ケヴィン・スペイシーとロビン・ライトの奇妙な夫婦がホワイト・ハウスを取り巻く渦を時に乗り越え、時に引き込まれながら副大統領指名を獲得する。
ここでシーズン1が終わるが、新聞記者ゾーイ・バーンズ(ケイト・マーラ)たちのフランシス・アンダーウッド(ケヴィン・スペイシー)に対する疑念の追求と妻クレア(ロビン・ライト)が解雇した職員との法廷闘争が待ち受けている。
フランシスの気質を端的に表すのは、オープニングで近所に住む人の犬がひき逃げされる。真っ先にフランシスが出てきて、犬に呟く。「有益な痛みと無益な痛みがある。私は無益な痛みは嫌いだ」と言って犬を絞め殺す。「どうだ。これで楽になっただろう」
こういう無慈悲なところは後に一人の男を車の排気ガスで死なせることまでする。そして奇妙な夫婦と言ったが、フランシスは、記者ケイトと肉体関係を持つ。それを知っているクレアも何も言わない。「どうだった?」これは仕事のことを言っていて彼女との情事のことではない。
さらに、この夫婦は自己主張が強く喧嘩の果てクレアは、かつてのボーイフレンドのところへ転がり込んで音信不通となる。やがてフランシスの元へ戻るが、ただ抱擁してフランシスもきつく問いただすこともしない。
まず仕事上で結ばれて結婚すればもっと親密なビジネス関係を構築できると言いたげな気がしないでもない。今後この辺はもっと明確になっていくのかもしれない。
DVDレンタル店の棚では、借り手を待つのが目立つ。こういう政治ドラマは人気がないのか。私はこういうのが大好きで不思議でしょうがない。
議員生活22年の下院院内幹事のフランシスは、議会のあれこれを調整してパイプを掃除し汚物を流す仕事だった。だがやっとそれも卒業出来そうになった。国務長官の有力候補だと巷のうわさだった。ところが蓋を開けてみると見事に外れた。さて、どうする? 賢明なフランシス。怒りを押し込めて復讐策を練り始める。いやいや面白い展開になっていくよ。
監督
デヴィッド・フィンチャー他
キャスト
ケヴィン・スペイシー ロビン・ライト ケイト・マーラほか多数。
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