ガザ地区の地下に張り巡らされた地下道のネットワークは数百キロに及びます。500㎞くらいと、どこかで読んだような気もします。
「ガザメトロ」という俗称のあるトンネル・システムは、
ハマースがイスラエルを奇襲したり、イスラエルの兵士や民間人を拉致したり、あるいはイスラエル軍の攻撃に際しては防空壕となったりするということです。
イスラエル軍は現在、この「ガザメトロ」に海水を流し込んで使用不可能にしようとしています。
これには強い批判もあります。海水の流入によって農耕地が汚染され耕作不可能になり大規模な自然破壊につながるという意見です。
しかし、それよりも何よりも、これは実現可能でしょうか
この写真は2014年にイスラエル軍が発見した「ガザメトロ」の一部です。
防空壕どころではない地下空間
こんな広々とした場所だけでなく、人がひとり通れるだけの狭い地下道も多いようです。
しかし、それでも縦横無尽に張り巡らされた地下道を海水で完全に封鎖できるでしょうか。イスラエル軍は「やり抜く」と言い、ハマースは不可能だと言っています。
ガザ地区のパレスチナ人はイスラエル軍の空爆や地上部隊の侵攻で悲惨な状況にあります。イスラエルの「過剰反応」に対する世界各国からの批判も強まっています。
それでもハマース殲滅を目標とするのは、イスラエルの恐怖心の現れと言えるでしょう。取るに足らない相手なら放置できるからです。
そもそもイスラエルと並んで、立派に機能するパレスチナ国家が存在すれば、ハマースの存在意味は無くなるはずなのですが・・・
面倒なのはハマースがパレスチナとは現在のイスラエルを含めた国家であるとして、イスラエルを抹殺しようとしていることです。
逆にユダヤ人過激派は、パレスチナを含む全てがイスラエルであるとして、パレスチナを抹殺しようとしています。
「ガザメトロ」に関する
詳しい記事が英語Wikiにありますが、読んでいるうちに疲れてしまい全部読んでいません