過去に5回
シリアに滞在、アラビア語集中コースを受講した私は、もう一昨年からずっとシリア情勢を心配しています。お世話になった人たちはどうしているか、遺跡の数々はどうなったか・・・ウィーンにいる友達や知り合いにも、シリア関係者があります。
本当は
別ブログに分類整理して順次アップしていく予定が、もう長らく頓挫
(歴史的に分類して古代から現代まで並べようなどと思ったので挫折中
今回は例外としてシリアの話です。
既に昨年夏NZZ(新チューリヒ新聞)にも大きな記事が載りました
シリアに極めて多い古代の遺跡が内戦で破壊されるのではないかという危惧を述べた記事
写真の部分をちょっとアップ
世界的に名高い遺跡都市
パルミュラです
私もパルミュラが好きで3回ほど行っています。当時山ほど撮ったピンボケ写真のごく一部です。
遺跡都市の入り口部分:古代都市の城門
山の上に見えるのはアラブ時代の城塞です
入り口と中央コロネード(メインストリート)、円形劇場などめぼしいものは一定程度修復が進んでいました。
この風景はガイドブックにも登場:これは私の撮った写真です
古代ローマの列柱とアラブの城塞という奇妙なコンビ
ここらあたりから大分荒れています、つまり廃墟のまま
上の写真の遠くに見える2本の柱
古代の彫像も無造作に放置されています
ディオクレティアヌス帝の軍営基地と呼ばれる部分
遺跡都市入り口から一番奥まで来た部分
ベドウィンの家族が石の小屋を建てて住んでいました(多分不法建築)
既に
アレッポのスーク(バザール)が戦闘で焼失したことはアップしました。アレッポの名高い城塞やモスクも破壊されています。
パルミュラや他の遺跡、ダマスカスの歴史的建築や国立博物館の膨大な所蔵品などが被害を受けないかと大変心配です。
今通っているアラビア語コースの主催者もシリア出身ですし、私のクラスの人もお父さんがシリア人です。主催者の家族や親戚は移住を考えているということで、クラスの人の親戚は、既に殆どヨルダン、レバノン、トルコに避難しているそうです。私は毎日シリアのことを考えていますが、彼女は辛いので考えたくないと言っていました。
去年までは「早く終息するといいね」と言っていましたが、もう簡単に終息する可能性は少なくなりました。
レバノン内戦は15年続きました。そんなに長引かず早く終わって国内情勢が安定することを祈るばかりです。