トランプ大統領(予定)が言う、Tariff Manは自国の保護のように見えて経済的には非効率なのは経済の常識だ( https://en.wikipedia.org/wiki/Tariff BとDのdead-weight losses(Social Loss))が生じる、投資において自国産業保護として今回の新日鐵とUSスチール買収阻止(バイデン大統領による)も代表例だ
その損失はアメリカ国民の負担となる、自国産業保護はGDPの確保のように見えるが、高い値段での輸入品消費のため同じ財を高く買わざるえなくなる、つまりはインフレになり、その分実質GDPは割り引かれる
自国主義がはびこる理由は、いまの経済所得格差が大きくなった(ジニ係数の拡大)により貧富の差が明白になり、ねたみや所得拡大の夢の行き詰まりがある
欧米での右翼の台頭や、大きな正義より、自分らの生活向上を求めるのは、ヒトラーのナチス再来を彷彿とさせる
それなら、貧富の差の大元である、富裕層(高い給与とストック・オプション、金融資産)の税制改革、例えば所得税の累進の上昇(富裕層の税率上昇)、株の配当・キャピタルゲイン課税、金融資産課税は、支援する大企業を慮り行われない、持てる者は保護され、持たないものは自己の利益追求になる、これが今の状況だ、、トランプはともかく政権に入るイーロン・マスクは大富豪だ、この矛盾に気がつかないアメリカ国民を訝る
さらに、国家グループで見ると、アメリカのグループ、EC(一体化してしまっている)、旧共産圏(中国・ロシアなど)、インド・アフリカなどの4極に経済圏が分かれようとしている、さらに、ITCなどの輸出入やエネルギー価格の制限も多い
第二次世界大戦の前のブロック経済と同じ様相を感じる、特に国連がアメリカ側と中国・ロシアの拒否権行使により機能していないのも問題だ
マクロの効率を求める経済学や理性の問題ではない、メリットクラシー( https://en.wikipedia.org/wiki/Meritocracy )より、自分の利益重視という個人の感情(マイクロ)がまとまる「うねり」の時代になった
更に、マクロの経済圏と分断、国家内のマイクロ(感情)の政治の右傾化に、争いの危なさを感じる、グループの意思統一は対立する他のグループとの戦闘を好む、「友情が戦争を進める、集団形成の共感と他集団への憎悪のジレンマ」がある( https://blog.goo.ne.jp/n7yohshima/e/40023f09bc6c17f5347d1ac53354b04e )、つまりは不満によりまとまった集団は、敵を攻撃に至る、団結の居心地の良さと戦争となるのはナチス時代を彷彿とさせまいか
関税と右傾化は大きなリスクをはらむ