自然界は地球の公転と、それに伴う四季という時空の中で動いています。
人間社会は、それに加えて、秒・分・時・日・週・月・年という枠組みの中を動きます。
新年なんてものは必ず来るわけで、「めでたい」という要素は無いはずですが、やっぱり「無事に新年が来る」のは世界中で「めでたい」ことになっています。
多くの国々では大晦日の深夜、新年になる直線から直後まで盛大に花火を打ち上げます。
下の写真はウィーンの大晦日(シルヴェスター)の花火です。地味なのは、あるいは早い時間の写真だからでしょう。
Covid-19パンデミック以前は、夜9時ごろからバンバン鳴り始めて元日の深夜2時頃まで盛大に爆発音が続いたものです。パンデミック期間中は本当に静かでした。今回の大晦日には沢山の花火が打ち上げられましたが、パンデミック以前の騒々しさに比べれば控え目でした。
パンデミックは一応終息したものの、今は2つの戦争が続く中での新年です。他にも幾つかの武力紛争が続いています。次の大晦日(今年の12月31日)は少しは平和になってほしいと思います。
日本の年末の風物詩である
除夜の鐘、長い歴史があるのかと思ったら意外と新しいんですね
元日早々、石川県で大きな地震がありましたね。
オーストリアの新聞HPでも大きく報道されています。
早く余震がおさまり平穏な日常生活が戻りますように。
シルヴェスター(ドイツ発音だとジルヴェスター)の花火が控え目だったのには、やはり戦争の影響もあるのかもしれません。
下の写真はウィーン旧市街に設置されたテロ防止障害物です。大型車の突入を防ぐものだそうです。
現在の
イスラエル・パレスチナ戦争が始まってからヨーロッパ各国でもオーストリアでも反イスラエルのデモや集会、テロ事件が急増しています。
ウィーンの
シュテファン寺院でも、テロリストによる襲撃あるいは爆弾テロが計画されていたのですが、警察が容疑者を事前に逮捕し、何事も起こりませんでした。警察はどうやって調べるのか、凄いなあと思います。
毎年大晦日に開催される旧市街のイベント「シルヴェスター街道」もテロの標的として警察による警備が強化されていました。何事も起こらなくて良かったと思います。花火が控え目だった背景には、こうした事情もあったかも知れません。
2024年は、どんな年になるのでしょう?
ウクライナとパレスチナに平和が訪れ、天災・人災の少ない年でありますように