オーストラリア出身のモヤナ・ノヴァコヴィッチが女性刑事リジーを演じ、スコットランド出身のアラン・カミングが元CIAのスパイで、今は異常行動学を大学で教えていて一方その才能を犯罪捜査に役立てているディランを演じる。形はリジーを補佐する役割。
このドラマ、シーズン2で打ち切りになった。確かに地味でインパクトに欠けるかな。そんな印象だ。
ただ、私的にはすごく興味深い点もある。二人の主役リジーとディランのファッションだ。これは実に参考になる。専門のスタイリストの考案なのだろう。女性のファッションは割愛するが、ディランについてちょっと触れる。
ディランはいつもスリーピースのスーツを着ている。スリーピースはシングルのスーツにチョッキを加えたもの。かなりフォーマルな雰囲気にはなる。
スーツの色とネクタイの色とワイシャツの色、胸ポケットを飾るハンカチの色がいつも絶妙のバランスを保っている。もし私が現役であれば確実にこれらを参考にして衣装を調えているだろう。
ただ一つ不満がある。それはディランが両手をズボンのポケットに突っ込んで歩くからだ。しかもスーツの第一ボタンをとめて、その下を両脇に垂らすという不格好さなのだ。どう考えても玉に傷。ちなみにInstinctは、本能・勘・生来の素質などの意味。