りえたのはインターポールには逮捕権がないということだ。各国の警察機構へ情報の提供を行うのが任務と言う。しかし、実際面はどうなんだろう? 想像するに犯人を追い詰め地元警察の対応次第で犯人を取り逃がす懸念がある場合には逮捕するのかもしれない。それが現実的に思えるが。あらぬ心配は必要ないだろけど……。
            
            
            
            
            
            
            

監督
トム・ティクヴァ1965年5月ドイツ生まれ。

キャスト
クライヴ・オーウェン1964年10月イギリス、コヴェントリー生まれ。
ナオミ・ワッツ1968年9月イギリス、ショアハム生まれ。