メアリー(マッケナ・グレイス)は、小さな家にフランク(クリス・エヴァンス)と住んでいる。フランクの姉ダイアンが産んだのがメアリー。ダイアンは数学者で自殺してしまい、残したメアリーを弟のフランクに託した。
今朝も学校へ行けとフランクは口やかましい。メアリーも子供のくせに口が達者。今朝もこんな会話。
フランク「早くしろ」
メアリー「イヤだ」
フランク「開けて」
メアリー「ノー」
フランク「スペシャルな朝食だ」
メアリー「ウソばっかり」
フランク「メアリー 開けなさい」
出てきたメアリニーに「キレイだ」
メアリー「ディズニーのキャラみたい」フランク溜息。
メアリーの愛猫、片目の茶トラのフレッドはすでに朝食を食べている。
メアリー「スペシャルな朝食だって?」
フランクは“ケロッグスペシャル”の袋を見せる。メアリーはちらっと見て無言。メアリーは不機嫌なままスクールバスに乗り込んだ。
ところが算数の授業で桁数の多い掛け算を暗算でやってのけた。驚いたのは担任教師。校長室へ呼び出されたフランクに「私たちの学校ではメアリーに十分な教育を与えることはできない。ギフテッド教育で有名なオークス校なら推薦できる」
ギフテッドは、先天的に高度な知能能力を持っている人と言われメアリーもその一人。普通の人ならすぐ飛びつくだろう。フランクは違った。そういう学校で嫌な経験もあって、バカになっても普通の学校がいいという。
そんなとき現れたのがメアリーの祖母イブリン(リンゼイ・ダンカン)。イブリンはメアリーを引き取って英才教育で大数学者に育てたいという願望がある。当然フランクと対立。裁判沙汰になる。ここから先は映画を観ていただきたい。
紆余曲折があっても、こういう映画はハッピーエンドに決まっている。その過程をキュートなメアリーを演じたマッケナ・グレイスを楽しめばいい。一人前に真剣な怒った顔をするし、フランクが留守の時、メアリーを預かる近所のおばさんロバータ(オクダヴィア・スペンサー)とメアリーの歌って踊るシーンも面白い。
監督
マーク・ウェブ1974年8月インディアナ州生まれ。
キャスト
クリス・エヴァンス1981年6月マサチューセッツ州ボストン生まれ。
マッケナ・グレイス2006年6月テキサス州生まれ。
リンゼイ・ダンカン1050年11月イギリス生まれ。
オクダヴィア・スペンサー1972年5月アラバマ州モンゴメリー生まれ。2011年「ヘルプ~心がつなぐストーリー~」でアカデミー賞助演女優賞受賞。