ソノラマコミック文庫 1巻 2006年 9月30日 初版
2巻 2006年10月30日 初版
3巻 2006年11月30日 初版
ブックさんにお借りしています。
文庫になる作品というのは、名作で有るという評価とそれなりに人気があるわけで・・・。最近はBL (ボーイズラブ) の文庫もだいぶ出ていますが、ブックさんに一箱借りたBL本の中にはこれしかなかった。
あれれ、BLはここで記事にしないって言ってなかったっけ ? するなら西田 東氏の 「願い叶えたまえ」 じゃなかったっけ ?
これはBLじゃないもん
際どいシーンだって1~2度しかないもん
二人の男の子供の時から死ぬまでと、その子供の大河物語だもん
はぁはぁ。(強弁だよなぁ)
5歳の時、幼稚園で出会った 達也と純一 の、小学5年生から死ぬまでの物語 + 達也の息子 健太とその親友 学 の二代にわたる人生のヒストリー。
幼稚園で出会ったというのは BL ではよくあるパターンで、大概高校生くらいになったらこれは恋だったのだ、と気づいて結ばれて終わりとか。これはそれで終わらないんですよ~。
コンプレックス 11 (イレブン) 、 コンプレックス 16 (シックスティーン)、 コンプレックス 50 (フィフティー) と延々続きます。飛び飛びなので文庫全3巻に収まっていますが。
3巻を手に取った時、ドキッとしましたよ。写真左のようにこの二人どー見ても50歳以上だよ、ここまで描くの ? でしたが、読んでみたらそれ以上の時間を描いていた・・・
BLと言ってもサラリーマンものとかヤクザものとか、マジでリアルゲイの方用の男臭いものとか、今はいろいろあるようですがおじいちゃんになるまで描いているのは始めて見ました。私が知らないだけで、他にもあるのかしら。
一言でくくっちゃうと、より現代的、現実的な まりしん 「摩利と新吾」 というか、息子達の方が まりしん に近いのだけどね。学ちゃん摩利が被って切なかった・・・。
絵柄はちょっと見、よくある感じで子供の表現などは吉田 秋生さんに似ているし、大人の描きかたも凄く個性的というわけではないけれど、泣いてる顔とか微妙な表情がリアルでいいです。初めと終わりでは絵が変わってくるけれど、味のある絵になって来ます。
1994年9月に初めの一話を描いてから、10年かかって完結したそうです。作者にとっても漫画家になりたての頃から独身時代、結婚して、子供が出来、と激動の10年間に描き継がれて来た作品は愛着があるでしょう。
作者もあとがきで言ってますが、最初の1話が浮いてます。これは初め読み切りの予定だったからだそうで、軽くてショタコン気味の一話目でうわ~っとならずに、最後まで読んで見て欲しいのです。特に最後の3話分とオマケの写真集が圧巻。
BLに興味のない人も、こんな作品もあるのかと思っていただければ良いと思って取り上げてみました。機会があったら、読んでみてくださいな。
まんだ林檎さんのHP → 林檎堂
※ 最近又、拙ブログをお訪ねくださる方が多くなり、大変ありがとうございます。多分昔のまんが関係を見に来られる方が多いと思います。 画面左のカテゴリー マンガ家○行 と まんがエリートのためのCOM をチェックして、マンガ雑誌 COM の表紙や石森(当時) 章太郎、水野 英子、西谷 祥子氏などの表紙絵だけでもご覧になっていってくださいませ。
又、記事にまさったコメントを下さる方も数多く、ぜひそちらもお見逃しなく、よろしくお願い申し上げます。m(_ _)m
2巻 2006年10月30日 初版
3巻 2006年11月30日 初版
ブックさんにお借りしています。
文庫になる作品というのは、名作で有るという評価とそれなりに人気があるわけで・・・。最近はBL (ボーイズラブ) の文庫もだいぶ出ていますが、ブックさんに一箱借りたBL本の中にはこれしかなかった。
あれれ、BLはここで記事にしないって言ってなかったっけ ? するなら西田 東氏の 「願い叶えたまえ」 じゃなかったっけ ?
これはBLじゃないもん
際どいシーンだって1~2度しかないもん
二人の男の子供の時から死ぬまでと、その子供の大河物語だもん
はぁはぁ。(強弁だよなぁ)
5歳の時、幼稚園で出会った 達也と純一 の、小学5年生から死ぬまでの物語 + 達也の息子 健太とその親友 学 の二代にわたる人生のヒストリー。
幼稚園で出会ったというのは BL ではよくあるパターンで、大概高校生くらいになったらこれは恋だったのだ、と気づいて結ばれて終わりとか。これはそれで終わらないんですよ~。
コンプレックス 11 (イレブン) 、 コンプレックス 16 (シックスティーン)、 コンプレックス 50 (フィフティー) と延々続きます。飛び飛びなので文庫全3巻に収まっていますが。
3巻を手に取った時、ドキッとしましたよ。写真左のようにこの二人どー見ても50歳以上だよ、ここまで描くの ? でしたが、読んでみたらそれ以上の時間を描いていた・・・
BLと言ってもサラリーマンものとかヤクザものとか、マジでリアルゲイの方用の男臭いものとか、今はいろいろあるようですがおじいちゃんになるまで描いているのは始めて見ました。私が知らないだけで、他にもあるのかしら。
一言でくくっちゃうと、より現代的、現実的な まりしん 「摩利と新吾」 というか、息子達の方が まりしん に近いのだけどね。学ちゃん摩利が被って切なかった・・・。
絵柄はちょっと見、よくある感じで子供の表現などは吉田 秋生さんに似ているし、大人の描きかたも凄く個性的というわけではないけれど、泣いてる顔とか微妙な表情がリアルでいいです。初めと終わりでは絵が変わってくるけれど、味のある絵になって来ます。
1994年9月に初めの一話を描いてから、10年かかって完結したそうです。作者にとっても漫画家になりたての頃から独身時代、結婚して、子供が出来、と激動の10年間に描き継がれて来た作品は愛着があるでしょう。
作者もあとがきで言ってますが、最初の1話が浮いてます。これは初め読み切りの予定だったからだそうで、軽くてショタコン気味の一話目でうわ~っとならずに、最後まで読んで見て欲しいのです。特に最後の3話分とオマケの写真集が圧巻。
BLに興味のない人も、こんな作品もあるのかと思っていただければ良いと思って取り上げてみました。機会があったら、読んでみてくださいな。
まんだ林檎さんのHP → 林檎堂
※ 最近又、拙ブログをお訪ねくださる方が多くなり、大変ありがとうございます。多分昔のまんが関係を見に来られる方が多いと思います。 画面左のカテゴリー マンガ家○行 と まんがエリートのためのCOM をチェックして、マンガ雑誌 COM の表紙や石森(当時) 章太郎、水野 英子、西谷 祥子氏などの表紙絵だけでもご覧になっていってくださいませ。
又、記事にまさったコメントを下さる方も数多く、ぜひそちらもお見逃しなく、よろしくお願い申し上げます。m(_ _)m
ね、ね、いいでしょ~。「ニューヨーク×ニューヨーク」もいい話だったけどさ~。日本物ってぐっと身近というか、現実感があって胸に迫る・・・。
もちろんマンガらしいご都合良いところもあるけど、そうじゃないと話が進まないもんね。
他のまんだ氏の作品も、軽いものもあるけれどちょっとひねってておもしろいもの多いのよ。もちろん誰でも全部が面白いってわけではないけど。私も借りて読んだので手元には無いんだけど、BOで安くあったら買って本棚に残してももいいかな~と思うくらいに好きです。これって私的には凄いんです。なにしろ本はなるべく貯めない主義なので。でもすでに600冊はあるけど。
>際どいシーンだって1~2度しかないもん!!
…ウソつき…どっちかっつと各年代まんべんなくありました、に近いじゃん…
まぁそればっかり、つうのではなかったけど、確かに。ちゃんとお話がメインのつくりで。
学ちゃん、、せつなかったですね~、長年生殺しの末に2年も同居で生殺し、その後も生殺し、って。。。他人事ながら脂汗の出るよ~な。。まりもそりゃそうだったけど…
かたや47歳裸エプロン…
ところで不満も。あの女ッ!あの女と達也!
ためすなら避妊しろ~~~!てかその前に「試す」んじゃねえッ、貴様のよーなヤツを不貞(不逞)の輩というのじゃ!
…いろいろと説明はつくけど…男同士だ、ってことにいろんな不安に揺れてただろうし達也は女性への嫌悪感が消えてることに気付いて…まぁ…試してみたくなったかもだし彼女のほうも不安があって「どうかしてた」んだろうしとりあえずソレ自体は「仕方なかった」でもしょうがないかもだけど…ふたりで創っちゃった新しい生命に責任も取るべきだけど…だけど「にこにこ」結婚するのは許せね~な~おばちゃんは。
『はい 俺はお前を裏切りました』
っていう言葉はずしんときましたが。。。淳一くんの気持ちを思うと…許せ~~ん!!
再開した後達也くんには何か償って欲しかったなぁ。どっちかっていうと淳一くんを引きずり込んだのは達也くんなのにさ…や、ソコはカップルになった時点でフィフティだけど…ぶつぶつぶつぶつ…
取ってつけたような「病死」もちょっと納得いかん(←どーすれば満足するんじゃという感じですが)。
など不平不満も言ってますがかなり面白かったです!
子供たちが結婚式してくれるとこでも泣きました。
『コンプレックス100』も良いですね…コレは文庫収録時に付けたのかな?
>「ある日本人ゲイの告白」・「あと少し生きてみたい ぼくのエイズ宣言」
知りませんでした。きつそうだけれど、一度は読まないといけなさそうな内容ですね。私の知り合いの知り合い程度のご夫婦もエイズで、でも明るく生きてる方たちだそうで、そんな話を聞くと多少ほっとしている、所詮他人事の自分がいます。題名を覚えていて、機会があったら読んで見ますね。
ブック様
いろいろお借りした中で、まだ半分程度しか読めていないのですが、これはとりわけ秀逸な作品ですね~。
時代も設定も違うけど、ちよっと まりしん 思い出しますよね ?
ブック箱はじっくり読んでますので、お返しするのが遅くなると思いますが、よろしくお願いします。
つる様
なぬ、西田 東氏2冊刊行とな、予約しとかなくちゃ、ありがとうございます。
「天使のうた」 の2巻はまだかなぁ~。
>フジミは読んでなかったのね、とか「二重螺旋」
???小説のほうですか ? すみません、小説の方は読んでる暇なくて・・・。私も今5名の方たちからまんが中心にお借りしてて、箱がごろごろしている状態で~~~嬉しいんですけど、お返しするのが遅くなってて申し訳ない。
紺野けいこさんの「可愛いひと」昨日まで読んでたんですよ~。ブックさんがコミックス1~2巻分+おまけ漫画付の豪華版を入れといてくれました。うんうん絵柄は綺麗だし、心理描写すばらしいし、これも秀作~ !
石原理さんね~。ブック○フで見かけるたびに手を出しかけるのですが、とにかくお借りしているものを読んでから、と自重してます。とても気になってる作家さんです。いつか必ず読みます !
で、ブックさんちで騒いできたのですが騒ぎ足りずこちらにも 本末転倒
で、書き込みしてから過去記事ちょろちょろ覗いたんですが(書く前に見るべきだ)ア、フジミは読んでなかったのね、とか「二重螺旋」は読んだのかしら!とかとか燻った思いをどこかに書きたくこちらに(迷惑)
ところでソッカ、トミー。さんは今のところ小説には手を出さない方向だったのですね、むやみに書いちゃってすみませんでした。
漫画ではやっぱり今さんよしながさんユギさん西田さんBASSOさんあたりが良いですね、紺野けいこさんの「可愛いひと」(たしか全二巻)と国枝彩香さんの「風の行方」と「未来の記憶」(シリーズで繋がってます、、どっちが先だっけ…)がちょっと面白かったです。国枝さんの絵はちょっと今さんの絵と似ていてキレイ。
あ!石原理さんの「あふれそうなプール」面白かったです!これは最近文庫化されたので入手しやすいかも。4冊くらいなのかな?単行本では6冊でした。
ときどき覗く「ゲイ&腐男子のBL読書ブログ」というところの管理人さんはコレを読んで感動してBLを読むようになったとか。オススメです。
ところで12/27に西田さんの新刊が二冊発売ですよ~ん。
「素晴らしい失恋」
「青春の病は」
年末のクソせわしない時期に!
>ブックさんにお借りしたら ?
「読みたい」気持ちが抑えがたくなったらお願いするかも。目の前に山と溜まった未読の積ん読を先になんとかしたい…
>最近小説のほうも読むようになりまして・・・
きゃ~きゃ~きゃ~きゃ~どんなの読んだの?何面白かった?オススメってありますか??
本当に切ないお話だと思いました
でもゲイカップルが幸せになるっていうお話は好きです
最近小説のほうも読むようになりまして・・・
軽めの物から、将来を一緒に歩いていこうみたいな物まで
いろいろあることを知りました、奥が深い世界です
「ある日本人ゲイの告白」飯塚真紀子・草思社
「あと少し生きてみたい ぼくのエイズ宣言」
平田 豊・集英社
どちらもネットで購入できます。1993年発刊です。
きつい内容ですが、ご存知なかったら是非読んでみてください。
時間がないので詳しく書けなくてすみません。
また来ます~
ここにも 林檎堂 → http://www.rinkintan.com/
うんうん、多分他にも有るんだろうなと思ってました。小説にはもっとありそう。でも小説まで読んでる暇がない~
>「ニューヨークXニューヨーク」があるよ、羅川真里茂さんの。これは『BL』のくくりに入れたくない
わー、これ興味ある~。探してみようかな。この コンプレックス もね、ちゃんと描いているのは50歳までで、いきなり83歳に飛んじゃうんだけどね。ちらっとその間の説明はあるけれど。
で、83歳で残った一人の最後が描かれるの。ずいぶんネタバレしてしまったけれど、長年のエピソードが面白いから、読んで見てください。ブックさんにお借りしたら ?
デビューが 「みこすり半劇場」 (知ってる人は知っている) って書いてあったから、へぇ~とは思いました。
第一話なんて色物って言っちゃ、色物です。最初と最後は別の作品ですね。
少年探偵ものとか、正統派 ? BLものとか、HPを見るとコミケでも活躍なさっているし、いろんなもの描いてる方みたいですね~。
西谷祥子先生もSFもの描いてたりして、びっくりしたことあります。
死ぬまで描いてるのって「ニューヨークXニューヨーク」があるよ、羅川真里茂さんの。これは『BL』のくくりに入れたくない、って人が多いですが。ゲイのお話です。
小説では秋月こおさんの「フジミ」シリーズで『禁断のシルバーJUNE!』を書いてます…未来予想として。入れ歯が外れそうなほどアツイ接吻をしとりました。
あ、あと木原音瀬(このはらなりせ)さんの小説「箱の中」と「檻の外」もありますね…まあこちらは年取ってからの生活、じゃなくて時間がとんでラストとしてふたりがその後死ぬまで添い遂げました、ってトコを描いてるだけですけど…「ニューヨークXニューヨーク」もそんな感じですね。。。
佐藤さんの記事に絡みたいと思いながらなかなか書けずにいたのにコレにはすぐ食いついちゃったワ。。。
読んでいたのね~~ ねー、これ好いよね~ 私もラストはボロボロよ~。BLで泣けたのって2度目くらいですよ。
私もまだまだ1年経たない 腐道新参者 だけれど、良いものは良いと紹介しようかな~と。BL侮れなし ! 奥が深いです~
BLというより、2人の男性の人生を描いた漫画だと・・・
ただ好きだった人が幼馴染(同性だけど)だっただけだと解釈してます。
私もこれを読んだときブログアップしようかと思っていたのだけど、なんか言葉が纏まらず後回しにしていたのでした。
ちょこっと腐の道に足を踏み入れた新参者ですが、ひとくくりにBLと言っても色々ありますよね。
今まで切ない胸キュン系ばかり読んでいたので凄い衝撃でした。
あのラスト・・・泣けました。
世の同性を愛する人もこういう家庭が作れて、そして最後の日を迎えてくれると幸せだろうななどと思ってしまいました