グローバリゼーションの時代らしく、どんどん世界に広がる
新型コロナウイルス感染症
26日には遂にウィーン到着、先生のひとりが感染したと疑われたギムナジウムのある通りが一時封鎖されました。
感染が疑われた先生は感染していないことが判明し、道路封鎖の是非が議論になりましたが、「疑ったけど大丈夫だった」の方が「大丈夫と思ったら感染していた」より良いと思います。しかし、その後ウィーンでは3人の感染者が確認されています。
これまでアジアの出来事だった新型コロナウイルスもヨーロッパで大々的に広がり他所事ではなくなりました。
2月26日付
NZZの2ページ特集記事(写真は北イタリアの封鎖地域を警備する警官)
これまでにも何回か2ページの特集記事がありましたが、北イタリア(スイスの南隣)での感染者急増を受けて内容が変わってきました。
2ページに5つの記事が載っています。
1)新型コロナウイルス感染症が巨大な産業都市ミラノに大きな陰を落としている。
2)北イタリアの感染急増は地方都市の病院から始まった。
3)今冬もシーズンを迎えたインフルエンザは全く無視されている。
(インフルも普通に流行しているようです)
4)
ティチーノ州の対応
5)チューリヒの対応
韓国の場合、宗教団体の会合が集団感染の場となったそうですが、北イタリアの場合は最初の感染者が自分の感染のことを知らず病院へ行き、院内感染で感染者が急増しました。中国の場合と同様に危険地帯が封鎖されています。
問題は、上記最初の感染者が誰から感染したか不明なことです。これからは、誰から感染したか不明の新規感染者が増えるだろうと思います。
そこでティチーノ州では、自分が感染したかもしれない人は、先ず電話で病院や管轄官庁に連絡し、自分で外を歩き回らないよう指示しています。
2月26日段階でのヨーロッパ各国の感染確認数:黒に白数字は死亡者数
これは26日段階なので、今後更に増加することでしょう。
マスクは、ある程度リスクを下げる効果はあるかもしれませんが、完全な防御にはならないと思います。
ほぼ完全なのは宇宙服みたいな服でしょうが、日常生活には不向き。
管轄官庁などの情報に基づき、衛生面に注意して普通に過ごすのがよいと思います。