大地震、大津波、原発大事故以来、ヨーロッパ諸国はハラハラしながら日本を見守っていましたが、リビアへの軍事介入が始まって以来ハラハラが倍増。
NZZ(新チューリヒ新聞)の紙面にもハラハラ倍増が反映されています。
これまでの紙面
失敗から学ぶ
日本は沈まない
3月21日
1面トップ記事:多国籍軍によるリビア爆撃始まる
2~3面は全てリビア関連記事
写真をちょっとアップ
飛行禁止区域設定とは「そこを飛行したら撃ち落すぞ」というものだと思ったのですが、多国籍軍の早速の爆撃からして「設定区域を飛びそうなものは先ず破壊する」ということだったようです
3面下の地図
地中海は「西洋瀬戸内海」なのでリビアは目と鼻の先
4面:被災地と福島原発の現状(写真は女川市)
このときは「福島原発の状態安定」と報道されたのですが・・・
3月22日
1面トップ記事:リビアの戦闘状況
1面左端:福島原発の状況やや後退
3面:突破口が見つからない福島原発
写真は避難所の様子
文化欄17面:右端に災害関連記事
写真は第一次大戦後近代化期のトルコ(悪い道での自動車事故)
上の紙面右側をちょっとアップ
大災害後、韓国における圧倒的な日本支援の波
関東大震災(1923年)のとき、「朝鮮人が放火し井戸に毒をまいた」というデマのため、1週間に7000人の朝鮮人が虐殺されたことを考えれば、現在の日韓友好関係は素晴らしい進歩である、という主旨。
25面:スイスの支援チームが日本から帰国
スイスの新聞ですが、外国で販売する国際版なので、スイスの記事は終わりの方にあります
3月23日
1面トップの写真は地震と津波で破壊された名取市
右側のトップ記事は、リビアにおける多国籍軍の軍事行動
5面は全て日本の大災害関連記事
チェルノブイリの英雄、まだ不安定な原発、心理的後遺症、原発と政治の絡み合い
チェルノブイリ記事は、原発事故当時、事態収拾のため命がけで作業した人々は長く忘れ去られていたが、今回の福島原発事故で作業する人々の姿から、チェルノブイリの作業員も新たに脚光を浴び、再評価されている、という主旨。
右上写真のアップ:犠牲者のため読経する僧侶
3月24日
日本の大災害+原発事故もリビアにおける戦闘も1面から姿を消しましたが、もちろん報道は続いています。
文化欄22面:日本の優れた耐震建築
上の写真のアップ
六本木ヒルズ森タワーから東京タワーを見る人々
最新の耐震建築は、大地震でユラユラ揺れるが被害はない。しかし、強風でも揺れるので、そのままだと、船上のように常時揺れて、船酔い症状で困る人々も増える。そこで、揺れを最小限に抑える工夫がされている・・・等々(その他の内容省略)。
25面:スイス、ライプシュタットの原発内部
福島の原発事故以来、各国で原発の安全性をめぐる論議が巻き起こっています
Wikipedia:
Leibstadt(英語)原発の写真が載っています
世界各地でハラハラ事態がずっと続いています。戦闘が続くリビアは、今後、誰が、どう事態を収拾するのか分かりません。アラブ圏の他の国々でも政治危機が続いています。
コートジボワールは内乱状態(その他色々省略)。
放射線被害を最小限に食い止め、大きなハラハラ要素を取り除くためにも、早く福島原発事故が解決しますように
まだまだNZZの特集記事は続きそうですが、このままだと、NZZの紙面紹介ばかりになってしまいそうなので、「地元」に戻ろうと思います
いつも通り・・・
乞無期待