クリスマスがテーマでモミの木のリースとサンタクロースの置物で設え。なかなかお茶目。6人の予約で2階に。食通の方の予約で、料理研究家、テーブル・セッティング・デザイナー、不動産の友人、当方夫婦で和やかに。
大きな手のひら楓の葉で蓋をされた口取りはクリスマスの赤と緑と雪。焙烙で炒った黒豆、細い泥鰌、慈姑、銀杏など多彩。次はおこわに大根の葉の乾燥などが散らされお凌ぎ。
大きな鰆の朴葉包み焼きは蜜柑を絞りなんとも言えない。堀川牛蒡と大根の葉を乾かした細長いのがクリスマスのプレゼントとあしらい。蜜柑のジュレと油で弾かせた米がアクセント。
次に、いつもの鯉の刺身に皮、鱗揚げ、二種類のおろしと醤油をかけまわして食べる。クリスマス・カラーとのこと。
蕪蒸はぐじが入っており、これはうまい。荒めの蕪の触感が良い。
鯖の馴れ寿司は強烈なお味、口を洗う甘目ワインが付く。
煮物は八つ頭の潰し揚げなど、柚子と味噌で、お汁が楽しい。京菜と椎茸の煮物があっさり。
お楽しみの鶏のすき焼きは薄味。お腹いっぱいに。
水菓子は林檎、柿、緑色ムースと酸っぱい食用ほおずきは初めて。
1階のカウンターに降りて、お楽しみのごはんを。コースでにえばなを味わったが、ぱりぱり(おこげ)はドーバーの塩と山椒オイル(おそらく太白胡麻油と料理研究家と意見が一致)、ニュー・ヨーク(おこげとご飯にゆかりと出汁、天辺に梅ペースト)もお代わり。
最後にトルコ式(またはシェリー)みたいに高いところから注ぐアイスコーヒーが薫り高い、小さなお菓子と酪が最後に。
食後の爽快感が何とも言えない。
料理は庭園鑑賞と同じで、季節、風景の変化・展開、五感を活用しての楽しみが似ていると申し上げるとお喜びだった。庭園鑑賞は歩くとともに変化する景色を目で、鼻で匂い、足で飛石の上下や間隔を楽しみ、季節、天気(晴れ、雨など)、鑑賞者自体の感じ方の変化(経験、年齢など)をゆったり感じるものだ。
楽しめた4時間。一人1万8千円はお値打ち、愚妻は友人4人のお昼を来年5月に予約。