猫とマンガとゴルフの日々

好きな物を題名に↑ 最近はゴルフとグルメお出かけ主体に。以前は1960年~70代マンガを紹介していました。ネタバレ有り。

あだち 充 デビュー前 (投稿) 作品 「虫と少年」

2007年03月22日 15時46分50秒 | まんがエリートのための雑誌 COM
         又暗い画像ですみません。これも模写してみました。フラッシュ焚くと光って見えないのよね。


 作者16歳当時の作品です。私が模写すると石森調になってしまって、凄く似ていると言う感じでは無いですが、雰囲気だけでもと思いまして出してみました。顔がもう少し丸顔ですね。これはコピー用紙に鉛筆描きです。
 COM1967年9月号 投稿コーナー 「ぐら・こん」 第4回月例新人入選の佳作の2番目、「虫と少年」 20Pの表紙です。

 あらすじ ネタバレです

 ケンは虫を採ったり殺したりすることが大好きだった。夏のある日、林の中へ虫を採りに行き、一匹のセミを捕まえるが、その時一人の少年が現れ虫を殺すと不幸が起きると忠告する。だがケンは聞こうとしないので少年と格闘になった。
 ケンの一発でガケから落ちる少年。心配になったケンがガケ下で見たものは・・・虫の姿に変わっていく少年の死体だった。ケンは驚くが殺したのが虫で良かったと言う。その時あたりが闇となり見知らぬ原っぱにいるケンの前に巨大な虫の一群が現れる。ケンは気絶するが、目を覚ますと知らない人間に取り囲まれ自分たちは虫だと言う。捕まったケンは裁判にかけられ死刑と決まるかに見えたが、リーダーが死刑に反対する。許されたケンは元居た林の中に立っていて、泣きながら家へと走った。

 虫を虐めていた少年が虫の精にピンチに追い込まれると言うお話で、
達者な作品だと言える。ただその後ケンは改心したのか、その後が中途半端 だとか何とかと講評されています。なるほどなぁ。

 でも、16歳ですよここまで描けるなんてびっくりですよ。ここでも栴檀 (せんだん) は双葉より芳し を思い出しました。

 後、COMには1971年の9月号に 「なかよしの詩(うた)」 「夕陽よ昇れ!!」2巻収録 という作品を投稿でなく正規の掲載作品として発表しています。

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