猫とマンガとゴルフの日々

好きな物を題名に↑ 最近はゴルフとグルメお出かけ主体に。以前は1960年~70代マンガを紹介していました。ネタバレ有り。

新聞小説 諸田 玲子 「美女いくさ」

2008年01月31日 15時02分22秒 | 雑記
 我が家は 読売新聞 を取っています。実家もそうでしたが、結婚した家でも読売でした。以前の婚家は 朝日 でした。読み比べると同じ記事でもニュアンスが違うんですよ。

 新聞小説というジャンルがあります。夏目漱石の小説の多くは朝日新聞に連載されていた新聞小説でしたし、同じ朝日の戦前の吉川英治 「宮本武蔵」、読売には尾崎紅葉の未完の大作 「金色夜叉」 があります。

 前置きが長くなりましたが…。私結構好きで、毎回読んでいるのですが、なぜか夕刊の小説の方がお気に入りになるんです。今楽しみに読んでいるのは今年4月25日から読売新聞夕刊に連載が開始された 諸田 玲子氏の 「美女いくさ」。イラストレーター安里英晴(ありひではる)氏の簡潔でしかも奥深い絵柄の挿絵もお気に入りです。
 1996年にデビューした諸田さんは、このほど新田次郎文学賞にも決まった時代小説の気鋭です。

 この前の松浦寿輝さんの連載小説「川の光」も好きでしたが、「川の光」は小学生も読めるような、可愛いねずみさんの父親と兄弟の冒険物語でした。一転今回の 「美女いくさ」 は日本の歴史物、世に名高い 浅井三姉妹 (あざいさんしまい)の中の三女、小督 (おごう) 『他に督とも、小江 (おえよ)とも言われていたような』の物語です。
 
 浅井三姉妹とは、織田信長の妹 (いとこ、とも) お市の方を母に、戦国の武将浅井長政を父に生まれた娘達 茶々・初・江 のことです。NHK大河ドラマにも度々登場する、有名な戦国の三姉妹ですから大体お分かりだと思いますが、悲劇的な生い立ちとともに、その後の歴史に深く関わり、ある時期の歴史を動かしたのはこの三姉妹だと言っても過言ではない位の美女達ですね。

Wikipedia 浅井三姉妹

 私、前からこの三姉妹のドラマを大河でやってくれないかと思っていたのですが、良い原作が出来たとほくそえんでいるのですよ。


 中国にもそんな三姉妹がいました。宋氏三姉妹と言って、客家で孫文の支援者として有名な財閥の宋嘉樹氏の三姉妹です。これまた皆美人さんですよ~。

 長女 宋 靄齢 (そう あいれい) 財閥 孔祥煕の夫人

 次女 宋 慶齢 (そう けいれい)は、孫文の妻。

 三女 宋 美齢 (そう びれい) は蒋介石夫人 

      ↑ 2003年にニューヨークで死亡。私はニュースを聞いてまだ生きてたの ? とびっくりしました。100歳はとうに越していたのでは。

 長女は 金を愛し、次女は 中国を愛し、三女は 権力を愛した、と巷間言われていますが、本人達にはもとよりそんなつもりはないでしょう。以前マギー・チャン、ミシェル・ヨー、ヴィヴィアン・ウー主演の映画 (宗家の三姉妹) で見て詳しく知ったのですが、いや、浅井姉妹に劣らない現代歴史に翻弄された美女達です。
 映画はメイベル・チャン監督、ワダ・エミの衣装、美人女優三人の競演で華麗な歴史絵巻でした。

DVD → 宗家の三姉妹

 本ですと、NHKスペシャル「宋姉妹」を単行本化した角川文庫の「宋姉妹―中国を支配した華麗なる一族」 伊藤 純 (著), 伊藤 真 (著)   表紙はこちら → 「宋姉妹―中国を支配した華麗なる一族」  がいいかも。


 歴史を動かすことなど出来ない 我が家の三姉妹 (五人兄弟) のうちのひとりのトミー。でした。




コメント (4)
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