2001年から始まったこのドラマ、ゴールデングローブ賞TVシリーズ部門の主演男優賞まで受賞した人気のドラマであるが、なぜか今まで食指が動かなかった。みんなが良いということに意味もなく反発したくなる困った性格のせいかもしれない。海外ドラマに親しんでみて「24Twenty Four」を観て見たくなった。
このシリーズは、麻薬王サラザールを潜入捜査の末、逮捕、刑務所送りにしたが、弟からの釈放しないと、細菌をばら撒くという脅迫に直面する。
CTU(テロ対策ユニット)の捜査官ジャック・バウワー(キーファー・サザーランド)は、CTUに楯突く反逆者を装ってサラザールを脱獄させる。1時間毎の同時進行劇で、全24話をエンターテイメント一色で描くドラマは、たしかに吸引力抜群の出来だ。
それにしても違和感がないこともない。CTUの中枢管理部門の長トニー・アルメイダ(カルロス・バーナード)とその次席ミシェル・デスラー(レイコ・エイルスワース)が夫婦であることだ。それに、ジャック・バウワーの娘キンバリー・バウワー(エリシヤ・カスバート)も勤務するというこういう組織にそぐわない面もある。
ミシェルが犯人グループに誘拐されトニーが苦渋の決断を迫られて、国家への反逆を犯す。身近な人間が誘拐され、殺すと脅されればどんな人間も犯人の言いなりになる可能性が高い。CTUのような組織が弱点を抱えることに疑問を感じる。いくら作り物の物語といえども、視聴者に疑義を持たせるのはよくないだろう。
CTUのメンバー全員の俳優たちは、それぞれ個性があって、海外ドラマでいつも感じる「また彼が出ている。とか、彼女がいるなあ」といった親しみの持てるキャストだった。
その中でも特に気に入ったのが、クロエ・オブライエン役のメアリー・リン・ライスカブだ。決して美人ではないが、頭がよくてコンピューターに精通している彼女の存在がジャック・バウワーを助けるという大事な役どころだ。好感を持った。
それとルックスがやや日本人的なミッシェル・デスラー役のレイコ・エイルスワースについては、四分の一が日本人、四分の一がウェリシュ、二分の一がドイツ系の血が入っているとのこと。ファストネームのReikoは、Ray-coからきていて「感謝の念の子」という意味が含まれているのだそうだ。
左クロエ 右キム
キャスト
キーファー・サザーランド1966年12月ロンドン生まれ。’01「24」でゴールデングローブ賞TVシリーズ部門主演男優賞受賞。
エリシヤ・カスバート1982年11月カナダ、カルガリー生まれ。
カルロス・バーナード1962年10月イリノイ州エヴァンストン生まれ。
レイコ・エイルスワース1972年12月イリノイ州シカゴ生まれ。
メアリー・リン・ライスカブ1971年6月ミシガン州デトロイト生まれ。
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