みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

ななみみず前身「みみざこ連」




仔ニャンコ・仔ワンコが新たなお家に迎えられるには、いつ頃が良いのでしょうか?
いわゆる「8週齢」問題については、こちらをご覧ください。六つ子の仔猫の動画もあります。

最新記事は、この下です↓
通常1日おきに更新の予定ですが、2日おき、あるいは3日おきになることもあるかも・・・(^v^;)

恐怖が消えれば

2023-11-07 | その他


ロシアのウクライナ侵攻だけでも重苦しいのに、イスラエル・パレスチナの戦争状態で、世界にとっての大きな重圧です。他にも色々な武力紛争が続いており、加えて大きな自然災害も頻発しています。

イスラエルとパレスチナの両方に友人のある人も多く、イスラエル人でありながら長年パレスチナ支援活動を続けている人たちもあります。
悲惨で胸が痛むのは、双方が加害者であり同時に被害者だということです。
双方に平和共存を目指す人たちが存在し、双方に相手を抹殺しようとする過激派がいます。

19世紀後半ヨーロッパにおける反ユダヤ主義の台頭によってユダヤ国家を建設しようと言うシオニズムが起こり、第一次世界大戦中イギリスの犯罪的な3つの約束により事態が複雑化・悪化しました。それでもナチスによるユダヤ人迫害・虐殺が無ければ、イスラエルという国が生まれたかどうか分かりません。ある意味でヒトラーがイスラエルを生み出したとも言えます。
そして長い長い紛争と戦争を繰り返した今、再びイスラエル・パレスチナ戦争が進行しています。


フランスでのパレスチナ支援デモ





ウィーンでのイスラエル支援デモ





イスラエルとヨルダン川西岸地区ガザ地区のみを比較すると、経済力・科学技術・軍事力のいずれを見てもイスラエルが圧倒的優位にあります。しかし中東諸国の中でイスラエルは孤立しています。周辺諸国から敵視され、しかもイスラエルを地上から抹殺しようという過激派も存在します。イスラエルは建国の瞬間から現在に至るまで背水の陣にあるのです。

フランス人の友達は「私は普段は自分をフランス人だと思っているけれど、万一の場合にはイスラエルに逃げればよいという安心感がある」と言っていました。

長年エルサレム市長を務めたテディ・コレクは、アラブ人(パレスチナ人)からも敬愛されていました。彼はウィーンで育ったため、生前に何回かウィーンを訪れています。そうした機会にコレクの語った言葉を今久々に思い出しました。

攻撃されるという恐怖が消え去れば
パレスチナ国家も可能である。


この言葉はあまりにも印象的だったので、今でもドイツ語も記憶しています。

Die Angust, angegriffen zu werden, verschwinden wird, dann wird der Palästina-Staat möglich sein.



イギリスの犯罪的な3つの約束についてはハイファへの帰還にリンクをつけています。





また冬時間

2023-10-29 | その他


もう長年「廃止しよう」「1年中夏時間にしちゃえ」という声も多い「夏・冬時間制度
未だにダラダラ続いています。3月末の週末に1時間進めた時計(夏時間)を10月末の週末に1時間戻して又冬時間になりました。

オーストリアの場合、夏時間開始のときは午前2時を午前3時とし、1時間が消えてしまうのですが、夏時間の終わりには午前3時を午前2時に戻し、このときだけ1日が25時間になります。他の国々も同様と思います。冬時間に戻ると、当然のことながら日暮れが一段と早くなります。

夏・冬時間制度は無意味だという意見も根強いのに、一向に夏・冬切替制度が廃止されないのは、ひとつには、公共機関や企業のコンピューターが切替式に設定されていて、それを又切り替えるのが面倒臭いし金もかかるせいではないかと思います。

犬さんの日課(散歩など)は、人間の生活リズム変動に連動すると思いますが、猫さんは常に独自の「猫時間」で過ごしているのでは・・・







下の写真はウィーンのユダヤ広場に設置されたインスタレーション。
ハマースによって拉致され行方不明になっている222人のイスラエル人(二重国籍者も含む)の存在を世に訴え、早期解放を祈るものです。






イスラエルとパレスチナの新たな戦争状態によって、ロシアのウクライナ侵略戦争が軽視される傾向があります。
ウクライナ、イスラエル、パレスチナに早く「正しい平和」が訪れますように






ハイファへの帰還

2023-10-17 | その他


イスラエルパレスチナの間の武力衝突が再発し、イスラエルは「公式に戦闘状態」であることを宣言しました。
この思いがけない(実は当然の)国際情勢の展開で、ある意味で大きな被害を受けているのはウクライナだと思います。
新聞HPを見ても、ちょっと前まで常に国際面の最大テーマだったウクライナが影をひそめ、もっぱらイスラエルとパレスチナの動向が大きく報道されています。

世界各地でイスラエル支援とパレスチナ支援の集会やデモが行われています。
私の場合は、イスラエルとパレスチナとウクライナ3国を全部、応援したいのです。
そしてダマスカス滞在中のことなど思い出したりしているうち、久々にカナファーニを思い出しました。
カナファーニについては太陽の中の男たちで紹介しています。


ドイツ語訳されている「ハイファへの帰還」原語版




もう100年を超えるイスラエル・パレスチナ紛争の中で、パレスチナ難民の故郷への一時帰還(一時的な訪問のみで住めるわけではない)が認められていた時期がありました。
この機会を利用してあるパレスチナ難民の夫婦が故郷のハイファを訪れます。この夫婦はハガナーエツェルの奇襲で、着の身着のままの状態で逃げる途中、幼い我が子を見失ったのです。
ハイファへ戻ってみると自宅は無事でしたが、そこにはユダヤ人夫婦が住んでいます。しかも、ユダヤ人夫婦が拾って育てたという若者は、難民夫婦が見失い生き別れになった息子だったのです。息子はイスラエル軍の兵士で「祖国」を守る強固な信念を持っています。その若者は本当の両親の登場で混乱します。難民夫婦は失意のうちに去ります。
この物語の最大の被害者は、アラブ人でありながらユダヤ人夫婦に育てられ、自分をイスラエル人と信じていた息子ではないかと思います。

イスラエル、パレスチナ、ウクライナに一刻も早く「正しい平和」が訪れますように・・・


一番罪深いのは第一次大戦中に相互に相いれない3つの約束をし、委任統治領パレスチナを逃げるように放置したイギリスだと思います

3つの相いれない約束
サイクス・ピコ協定
フセイン・マクマホン協定
バルフォア宣言




父・甘粕

2023-10-14 | その他


赤と虎で紹介し、わたしの名は赤で期待外れと書いた大博打Grosses Spiel、やはり気になるのでモデム不通期間に読みました。大杉栄には全く関心が無かったのですが、大正天皇もチラホラ登場し、当時の社会状況も描かれているので、読みだしたら面白くスラスラ読めました。何よりも、一人称の語り手として登場する甘粕正彦が全くニュートラルな存在であることに好感が持てました。
いわゆる甘粕事件では主犯とされていますが、明らかに真相を隠蔽するための「隠れ蓑」だったと思います。






物語は甘粕が1945年満州国で自殺するところで終わります。
本書には出てきませんが、甘粕の辞世の句は「大ばくち 身ぐるみ脱いで すってんてん」という洒脱なものです。
この「大ばくち」が本書のタイトルに使われています。
「あとがき」によれば、著者ハンス・プラッツグマーの父親(2019年没)が謹厳実直・愛国心溢れる警察官で、まさしく甘粕のような人物であったということです。この本も父親に献呈されています。

以前に紹介した松吉伝によれば、甘粕は満州国建国にも大きく関与しているらしいのですが、本書ではその部分が欠落しています。公になっている文献や史料も殆ど無いからでしょう。

ついでに・・・大杉栄より伊藤野枝が凄いなぁと感心しました。

更についでに・・・私のコンピュータードクターがダウンロードしてくれたので「I am a Cat吾輩は猫である」も読み始めました。子供の頃日本語で読んだときの記憶はないのですが、とにかく笑えます。
Golden Demonって何だと思います?「金色夜叉」ですよ、ハハハ
英語版「吾輩」についても、そのうち書きますが・・・恒例、乞無期待






再開します

2023-10-08 | その他


長らくご無沙汰いたしましたが、病気や事故ではありません。モデムの交換でした。


「賑やかし」の写真は、景勝地ヴァッハウ渓谷デュルンシュタインです。




普通はモデムの交換後に古いモデムが失効するのですが、私が横着して新モデムを受け取りに行くのが遅かったためか、旧モデムが機能しなくなり、インターネットとメールが使えなくなりました。しかもメカ原始人の私は自分で交換できません

私が、まだウィーンの北山地区に住んでいた頃、私のコンピュータードクターも近くに住んでいて、連絡すれば30分後には来てくれるという便利さでしたが、その後結婚した彼は家族とともにニーダーエステライヒ州に転居。勤務先はウィーンですが、片道1時間の遠隔通勤者になってしまい、仕事が早く終わる金曜日にしか来られないというわけで、漸く10月6日にモデムを交換してもらいました。

その前週に手紙を出し10月6日に来てくれるよう頼みました。どうやらモデム更新とともに固定電話も不通になったらしく「6日に行く」という返事も郵便で来ました。
私の住んでいるビルは、ビル全体でひとつのプロバイダーと接続しているためプロバイダーの選択はできません。

それは兎も角、金曜日の仕事帰りに寄ってくれたコンピュータードクター(本職のコンピューター技師)が僅か30分でモデムを交換し、更にキンドル本体に入っていなかった電子書籍数冊もダウンロードしてくれました。

というわけで、みみずボログ再開いたします。でも・・・乞無期待


デュルンシュタインについて詳しくは英語Wikiをご覧ください
町の後方、山の上には中世の城塞の廃墟があります。この城塞には、第三回十字軍からの帰途、イギリスのリチャード獅子心王が幽閉されていました。つまらない内輪もめから、オーストリア公レオポルト5世の恨みを買い、ウィーン近くで変装を見破られて捕虜となったのです。
レオポルト5世はリチャード釈放と引き換えに多額の身代金を獲得し、この資金で造幣局を創設しウィーン市壁の拡張・強化を行いました。






通報対象その2

2023-09-01 | その他


今年になってオーストリアで通報対象となったのはヒトスジシマカでした。以前の記事

最近になって更に通報対象が紹介されました。アジア産オオスズメバチです



ミツバチを食べるオオスズメバチ





アジア産オオスズメバチは2004年に東南アジアから何かに紛れてフランスに「入国」したのが最初だそうです。
それが産卵可能な女王蜂だったためヨーロッパ諸国への拡大が始まりました(雄蜂や働き蜂の場合は増殖不可能)。
2015年にはフランス全域のほか、ポルトガル、スペイン、ドイツへ広がり、2016年にはイギリスへ到達。
2017年にはスイスで女王蜂が確認されました。


これがアジア産オオスズメバチの女王蜂だそうです。





最近になってハンガリーで目撃情報が増えているため、オーストリアでも関係機関が養蜂業者に警戒態勢を呼びかけるとともに、目撃情報を求めています。素人には判別が難しいので、ハチの写真と目撃地点情報を送るように、ということです。

ヨーロッパ在来のオオスズメバチ同様、アジア産オオスズメバチも、危険を感じない限り人間を襲うことはないそうです。


外来種というのは全世界的に問題になっているのですね





マクベス

2023-08-29 | その他


シェークスピアの四大悲劇のひとつ「マクベス」は良く知られています。
黒澤明は舞台を日本の戦国時代に移して「蜘蛛巣城」を制作しています。

下の絵はイギリスの画家が描いたマクベスです。






さて、益々血生臭くなりつつあるロシアのウクライナ侵攻ですが、プーチンをマクベスと比較する論評がありました。
マクベスが益々深く血の海に入り込んでいくように、プーチンも益々深く血の海に入り込んでいくだろう・・・と言うのです。

私としては全然賛成できません。マクベスとプーチンでは、全く次元が違います。
確かにマクベスもプーチンも邪魔な人物を次々と抹殺します。しかし、その規模が全く違います。
マクベスは正常な道徳基準を持ちながら、一瞬の迷いから泥沼へと入り込んでいきます。これは個人の悲劇で、マクベスを取り巻く世界とその価値観は正常です。

しかしプーチンとそのスタッフが遂行しているのは価値観の破壊(あるいは捏造)です。先ずクリミア半島のロシア系住民が望んでいるからとクリミア半島を併合し、ウクライナのネオナチ勢力がロシアを脅かしているからとしてウクライナに侵攻。国際法に反するこれらの行為を正当化するため、全く新しい歴史教科書が発行されています。

昨年、売国の建国者でやや詳しく述べた通り、ウクライナの歴史には微妙な過去があります。しかし国際法上、最終的な決定権を持つのはウクライナ人自身です。ところが「ウクライナ人というのはロシア人だ」というのがプーチン・ロシアの主張です。

考えれば考えるほど疲れてくる話ですが、決して投げやりにせずウクライナを支援し続けることが大切だと思います。




紋章の鳥

2023-08-23 | その他


昨年、ドイツで「今年の鳥」に選ばれた鳥さん
偶然にも、ステンドグラスになっているのを発見しました






このステンドグラスは、ナウムブルク大聖堂にあるものです。
私はドイツの友達に連れられて行ったことがあるのですが、このステンドグラスには気付きませんでした。大きな教会建築では、隅々まで全部発見・確認するのは不可能です。
いつも行っているシュテファン寺院でさえも、まだ見ていないところだらけです

多分、誰かの紋章だろうと思って、ナウムブルク大聖堂関連で色々検索しましたが見つからず
でも、ステンドグラスの下を見れば「Gross-Admiral von Koester」とあります。
碇が付いていることからも海軍であることが分かりますね。

この人は、鉄血宰相と呼ばれたビスマルクが樹立したドイツ帝国最初の海軍提督だった人です。

詳しくは英語Wikiの記事をご覧ください:Hans von Koester

ナウムブルク大聖堂の重要性については英語Wikiに書かれています。
教会内部を飾る彫像は、大抵の場合、聖家族(ヨセフ、マリア、キリスト)や使徒、教会の聖人などですが、ナウムブルク大聖堂の場合は、教会を建立した人々の彫像であることが特筆されます。






蜘蛛で臨時閉鎖

2023-08-11 | その他


クレムスのスーパーマーケットが臨時閉鎖されました。
大きな蜘蛛が目撃されたからです。





まだ発見・捕獲(あるいは駆除)されていないので確定できませんが、非常に危険な蜘蛛である可能性が高いため臨時閉鎖となりました。



候補となっている蜘蛛





このクモはドイツ語圏で「バナナ蜘蛛」などと呼ばれる網を張らない狩猟蜘蛛で、日本語名はクロドクシボグモです。
もともと南米のクモですが、世界的に商品の流通する現代では、積み荷に紛れ込んで大陸間をも移動し、行きついた国のスーパーにまで到達するのも可能です。
今は血清があるそうですが、非常に毒性の強いクモなので、安全が確認・確保されるまでは閉鎖が正しいのでしょう。

最近はベルリンで脱走ライオン放浪騒ぎがありましたが、毛などの「遺留品」を分析したところ草食動物と判定されました。あるいはイノシシだったかも知れません。しかしベルリンでは、その後も一定の警戒態勢を維持しているということでした。

Sars-Cov-2のように目に見えないものばかりか、小型の危険動物も全く意図せず大旅行をしてしまう現代。
しかしライオンのような目立つ大型動物は、誰かが合法あるいは非合法にペットとして飼っていて、意図的あるいは不注意から逃がしてしまう以外の可能性は殆ど考えられませんね。

高度に発達した哺乳類や鳥類、あるいはイカやタコに至るまで、一度ペットしたからには責任をもって生涯大切にするのが当然です






困った!

2023-08-02 | その他


最近、大したことではないのですが、困った事態が・・・

その1)毎月一度入手する常用薬の処方箋を出すお医者さん2人が、ついうっかりしている間にバカンス行ってしまい8月半ばまで帰ってきません。まあ、無いと命に別条がある薬ではないし、あと2週間ですから、何とかなるでしょう

その2)バカンスと学校の夏休みで利用者の減る公共交通機関で線路の取り換えなどのため、幾つかの市電、バス、国鉄系統が運休。
徒歩数分の電停から私がいつも愛用している市電路線は8月20日まで運休。同様に徒歩数分の国鉄駅を通る電車も運休。
蛇足ながら、私の住むところは非常に交通の便が良く、国鉄・市電・市バスが縦横に走っていますが、その中の幾つかの路線がメンテ運休。

ひゃー困った(私は免許も車も持ってない、でも運動神経超鈍いから持ってなくて正解)と思ったのですが、地下鉄U3は平常運行なので、20日まではU3を利用することにしました。ついでに好きなスーパーの支店も検索(実は私のところは徒歩数分以内にスーパーが8軒くらいある!)。
そこで見つけた画像を以下に紹介します。


チロル州イシュグル



イシュグルは国際的なスキー・リゾートなので、ヨーロッパ各国からスキー客が訪れます。Covid-19パンデミックが始まった2020年春には、ドイツや北欧諸国の感染者が、イシュグルで感染したことが確認されました。その「震源地」は、スキー客が「アプレスキー」で集まる市内のバーでした。
このバーは2020年3月10日から、続いて市内全域が3月13日から4月20日まで、完全にロックダウンされました。イシュグルからSars-Cov-2を持ち帰って発病した人々が、イシュグルに過失責任があるとして集団訴訟を起こしたようです。
全てが始まった中国を全世界が過失責任で提訴したらどうなるのと不思議に思いましたが、イシュグルの集団提訴も、どうやら立ち消えになったようでした。


チロルのクーフシュタイン(行ったことがあります。絵本の世界みたいな歴史ある小都市)日本語Wikiには短い記事しかありません。



店舗入り口でワンコが飼い主を待つスポット



雪のウィーン市内(こんな「正しい冬」は、もう長年ありません