1969年9月号掲載 たぶん同人としての 作画グループ の名も入っている。みなもと 太郎氏 22歳頃の作品。
あらすじ
猟師の俺はある日山の中で1羽のうさぎを見つけ、つい撃ち損なってしまった。始めに仕事が出来なかったものには、ずっと仕事が出来ないらしく、その後度々見かけるそのウサギには俺は銃を向けられず、向こうも安心しきったように俺の回りを歩いている。いつしか俺はヤツを山の友達として見ていた。
それなのに違う猟師がヤツを撃って獲物としてしまった。かわいそうだが俺にはどうしようもない。
そのとき、かの猟師のそばを鹿の群れが駆け抜けた。猟師はまだ息のあるヤツをホッポリだし、そちらに向かって走り出す。なんと言うことだ !
俺を見上げて楽にしてくれと言うような目のウサギ。だめだ、他人の獲物には手を付けられないのだ。どうしてトドメもささずに放り投げた ! 放り投げるのならなぜ撃った ! 俺は怒りで震えている・・・。
そうだ、仕事は思ったときにやっておかないとな。俺はゆっくりその猟師の背中に標準を定めた。
ちょっと怖い最後です。COMの他の号には確か氏の 「ホモホモ7」 的な絵柄のギャグマンガがあったと思うのですが、その絵柄とも全然違ったシリアスタッチの絵です。ところがウサギちゃんのみ、もろ少女マンガの絵柄で、お目目キラキラで可愛いこと。
うさちゃんは COMの中の 泉谷しげる投稿作品 の最後の方に載せた みなもと氏 の猫のイラストと似ています。後のギャグマンガでも女の子は皆、とっても可愛い みなもと氏の絵柄 の原点です。
40年ほど前のデピューしてすぐの頃のこの作品はたぶんコミックスになっていないでしょう。
最近は、代表作『風雲児たち』で2004年第8回「手塚治虫文化賞・特別賞」を受賞されたり、和田誠の映画の名セリフについての作品『お楽しみはこれからだ 映画の名セリフ』をもじった『お楽しみはこれもなのじゃ 漫画の名セリフ』などで有名ですね。
ウィキ → みなもと 太郎
みなもと氏のあすなひろし氏への追悼文 → みなもと先生の追悼文
十数年前に友達から「風雲児たち」を借りて気に入り少しずつ買ってたんですが…9巻まで買ったところで書店から消えちゃって。。手塚賞を獲る少し前に6冊だけ書店に注文して(貧乏なので一度にいっぱいは買えない…)なんとか15巻まで買ってたのですが、賞を獲ったら『ワイド版』なんて立派なのが出て…続きはどっちを買おうか迷っているうち月日は過ぎて、、、です。
別の友達がコミケで風雲児たち外伝にあたる「吉宗」を買って来てくれたのですが、みなもとさんご自身が「本当に面白く描けたのは17巻くらいまで」なんて発言してらしたので中途半端状態で固定してしまいました。。今長男が読んでます。
小学生にも面白いだろうと子供に読ませたい気持ちがあって買ってたんですけども、「いまどき」のウチの子は素直に読んでくれなくてネ~~~。
もう20日ばかりで受検だ、っつう今、絶望的に成績の悪い社会科に何点か乗せようというせっぱつまった状況でやっと手を付けてくれた。。。痛し痒し…ど~~~してこの面白さがわかんないのッ!と怒りたくなります。情緒教養度が低いのよ…
とても良い面白い作品だと思うので小学校の学級文庫にもときどき置かせてもらいます。長男が4年生の頃、同じクラスの女の子がハマってくれて嬉しかった…もうウチの子じゃなくても良い!小学生!「風雲児たち」を読んで!面白いから!
「お楽しみはこれもなのじゃ」は竹宮さんの『地球へ…』が連載されてた頃の「マンガ少年」に載ってましたね。残念ながら載ってた、ってことしか覚えてないんですけど、当時「なんかこの一冊の中でココの1ページが一番面白い」と思って読んでたような記憶があります、竹宮先生、諸先生方、スミマセン。
かの名作、「風雲児たち」 読んでいないのよ~世の名声を聞いたときにはすでに10巻以上出ていて、手を出そうか出すまいか思っているうちにまた何巻か出て、という感じで、マンガ喫茶で読めばいいんだけど、行くとつい少女マンガコーナーしか行かなくて、あれ、今日も探してないやという・・・。
島耕作 と 黄昏流星群 はマンガ喫茶で読んでるのにね。
つるさんお奨めならぜひ読まなくては。
>「お楽しみはこれもなのじゃ」
は1976年から1979年に 「マンガ少年」 連載という結構古い物なのに、いまだにあちこちで題名を聞きます。他に同じものはないですから。これも一度じっくり読んでみたいわ。
本部は大阪で、東京でのオフ会?にも何度か参加したことがあるような・・・
この「白い狩人-ハンター-」の表紙、記憶があります。
伝説の同人誌の会員の方がっっっっ、ここにいらしたわ~。70年代はばりばりで描いていたのでしょうか ? 龍之介様のマンガ読んで見たい・・・。
この表紙の絵は、今と全然違いますよね。同人に描いていた頃の みなもと氏 は最初はこういう絵柄だったのですね。だんだん変わってきたのでしょうが、COMを見ているといろんな方の初期の絵が見られるのでそれも楽しみなんですよね。
みなもとさんは、突然ギャグに目覚めてしまったようです。
聖悠紀さんは当時と全然変わりませんね。
早々に小学校高学年か中学の頃に、西谷祥子先生の絵を見てあきらめました3つか4つ上だけの高校生デビューだったんですよ。それでも高校生の半ばまで趣味で描いていたんですけれどね。
才能のある方の絵を見ると昔はがっくりしたけれど、今は楽しく鑑賞する人が増えたと嬉しいです。