みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

ななみみず前身「みみざこ連」




仔ニャンコ・仔ワンコが新たなお家に迎えられるには、いつ頃が良いのでしょうか?
いわゆる「8週齢」問題については、こちらをご覧ください。六つ子の仔猫の動画もあります。

最新記事は、この下です↓
通常1日おきに更新の予定ですが、2日おき、あるいは3日おきになることもあるかも・・・(^v^;)

ワクチンロード

2021-04-30 | その他

行ってきました、第1回目のワクチン。私のはアストラゼネカです。第2回目の接種日は7月21日となっています

アストラゼネカのワクチンに関する厚生労働省の説明サイト


ドイツ語圏ではワクチン接種センターを注射街道Impfstrasse(インプフシュトラーセ)と呼んでいます。ワクチンロードとも言えますね。





見本市会場などを利用した大規模なワクチンロードでは、上の写真のように順番待ちの長い行列ができます
私の場合は徒歩5分のホームドクターの診療所なので、長い行列はありませんでしたが、それでも診療所入り口前の通路に5~6人待機中でした。
既に登録者の名簿があるので、アシスタントが名前を呼びあげ、1回に5人が診療所に入ります。
既往症や治療中の病気、アレルギーなどについて予め記入したアンケート用紙を提出し、ワクチン接種の後は経過観察のため10分ほど診療所内に待機。接種終了後に通路に出たら待機中の人たちの数が増えていました。
副反応の場合に備えてパラセタモールの処方箋ももらいました。

アストラゼネカのワクチンについては血栓症発生事例が報告されていますが、接種総数からすれば極めて稀な例外なので、全く心配はしませんでした。地域によっては「アストラゼネカのワクチンなら接種を見合わせる」という人々が多かったりするようです。


副反応についての厚生労働省の説明



      



相変わらず鬱陶しい話題なので、目の保養をしてください







描いた人:パウラ・モーダーゾーン=ベッカー
ヴォルフスヴェーデ芸術家コロニーの重要なメンバーのひとりですが、残念なことに早世しました。
ヴォルフスヴェーデには行ったことがありますが、あまりにも整備されすぎていて、やや「人工的」な印象を受けました。
でも、パウラ・モーダーゾーン=ベッカーの絵は大好きです






やっと近くで

2021-04-27 | その他

私はまだ見たことがありませんが、マスクの自動販売機






色々なタイプのマスク自販機、日本にも有るようですね。
それにしても、マスクの買占めなんて事態は一体全体何だったのか~~~と不思議
ここら辺では、マスク買占めや価格高騰は全くありませんでしたし、多分今後も無いと思います。

3月末に市から「Covid-19予防のためワクチン接種を受けるように」という案内が来ました
「専用サイトか電話で先ず登録。順番が来たら連絡が来る」というシステム。しかも、どこに行けばよいか連絡が来るまで分かりません
面倒だなと放置してました

ところが先週、近くのホームドクターに常用薬の処方箋をもらいに行ったら、「来週からワクチン接種開始です」というので即座に登録。
電話で「28日に接種です」と通知がありました。これなら簡単でいいですね
まあ、1回で済まないという面倒なワクチンですが、ひょっとして超特急で開発したせいでしょうか?
来年春には世界中の人たちに、感染の心配なしに普通の日常生活が戻ってきていますように



相変わらずの鬱陶しい話題なので気分転換に可愛い方をご覧ください






某野鳥文献の著者が最近痛恨のニアミスした野鳥界の可愛いスター





中庭のような小路

2021-04-24 | 旧市街

前回の猫さんを発見するきっかけになった旧市街の小路


ブルーメンシュトックガッセBlumenstockgasseの通り名表示(こういう古い字体の通り名表示は残り少なく貴重な存在です)





Blumenstockは一般的には「鉢植えの花」ですが、Stockは英語のストックに当たる単語で、幅広い意味があります。
それで画像検索していたら、猫さんと花の写真を見つけたのでした。


通りの全景




短く狭い小路で、カフェやレストランが屋外席を置いているので、中庭のようです。
通り名の由来は19世紀後半にあった「古い鉢植えZum alten Blumenstock」というビアホール
今は「新しい鉢植えZum neuen Blumenstock」というレストランがあります。

City ABCというサイトによれば、道の全長62.23m、通過する所要時間は0.75分

2番地には1985年からフリーメイソン・オーストリアのグランド・ロッジがあるそうな。
5番地の家には1819年から1820年にベートーヴェンが住んでいたそうです。


 えーと、全くの蛇足ですが、フリーメイソンリーを平たく訳せば「自由左官屋組合」ですね





花愛でる猫

2021-04-21 | かりねこ

きれいな猫さんが鏡の前で鉢植えの花を愛でて・・・いるかどうかは不明







ネット検索中に出会った猫さんです。
某猫学文献に登場する胡ぼ王子に似ているような・・・つまり美形







4月20日の深夜、午前1時ころ地震がありました。
もう30年以上ウィーンに住んでいて、地震は1回か2回あっただけ。それも殆ど感じられない超微震。
それが、今回はグラッとしたのですよ、数秒間だけでしたが・・・
震源地はウィーンの南ニーダーエステライヒ州南部のノインキルヒェンでマグニチュード4.4。この辺としては凄く大きな地震です。
しかも既に3月末にも、同じ震源地で同じくらいの強さの地震があったのです
この辺の歴史的建築物は耐震性など考慮していない石造り。
日本で時々あるような中規模地震でも崩壊するんじゃないかと心配



 


市電から見える範囲でもロックダウンの影響で、少なくとも2軒の店舗が店じまいしました。
入ったことはないのですが、この近く(市電の停留所2つ)の伝統的カフェ・リッターも、この2月に破産ということでしたが、救済策で再オープンしているのかな・・・
とにかく早くCovid-19パンデミックが過去となりますように







聖人と怪獣

2021-04-18 | そこらへん

以前、イタリア領事館の会話コースに通っていた頃、通り道にある泉水が好きでした。
もちろん今でも大好きです


カール・ボロメウス広場にあるカール・ボロメウスの泉です。




カール・ボロメウスはカトリック教会の聖人で、イタリア語ではカルロ・ボッロメーオ。
当時、ウィーン市長だったカール・ルエガーの60才の誕生日を記念して建設されました。市長の名前がカール・ボロメウスに因むものだったからです。

この泉水は、ウィーン市内の公共の場に立つ数少ないユーゲントシュティル彫刻としても貴重なものです。

泉水の彫刻群制作を依頼された彫刻家ヨーゼフ・エンゲルハルトは広場全体の構成に困ったため、建築家ヨジェ・プレチニックの協力を求めました。

ヨジェ・プレチニックは私の大好きな建築家で、以前にプレチニック設計の教会建築を紹介しました:創造と想像
彫刻家については残念ながらドイツ語Wiki記事しかありません。
(ドイツ語のほかは何故かスペイン語スウェーデン語のみ)

「創造と想像」に載せた写真から見て、プレチニックは「犬の人」だったようです








大変素晴らしい彫刻群だと思いますが、完成当時、ある超保守的な聖職者が、プットが裸なのは不道徳だとして、プットに服を着せるか取り除くよう署名を集めたそうです。でも、今でも裸のままなので、この人の抗議と嘆願は聞き届けられなかったようです。








こういう彫刻群で好きなのは、可愛い怪獣が登場することです
上の写真に見られるのはメルヘンに登場するミニドラゴンか、あるいはカメレオン

以前にも幾つか可愛い怪物を紹介していますが、特にお気に入りは
トルチェロのサンタ・マリア・アスンタ教会の洗礼盤の怪物たち



 ウィーン旧市街を囲む環状道路リンク通りは幾つかに区分され「✖✖リンク」と名付けられています。
大学から国会議事堂までの区間は長らく「カール・ルエガー・リンク」と呼ばれていましたが、カール・ルエガーが反ユダヤ主義者でヒトラーにも影響を与えた人物であるため、2012年にウニヴェルジテーツリンク(大学リンク)と改称されました。
他方、ルエガーがウィーンの近代化に大きく貢献したことも事実です。

歴史上の人物には殆ど無数とも言えるほど多くの反ユダヤ主義者がいます。リヒャルト・ワーグナーも名高い反ユダヤ主義者で、更にワーグナー一族とヒトラーの親密な関係も周知の事実です。だからと言って、ワーグナーの楽劇上演を禁止したり、バイロイト音楽祭を廃止するというわけにはいかないでしょう。難しい問題です






宗教について

2021-04-15 | その他

画像は可愛いミーアキャットの赤ちゃん
でも本文とは全く関係ない「にぎやかし」でございます







私は子供の頃「新約聖書」を読み、その後は円覚寺で座禅したりしましたが、どちらかと言うと無宗教でした。
ウィーンに住むようになって間もないころ、旅行中の列車の中で、年配の御婦人から「あなたの宗教は?」と尋ねられました。
私は無宗教であるという意味で「無神論者Atheistです」と言ったところ、まるで悪魔に出会ったかのような顔をされました。
つまり、その御婦人は明らかに恐怖にとらわれた表情だったのです。

それから反省しまして、無神論という表現は強すぎるし、特に信仰をもたないという状態を表すには不適切と考え「無宗教konfessionslos/nonreligion」と言うことにしました。

しかし、その後、次々と様々な宗教(と、それを信奉する人たち)と接触するようになりました。キリスト教、ユダヤ教、イスラム教、ヒンズー教、バハーイー教、それにゾロアスター教の人にまで出会いました。
ひとくちにキリスト教と言っても、カトリックとプロテスタントというだけでなく、カトリックの中にもベネディクト会シトー会など、多種多彩な修道会があります。
プロテスタントも多種多様です。
現在のローマ教皇は、イエズス会出身としては初めての教皇です。
その他の宗教と内部の諸派まで見ていくときりがないので後は省略します

いずれにせよ、様々な宗教と宗教者に接して私が到達した結論は:

伝統ある様々な宗教は、いずれも貴重なものであり、それら全ての宗教に敬意を表する私としては、ひとつの宗教に限定できない

ということでした。これは、色々な宗教の人に接することの多い国際都市では、誰からも納得してもらえる回答です。でも、これは本心で、決して言い逃れではありません。
強いて言えば、内省的な曹洞禅に惹かれます。




「実践的」無神論者として良く知られるのはリチャード・ドーキンスですね。
私はThe Blind WatchmakerThe Selfish Geneを夢中で読みましたが、ドーキンスは「無神論という宗教」の使徒であるという印象をもちました。


 

「人間のみが宗教を持つ」と言われますが、高度に発達した哺乳類は、原初的な萌芽形態の宗教を持っているのではないかと思います。







やけくそ笑い

2021-04-09 | おきにいり

Sars-CoV-2Covid-19パンデミックは既に足掛け2年・・・
2019年から数えれば足掛け3年

もうウンザリですが

いつものHPに紹介された街角のやけくそ笑いを2つ






「家で飲んだくれることにしたので休業だ」
(最近紹介されたのですが、画面には「2020年3月16日の月曜から」とあり、去年のロックダウン)






「やあ、みんな 親愛なる友よ いずれ又会おう!
健康に気をつけろよ!!!
追伸:これを読んでるってことは外をウロついてるってことだな・・・」






旧市街の鷲獅子

2021-04-06 | 旧市街

文字数を少なくするため鷲獅子(しゅうしし)と書きましたが、つまりグリフォン





旧市街のクレントガッセKurrentgasse12番地の建物外壁を飾るグリフォンプット (「鷲と子供」としているサイトもあります)
このグリフォンの写真は日本語Wikiの記事にも載っています。

クレントというのはワイン税の徴収官だそうで、中世から近世にかけて、この通りにクレントの事務所があったので、18世紀初頭から、この通り名が使われるようになりました。
建物の建築年代は不明ですが、良く保存されたバロック時代の民家です。
この辺りは中世にはユダヤ人居住地で、クレントガッセはユーデンプラッツJudenplatz(ユダヤ広場)につながっています。


ついでにユダヤ広場の写真





突き当りに3軒並んだ建物の右端(建物の部分のみ)がクレントガッセ12番地です。続く2軒のアドレスはユダヤ広場。
中央にレッシングの記念像があり、左端に一部写っているのがホロコースト記念碑です。
ここに住んでいたユダヤ人は15世紀半ばのポグロムで追放され、あるいは焼き殺されました。理由は根拠の希薄な言いがかりでした。


この広場は静かなので奥に見えるカフェテラスは快適です。






復活祭兎

2021-04-03 | その他

復活祭(イースター)前の土曜日というのは、ちょっと変な、と言うか中途半端な日です
それについて考え始めるときりがないので無視

他方、世界的に市民権を得て殆ど主役と言っていいほどなのはイースター・バニー



ここでは春眠トリオのトン助がイースター・バニー。
と言うより春眠バニーです





トン助は冬、石油ストーブの前で腹ばいになって寝るのが好きでした。
日向ぼっこでなくストーブぼっこですね
この姿を見ると、いつも連想してしまうのが象を飲み込んだウワバミです


Le Petit Princeの中で語り手が最初に描いたスケッチとして登場。
アラビア語版もあります。




王子というのは厳密には王位継承者のことで、Princeは王位継承者以外でも貴公子という意味で使われます。
ですから厳密には「小さな貴公子」で、つまり「星からやって来た貴公子」。
しかし「星の王子さま」というタイトルは、あまりにも知名度が高く広く定着していますね。




イースター・バニーも今年はマスクをしています(去年もだったかな)