みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

ななみみず前身「みみざこ連」




仔ニャンコ・仔ワンコが新たなお家に迎えられるには、いつ頃が良いのでしょうか?
いわゆる「8週齢」問題については、こちらをご覧ください。六つ子の仔猫の動画もあります。

最新記事は、この下です↓
通常1日おきに更新の予定ですが、2日おき、あるいは3日おきになることもあるかも・・・(^v^;)

遂に来ました

2020-02-28 | その他

グローバリゼーションの時代らしく、どんどん世界に広がる新型コロナウイルス感染症


26日には遂にウィーン到着、先生のひとりが感染したと疑われたギムナジウムのある通りが一時封鎖されました。




感染が疑われた先生は感染していないことが判明し、道路封鎖の是非が議論になりましたが、「疑ったけど大丈夫だった」の方が「大丈夫と思ったら感染していた」より良いと思います。しかし、その後ウィーンでは3人の感染者が確認されています。


これまでアジアの出来事だった新型コロナウイルスもヨーロッパで大々的に広がり他所事ではなくなりました。


2月26日付NZZの2ページ特集記事(写真は北イタリアの封鎖地域を警備する警官)



これまでにも何回か2ページの特集記事がありましたが、北イタリア(スイスの南隣)での感染者急増を受けて内容が変わってきました。
2ページに5つの記事が載っています。

1)新型コロナウイルス感染症が巨大な産業都市ミラノに大きな陰を落としている。
2)北イタリアの感染急増は地方都市の病院から始まった。
3)今冬もシーズンを迎えたインフルエンザは全く無視されている。
(インフルも普通に流行しているようです)
4)ティチーノ州の対応
5)チューリヒの対応


韓国の場合、宗教団体の会合が集団感染の場となったそうですが、北イタリアの場合は最初の感染者が自分の感染のことを知らず病院へ行き、院内感染で感染者が急増しました。中国の場合と同様に危険地帯が封鎖されています。

問題は、上記最初の感染者が誰から感染したか不明なことです。これからは、誰から感染したか不明の新規感染者が増えるだろうと思います。
そこでティチーノ州では、自分が感染したかもしれない人は、先ず電話で病院や管轄官庁に連絡し、自分で外を歩き回らないよう指示しています。


2月26日段階でのヨーロッパ各国の感染確認数:黒に白数字は死亡者数


これは26日段階なので、今後更に増加することでしょう。

マスクは、ある程度リスクを下げる効果はあるかもしれませんが、完全な防御にはならないと思います。
ほぼ完全なのは宇宙服みたいな服でしょうが、日常生活には不向き。
管轄官庁などの情報に基づき、衛生面に注意して普通に過ごすのがよいと思います。




琥珀の目の兎

2020-02-25 | おきにいり

以前に紹介した「琥珀の目の兎」出版以降、エフルッシ宮殿の特別ガイドツアーが実施されないかと期待しているのですが、恐らく内部が完全にオフィスとなっているせいか、ガイドツアーなど全く企画されていないようです。
しかし、出版後、美術史博物館で根付が展示された後、昨年末からユダヤ博物館でエフルッシ展が開催され、大多数の根付が展示されています。

最近、琥珀の目の兎に会うため、ユダヤ博物館へ行ってきました。
以前には何回か訪れていますが、久々に行ったところ、警官が入り口を警備しているので、ちょっと驚きました。
世の中、以前より物騒になっているのですね。


先ずはウィーンにおけるユダヤ文化の展示をチラッと見ました。

以前に紹介したヤド


展示室の様子


シナゴーグの壁掛け2点





本命はウサギさんなのでエフルッシ展に移ります。

入り口で迎えてくれるのは兎さんの琥珀の目


エフルッシ家の歴史も紹介されています。

ルノワール筆のエフルッシ家のどなたかの肖像画


エフルッシ家が所蔵していたギュスターヴ・モローの絵画


描かれている人物はイアーソーンメーディアです。

そして根付の部・・・

兎さんのショーケース


左端の兎さんが、やはり独特の雰囲気と気品をたたえています。

その他の根付の皆さん








私のは恒例ピンボケ写真ばかりなので、ウィキ・フリー画像の「ご本人」



以前のボログ記事
女傑の空白
蛇なし宮殿


ユダヤ博物館のエフルッシ展は好評らしく3月8日までの予定が4月13日まで延長されました





真正猫の人

2020-02-22 | かりねこ
猫の日に猫の人の話です



テオフィル・アレクサンドル・スタンラン


西洋の「国芳さん」です。猫さんの絵や彫刻の傑作を沢山遺しています。



スタンラン作のミルクのポスター


この頃はまだ猫用ミルクはなく、「猫に牛乳」の時代ですからね。
猫さんが集まっているのも当時の人たちにとっては当然の微笑ましい光景。



極め付き黒猫(ル・シャ・ノワール)のポスター


このポスターは有名ですよね。猫好きさんなら誰でもご存知(ミルクのポスターも)
私は以前には、ロートレックの作品かなと思っていたのですが間違い。
旋律だけ記憶している曲のタイトルと同様、絵だけ知っていて画家が分からない・・・というのは探すのに困ります
それが、最近何か別の検索をしているときに、遂に西洋国芳さんに辿りつきました

ル・シャ・ノワールは雄猫ですね。雌猫の場合はラ・シャット・ノワール(la chatte noire)

雄猫さんはパリの有名なキャバレー


今年の猫の日は2が多くてニャンニャンニャンニャンニャン
2222年の2月22日なんかニャンニャンニャンニャンニャンニャンニャン




国芳+浮世絵now

2020-02-20 | おきにいり

MAKで16日まで開催されていた浮世絵展を見てきました。

「KUNIYOSHI+UKIYOENOW」というタイトルで、国芳を中心とする浮世絵と、その伝統を守り継承しようという現代作家の浮世絵を対比しています。


国芳の猫さん



国芳の犬さん



百人一首シリーズ


私の好きな文屋朝康の歌です。しかし絵柄が、どうも歌のイメージに合わないのですが、江戸時代の人たちにとっては違和感がなかったのでしょう。




現代作家の浮世絵











この展覧会を紹介する英語のページ

ネパール・アート・ナウでも、伝統を踏まえた現代美術が展示されていたのを思い出しました。


ザビーネとデニス

2020-02-17 | その他

世界的にCorvid-19の脅威に視線が集中しています。日本は「震源地」の中国に近いため不安も大きいと思います。
ヨーロッパは離れている分、やや安心感があるようですが、フランスでヨーロッパ最初の死者がでました(中国からの旅行者だとか)。


ヨーロッパでは最近、暴風雨の被害がありました。


ザビーネによる洪水のハンブルク市内



デニスで湖のようになったウェールズ地方



ザビーネは1週間ほど前にヨーロッパ北西部を、デニスは15日にイギリスを直撃。
地球温暖化に伴う異常気象の増加で、こういう暴風雨も多くなるのではないかと思われます

でも、暴風雨の被災国が、インフラストラクチャーも非常時体制も整っている場合には、諸外国で大々的に報道されることは少ないようです。


ORFのザビーネ記事:ドイツ語ですが、写真があります。

オーストリアの新聞のデニス記事:これもドイツ語。


冬の嵐:以前は吹雪だった場合も地球温暖化のため暴風雨になっているようです。




水木猫

2020-02-14 | おきにいり

前回の続きです。
数年前、水木漫画がマイブームになりまして・・・(今頃になって!)

今さら記事にするまでもないのですが、こんな遅れた人間も遂に読んだ!
・・・という恒例の遅報です


猫目線で描いた南方熊楠の伝記


水木しげるは、天才・鬼才・異才である熊楠を描くのに理想的な漫画家だったと思います。


水木さんの猫さん大集合


鬼太郎シリーズも含め、只者ならぬ猫さんたちが魅力的です。


日本史上の出雲の重要な意味を語る貴重な作品




NZZの評価通りファンタジックで詩情豊かな回想記


「のんのんばあ」は勿論ですが、お父さんも素晴らしい人だと思います。


書き下ろしでリアルに描かれた戦争漫画の金字塔


「あとがき」の最後で水木さんは次のように記しています。
「ぼくは戦記物をかくとわけのわからない怒りがこみ上げてきて仕方がない。多分戦死者の霊がそうさせるのではないかと思う。」


著者の大きな怒りと悲しみが伝わってくる作品としては「西部戦線異状なし」を思い出します。

戦争の悲惨さをリアルに描き出した多くの作品があるにもかかわらず戦争がなくならないこと、これも限りなく大きく重い悲劇です。


ほかにも色々水木作品を読みましたが、時間の都合で省略。





独語のんのん

2020-02-11 | おきにいり
長年の定期購読紙NZZの2月6日紙面(文化欄)に水木しげるの漫画4冊のドイツ語版が紹介されました。


「のんのんばあとオレ」の幻想的なシーン



タイトルは「日本の古い妖怪世界を現代に蘇らせた漫画家」(青字は記事の概略)

水木しげるは、近代化の進む中で忘れ去られた妖怪の世界を復活させ、ポケモンや宮崎駿アニメ成功への貴重な先行者であった。
そうした妖怪の世界は代表作「ゲゲゲの鬼太郎」に集大成されている。
それに加えて彼は、南方戦線で左腕を失った従軍体験を反戦漫画として描き出した。
彼は人間も妖怪もユーモラスに戯画化し、ほのぼのとした雰囲気を生み出しているが、背景の風景は写実的に描いている。
恐らく最もファンタジックな作品「のんのんばあとオレ」では、1930年代の少年時代の思い出が綴られている。
水木しげるの出身地である境港には「水木しげるロード」があり、彼の漫画に登場する177の妖怪のブロンズ像に飾られている。



記事の終わりにドイツ語訳の4冊が紹介されています。
「のんのんばあとオレTante NonNon」と「ヒトラーHitler」は分かりますが、あとの2冊は、ちょっとネット検索した範囲では翻訳タイトルとオリジナル・タイトルを併記した記事が見つかりませんでした。ひとつは多分「総員玉砕せよ!Auf in den Heldentod!」だと思うのですが、もう1冊の「子供時代と少年時代Kintheit und Jugend」は、もとのタイトルが分かりません。


「ゲゲゲ」のことしか知らなかった私は漸く数年前に「のんのんばあ」と「総員玉砕」を読みました。いずれも大変印象的でした。
続くかも知れません・・・乞無期待


はるかへの追記:そう言えばプラハとウィーンでチェコ語オペラも見ていました。
スメタナドヴォルザークヤナーチェクのオペラは、いずれも傑作だと思います。
特にヤナーチェクの「利口な女狐」、「マクロプロス事件」、「死者の家から」が好きです。




安倍川猫

2020-02-08 | かりねこ

いつものHPお天気猫さん







猫さんがリラックスしている棚の下には、暖房のラジエーターがあるのでしょう。
気持ち良さそうですね


茶トラや茶白の猫さんを見ていると、なんだか安倍川餅みたい・・・食べたくなります


伝統的な和菓子は、生クリームなど油脂系食材を大量に使うケーキ類より健康的ではないかと思います





はるか

2020-02-05 | その他
「はるか」と言っても「遥か」ではありません。ハルカという女性が主人公のポーランドのオペラ。

都合で行けなくなった友達(例の皇帝ロジェの被害者)の代役?で見に行ったオペラです。


アン・デァ・ウィーン劇場HPのギャラリーにあった1枚


うずくまるハルカと、それをかばうヨンテック。


現代風の演出で、婚約・披露宴の会場である高級ホテルを舞台に、群集は従業員になっていますが、原作は村娘ハルカ、領主と下僕、村人たちという登場人物です。
村娘ハルカは領主ヤヌシュとの間の子供を身ごもっています。しかしヤヌシュは富豪の令嬢と結婚してしまい、絶望したハルカは、彼女を本当に愛しているヨンテックの忠告や慰めも聞かず、川に身を投げて溺死します。
作曲者のスタニスワフ・モニューシュコはポーランドの貴族ですが、この作品は社会派的内容と言えます。


「ハルカ」を紹介する素晴らしいブログを見つけました。興味のある方は是非お読みください
歌劇<ハルカ>(1)
歌劇<ハルカ>(2)


これまで、イタリア語、ドイツ語、フランス語、英語、ロシア語のオペラは色々見たり聞いたりしてきましたが、ポーランド語のオペラは、これが初めてでした。
ドイツ語の字幕が良い場所で歌の内容を読みつつ舞台を楽しむことができました。

ポーランド語オペラの上演というのは、あまり頻繁ではないせいでしょうか。観客席にはポーランド人が多く見られ、晴れがましいドレスで着飾っていました。私の隣にもポーランド女性が座り、エレガントなロング・スカートでしたが、しまいこんであった衣服の匂い(ナフタリン?)がしました

アン・デァ・ウィーン劇場の英語HP



  

ティームジョコビッチに勝てず準優勝に終わりました


新型コロナウイルス感染症が世界中に広がっていますね
オーストリアでも10件前後の疑惑例がありましたが、今のところ全て感染していませんでした。
目に見えない危険物というのは厄介ですね。





同乗犬の安全

2020-02-01 | かりいぬ

いつものHPに「同乗させる愛犬の安全に気をつけよう」という記事がありました。

猫さんは大抵お留守番で、その方が猫さんにも快適ですが、犬さんは家族とのお出掛けを喜びますね

危ない同乗例のひとつに下の写真がありました。





でも、これは親が後で取っ手を持ち、公園か緑地をお散歩中ですよね。半分冗談かもしれませんが、時には危ないかも・・・



   


私はスポーツには殆ど関心がありませんが・・・全豪オープン・テニスでオーストリアのドミニク・ティームがオーストリア人として初めて決勝に進出しました。これを書いている時点では決勝戦はまだです。優勝してほしいなと思います。





自分の国の人だというだけなんですが・・・だから錦織圭選手も応援してます