みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

ななみみず前身「みみざこ連」




仔ニャンコ・仔ワンコが新たなお家に迎えられるには、いつ頃が良いのでしょうか?
いわゆる「8週齢」問題については、こちらをご覧ください。六つ子の仔猫の動画もあります。

最新記事は、この下です↓
通常1日おきに更新の予定ですが、2日おき、あるいは3日おきになることもあるかも・・・(^v^;)

30年目の恐怖

2016-04-27 | その他

今年もチェルノブイリの日が巡ってきました。30年前の今日は事故翌日で現地は地獄、東欧は緘口令で報道一切無し、スウェーデンで「何かおかしい」と気付き始めた日です。
少し離れていても、風向きなどの関係で、オーストリアも中度の放射能汚染を被った国のひとつです。

以前の記事:ライラックの思い出

30年経った今も恐怖と不安は変わることがありません。「チェルノブイリ」は今も続いているのです。「福島第一」も、まだ長く続くことでしょう。

以前の記事:脱原発トリオ

繰り返し書いているように、オーストリアには原発がありません(40年近く前の国民投票で反対が多かったため)。
しかし、問題は隣接諸国の原発に取り囲まれていることです。


こんな風に周辺は原発だらけ


西側隣国のドイツとスイスは脱原発を決めていますが、東側の国々は原発依存傾向が強いのです。何か大事故が起こればウィーンなど即汚染地帯
唯一のささやかな慰めは、オーストリアからは決して周辺諸国を巻き込む原発事故が起こらないということです

100%安全という保証はなく、大きな事故が起これば地球汚染にかかわる原発は、本来あってはならないものだと思います。
とりわけ大地震の避けられない日本は、原発依存国の中でも、特に危険度が高いと言えるでしょう。
ハイテク先進国・地震大国である日本こそ、新しい安全なエネルギーを開発してほしいと思います。


ところで・・・

ウィーンとその周辺で地震があったのですよ 日本式の震度だと震度3くらいかな

色分けの数字はマグニチュード、黒丸が震源



ヨーロッパでは南欧で大きな地震が起きています。地震の年表


また少々ゴタリングになります。ときたま覗いてやってくださいませ でも乞無期待






3つの選び方

2016-04-25 | その他

4月24日はオーストリアの大統領選挙でした。それで、ドイツ語圏3国の大統領の選び方を簡単に紹介します

どの国でも、国内をまとめる立法・行政機関が必要であると同時に、各国とのお付き合いで自国を代表する人が必要です。
立憲君主制国家では、言わば世襲の「代表者」が存在するわけですが、共和国では大抵の場合、国の代表として大統領を選びます。

アメリカのように大統領の権限が強い場合以外は、代表としての大統領のほかに、実際の政権担当者である首相が存在します。フランスも、わりと大統領が「でしゃばる」国ですね。
ドイツ語圏3ヵ国の場合、大統領の選び方が三者三様です。


先ずオーストリア

現在の大統領

2期12年大統領だったので、時期大統領が決まり次第退任

今回の大統領選挙は大きな歴史的意味をもっています。第二次大戦後の第二共和国においては、これまで常に政府与党(国民党か社会民主党)の推す候補が大統領となってきました。今回初めて6人の候補者が立ち、しかも与党両党の候補は4位と5位でした。
5月に決選投票が行われます。
つまり、オーストリアでは国民の直接投票で大統領が選ばれます。


ドイツの場合

現在の大統領


ドイツでは議会が大統領を選出するので、国民による選挙はありません。戦後の大統領で特に人気の高かったのはヴァイツゼッカーですが、現在の大統領も人気があります。


スイスの場合

現在の大統領


スイスでは閣僚が交代性で、言わば「当番」のように大統領を務めます。ですから、これまでにも女性の大統領が登場しています。


シンプルでお金がかからないし合理的だと思うので、私はスイス式に共鳴しますが、国家の制度というのは一度確立して伝統化してくると、簡単には変えられないと思います。

3国の大統領制度について詳しくはウィキをご覧ください

オーストリア大統領
ドイツ大統領
スイス大統領






無添加500年

2016-04-23 | その他

数日前ラジオで紹介していたので初めて知りました

1516年、バイエルン公の法令で「ビールは麦芽、ホップ、水、酵母のみを原料とする」と定められました。ビール純粋令


同種の法令は1516年以前にもあり、これは1487年の法令を記念するもの



この法令は以降厳密に守られ、今もドイツのビールの多くは純粋令の通り、無添加で醸造されています。
500年の伝統を有する無添加健康飲料と言えますね

1516年のビール純粋令が4月23日に発令されたので、ドイツでは1995年から、4月23日が「ドイツビールの日」と定められています
ECEUの前身)基準への対応のため、外国からドイツに輸入されるビール、ドイツから外国へ輸出されるビールには純粋令は適用されません。
そのせいもあってか「ドイツビールの日」はドイツ語ウィキの「Bier in Deutschland」にのみ言及されています。








アイデンティティ

2016-04-21 | かりねこ

ゴタリングは一段落したのですが、ちょっと疲れ気味で数日ゴロゴロしていました


ネットで見つけた見事なオッドアイの猫さん


某猫学文献によれば青目猫さんと猫目石色の目の猫さんでは、一般的傾向として性格の違いがあるようです。
左右の目の色が違う場合には二重ニャン格になるのでしょうか

それと多少は関連してアイデンティティという言葉があります。日本語に訳しにくい・・・というか、昔の日本には殆ど不要だった概念なのかもしれません。
ドイツ語ウィキの記事だと日本語は無く、中国語は人格同一性となっています。英語ウィキでは日本語があり自己同一性となっています。

掘り下げていくと非常に難しくなるので、ごく簡略化して「自分は何者かを確定する土台」といったところでしょうか。


シャルリー・エブド事件後のデモ参加者


掲げているダンボールの書き込みが女性形なので、女性とわかります。
「私はシャルリー」というのは、当時多くの国々で連帯の意思表示として用いられましたね。
2行目は「私はユダヤ人」3行目は「私はイスラム教徒」4行目は「私はフランス人」。

2行目も3行目も連帯表明かもしれませんが、ユダヤ人でイスラム教徒という人もいないわけではありません。
クルバン・サイドというペンネームの作家と考えられているレフ・ヌッシンバウムは母親がユダヤ人で、イスラムに改宗しています。

(ユダヤ教徒あるいはイスラエル人の場合、母親がユダヤ人かユダヤ教徒であれば、子供は全てユダヤ人。父親が何人でも構いません。)



 今日の蛇足

ドイツの風刺番組でトルコ大統領を嘲笑する歌を発表したドイツ人に対して、トルコから抗議があり、ドイツの検察当局が捜査を始めました。
確かに、ちょっと下品な内容ですが、下品に反応すると、自分を下品のレベルに低下させてしまうので、黙殺するのが一番良い反応(無反応という反応)だと思います。
トルコには、戦前の日本にあった不敬罪が今もあるので、外国での風刺などにも不敬罪の解釈で反応するのかも知れません。

英語ウィキでご覧ください。
事件の内容
張本人

日本語ウィキ:トルコ大統領






花の雲(砂漠仕様)

2016-04-14 | おきにいり

大分以前にタマリスクをアップしたことがあります。
石の都にゃんちゅー友情

大好きな木で、満開の時は夢のように美しく、桜とは別仕様の「花の雲」です
いつか満開のところを撮りたいと思っていましたが、桜と違って、はっきりした「撮影地」がありません。
それで今回またウィキ・フリー画像に頼ります


大木の開花例

残念ながら満開ではありません

満開だと木全体がこんな感じで「花の雲」


砂漠で葉だけの状態


砂漠で見られる花木ですが、50~60の亜種があり、幅広くユーラシアからアフリカで見られます。だからウィーンでも通りがかりに見つけることがあります。タマリクスとも呼ばれます。
語源は、スペインにあるタマリス川と推定されています。
タマリス→タマリスクは、ユーモア→ユーモレスクベルガモベルガマスクの類ですね

以前の桜の記事:花の雲
召波の俳句「仁和寺や 足元よりぞ 花の雲」もこの記事に紹介しました。

日本語名ギョリュウで日本語ウィキにありますが詳しくありません。
詳しくは英語ウィキでご覧ください


 今日の蛇足

先週、都合で行けなくなった友達からチケットをもらってレオンスカヤのリサイタルを聴きました。
隣に座った男性とちょっとお喋りしました。その人は、パウル・バドゥラ=スコダからレッスンを受けたという趣味のピアニストでした。ウィーンでは、こういうことが良くあります。音楽の都なんですね。

今週いっぱいか来週始めまで、まだゴタリング
その後は、もっと頻繁にアップするつもりの予定 でも乞無期待






永遠のぐりちゃん

2016-04-10 | かりねこ

4月7日8日に時間がなく遅れましたが、4月8日にかかわるお話です。


           


この頃はブログのおかげで沢山の猫さんに会えます。忘れ難い猫さんも沢山・・・特に難病と闘って亡くなった猫さんたちは忘れられません。
そうした猫さんの代表が、ぐりちゃんです。若くて元気なときの急逝だったので特に忘れられません。しかもお誕生日は4月8日。

いつもネットで猫さんを見ていますが、去年、ネットでぐりちゃんに会いました 
ちょっと道を間違えて別の国に行っちゃったようなのですが・・・
元気で幸せなら、それで良いのです


そのネットぐりちゃん



比較のため、ゴマグリもなかから、ぐりちゃんのお写真をお借りしました。


夢見ぐりちゃん


見つめぐりちゃん



ゴマグリもなかのスターとして活躍、今はグリーンティーハウスに住んでいます。
猫さんはサッパリした気性ですから、いつまでも「忘れられない」などと言うと、「ウザイよ」と言われそうですが・・・
ぐりちゃん、私にとって忘れられない多くの猫さん、どうぞお赦しを・・・


ぐりちゃんの経歴

以前のぐりちゃん記事
猫執事の花祭
招きぐり
もっと以前の記事は「招きぐり」にリンクしてあります。


 もうひとりのカリスマ・アイドル猫さんは4月8日が命日ですね 





創造と想像

2016-04-06 | おきにいり

秘められた名作では私のピンボケ写真ばかりだったので、今回は大々的にウィキ・フリー画像でご紹介します

この教会は、ウィーン16区シュメルツ地区の教区教会で、正式の名称は「聖霊教会」です。サラエボで暗殺された皇位継承者フランツ=フェルディナント大公の夫人がパトロンとなり、1908年から1913年に建てられました。



この建物のどこが画期的かというと、ウィーンで初めての鉄筋コンクリート建築なのです。
当時としては斬新な建材であり、新鮮な実験だったと言えます。



コンクリートを使ったため、身廊側廊を隔てる列柱が不要になり、どこからでも、中央祭壇が見られるようになっています。



中央祭壇には聖霊の7つの美徳の寓意像が描かれています(敬虔さ、強さ、洞察力、知性、助言、学問、神への畏れ)。



祭壇中央の鳩が聖霊のシンボルです。ユーゲントシュティルの特徴が良くわかります。



ランプもユーゲントシュティルです。中央祭壇の左後に地下聖堂へ降りる階段があります。



この地下聖堂を見ると、ダマスカスのアナニアス教会を思い出します。キリスト教本来の飾らない謙虚さが感じられます。

地下聖堂の祭壇


洗礼盤(洗礼者ヨハネの半身像)


この画期的な教会を設計したのが、オットー・ワーグナーの弟子ヨジェ・プレチニックです。

1933年のプレチニック


プレチニックは、ウィーンのほかプラハでも活躍し、後年はリュブリャナに戻って都市開発計画に参加、多くの建築を設計しています。現代のリュブリャナは、プレチニックによって造形されたと言っても良いでしょう。
以前に読んだプレチニックの伝記には、色々手紙が引用されていましたが、機知に富む楽しい手紙でした
プレチニックは謙虚な人柄で「自分の設計したものが全て建てられる必要はない」として、沢山の建てられなかった設計図を遺しました。


ほかにプレチニックの作品をふたつ・・・

ウィーン旧市街にあるツァッハールハウス:1903-1905年


プラハにある聖心臓教会:1928-1933年


プラハ城には、非常に洗練されたモダンな部分があります。これは、チェコスロバキア共和国初代大統領トマシュ・マサリクの委嘱によりプレチニックが担当した近代化部分です。


以前の関連記事
100年前
病院の教会






続 満開の桜

2016-04-03 | そこらへん

前回の続きです。安物デジカメ+下手くそでも、つい撮りたくなる桜


1)八重桜はまだ目覚め前


2)灯篭と枝垂桜


3)葉も一緒に出るタイプみたい


4)幹にちょこっと「おまけ」


5)茶室の前から


6)レンギョウと桜の共演


7)枝の先


8)東屋から


9)いつ来ても花見の人たちがちらほら


10)池と茶室


11)枝垂桜をめでる人


12)




昨年秋の様子
庭園点景
ひとりもみじ


次には「秘められた名作」の秘密を明かします 建物と建築家には、乞御期待