これは、ノード大会というよりも、ルールについての意見になります。
①被災者の得点が少ない!?
これは、2010年ルールからの継続的な問題だと思います。
2010年ルールまでは、被災者と言えば銀のシールと緑のシールでした。 それが2010年から缶になり、たった一人になりました。
被災者を救出しても50点(セカンダリは70点)
これを大きいと見るか、小さいと見るか・・・それはチームの判断です。
特にセンカンダリでは、被災者の救出を考えると缶を持ち上げる機能を搭載する必要があります。 そうすると、結構な大きさの機器を搭載しなければならず、必然的にロボットが大きくなり、重量も増します。 ロボットが大きくなると、一階のなんでもないライントレースが難しくなる・・・
つまり、被災者の救出機能を搭載すると、ライントレースがおぼつかなくなります。
という、変な因果関係ができあがります。
逆に・・・被災者の救出機能を搭載しないと、当然ながら救出の得点を得ることができません。 しかし、小型に軽量のロボットになり、一階のライントレースを確実にこなすことができます。
総合すると、被災者の救出機能を持たないロボットの方が競技では高得点
という、逆転現象が発生するわけです。
これを防止するために、被災者関連の得点をもっともっと高くする必要がありますよね。
1階の得点と2階の得点を同じくらいにしても良いのではないでしょうか?
持ち上げ50点、救助成功150点位が妥当だと思います。
②何度でもリトライ可能!?
これは2012年ルールでの問題です。
2011年ルールまでは、競技進行停止の度に減点されました。 そのため、何度も競技進行停止を繰り返すと得点がマイナスになることがありました。 それは、教育上宜しくない・・・という判断があったのか知りませんが・・・2011年ルールでは最低点は0点と決められました。 つまり、何度競技進行停止をしても、得点が0点より下になることがなくなりました。(マイナス点にならない)
これにより、何度も何度も・・・競技進行停止を繰り返すことが可能となりました。
そして、2012ルールでは、競技進行停止での減点そのものがなくなりました。
部屋得点や被災者の救助の得点が、競技進行停止の回数による変動します。つまり、競技進行停止は減点ではなく、得点の大小に影響するだけです。
これで、さらに何度も何度も・・・競技進行停止を繰り返すことが可能となりました。
この結果・・・東東京ノード大会では・・・安易に競技進行停止を繰り返すチームが沢山ありました。
プライマリの優勝チームは17回(2回の競技の合計)、セカンダリの優勝チームですら16回です。
自律型ロボットの競技としては、競技進行停止(つまりリスタート)は本来あってはならないと考えます。 教育的には、あきらめずに挑戦することは良いことなのかもしれませんが・・・競技としてはダメダメになってしまったように思います。