シュバルツママさんから送っていただいた犬本2冊
漫画と新書ですが、愛犬家にとってのみならず
社会学や社会福祉の見地からも面白い内容です
小さい画像をダウンロードし拡大してアップロードしたので、ちょっとボケてます
高齢犬介護をテーマとする漫画。文章だけだと辛い内容ですが、サラリとした漫画なので読みやすいです。
医学と医療技術の進歩とともに人間の寿命も延び、犬さん猫さんも高齢化の傾向。
当然、介護に関する知識や介護体験は重要な情報です。
タイトルの「犬往生」は「大往生」のモジリである(シュバルツママさん説)とともに
「犬死」の反対語でもあるのでしょう
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もう1冊は社会史的な本です。
江戸時代、犬さんがお伊勢参りをしたのです。しかも、かなり多くの犬さんたちが…
読む前から「ありうることだ」と思いましたが、著者の詳しい調査と説明で一層納得がいきます。
何よりも、江戸時代の日本では「飼い犬」という概念がなく、一般に犬さんは今で言えば「地域犬」として暮らしていました。
「飼い主」のある犬さんは、ごく僅かな例外で、殆どの犬さんは「町内の犬」「村の犬」といった立場でした。
お伊勢参りは、江戸時代庶民のバカンスであり、大抵は団体旅行でした。
そこに犬さんが一緒に歩いていると「この犬もお伊勢参りしたいらしい」となり、既成事実ができると「自分は病気だから、うちの犬(または町内の犬)に行ってもらおう」などと考える人がでてきて、更に宿場から宿場へと「お伊勢参りの犬さん」を世話し順送りにするようになり…
明治に入ってから犬さんの「お伊勢参り」はなくなりました。
明治維新前後から、日本在住の欧米人によって初めて「飼い犬」という犬さんの「社会的地位」も導入されました。
それとともに「飼い犬」「野良犬」という「社会的地位」も明確にされたのです。
同時に「洋犬至上主義」も蔓延しましたが、これは現在随分是正されているように思います。
関心がおありの方は、本を読んでみてくださいませ
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本には出てきませんが、江戸時代のお伊勢参りが徒歩だったのに対し、「文明開化」とともに徒歩のお伊勢参りがなくなったのも、犬さんが同道できなくなった理由ではないかと思います。
(ヨーロッパのように日本でも鉄道開通当時から犬さんも列車に乗れたとしたらどうなったか?うーむ、わからん)
「お伊勢参り」の犬さんは、人間のお参りグループや街道筋や宿場の人たちが親切にお世話したようです。これも、江戸時代の「犬福祉」ではないでしょうか
シュバルツ君が登場する最近のみみずボログ記事:
シュバ友
ちょっとゴタゴタしてまして、まばら更新になります。こんなボログですが、時たま覗いてくださいませ…
でも恒例、乞無期待