前回ワークショップの書道家の展覧会。会場は国連です
この書道家によれば、アラビア書道は目で鑑賞する音楽だそうです
ピンボケ写真ですが、じっくりご鑑賞ください
「神の言葉は心を安らかにする」
いや、前に聞いておいたから読めるんです
これは大体わかります・・・多分「偉大な創造者たれ」
書道家の志を表したものでしょうか
コーランの一節
読み方についてのご質問は受け付けません
このへんからもう、
のらこさんが名付けられた「デザイン絵画」
字で描いたモダンアート
上がオリジナル、これの白黒を反転させて下の作品になります
アラビア文字によるモダンアートの極地
会場にはアラビア語を母国語とする人たちも多かったのですが
彼らでも、一部の作品は読めないとのこと。
更に一部の作品は、純粋に構成美を目指して文字を配置したものだそうです。
付録
以下のピンボケ写真は、以前に友達から贈られたアラビア書道の本です。
表紙
偶像崇拝を禁止するイスラム教では、人間や動物などを描く具象画も禁じられました。
因みにユダヤ教も偶像を禁止しています。
生き物の創造者は神のみで、その模写をするのも人間の傲慢であるという論理。
そこで造形芸術の中心は書道となり、文字による絵画も生み出されました。
日本(東アジア?)の書道では、書道家は字を書くだけで
表装などは専門の工芸家が行いますが
アラビア書道では、画面?の装飾や仕上げも書道家が行います。
彼らはデザイナーであり、画家でもあるわけです。
但し、現代のアラブ諸国には、彫刻家や具象画を描く画家もいます。
文字で描いた絵:狩りの場面(文字による現代のアニメ)
矢は動物に当たらず、最後に射手の恋人に命中
文字で描いた絵:伝書鳩?(右:時代不明)と木?(左:19世紀)
書道展の書道家タハ・アルヒティ氏は建築家でもあります。
アラブ諸国の伝統建築には文字による装飾も多いので
建築家が同時に書道家であるというのは、非常に理にかなっています。
事実、この人の設計した現代建築にも、アラビア書道の装飾があります。
これは、上記本に出てくる、建築内装に用いられた文字の例
コンヤ(トルコ)にある
ルーミーの霊廟
他の2例(本の中に建物の説明無し)
Wikipedia:
アラビア書道(イスラームの書法となっていますが、キリスト教徒でもアラビア書道を学ぶ人がいます)
アラビア文字(イスラム教を受け入れた人々が使う文字、とありますが、アラビア語の聖書もあります)
アラベスク
偶像崇拝
書道家のサイト(英語)
建築家(同一人物)のサイトにある
書道インテリアの例