すみません、
前々回、
前回の続きです。見取り図は前回冒頭ので間に合わせてください
中央花壇(パールテーレ)は宮殿からと丘の上からの「目の保養」用。その周辺のほうが、ずっと広いのです。
1)脇の並木道への入り口
右に立つのは
アスパシアの像
古代ギリシャの
アテナイ全盛期の政治家
ペリクレスの愛人と言われ、知的で政治的・哲学的影響力ももっていたと言われています。
2)並木道はほぼ地元民専用
3)散歩の途中の休憩?
4)全く角刈りにせず上の方の枝が残されているのは雨避け・日よけ用かも
5)花の女神
フローラに仕えるニンフ
6)突き当たりに偽
オベリスク
偽ローマの廃墟同様、庭園の装飾あるいは位置の目印として建てられ、偽
ヒエログリフで飾られています。
7)
トロイアを脱出する
アエネアス
父を抱き、息子を連れたアエネアス像。当時は、思いやり深い支配者の美徳を象徴するものでした。
8)自殺した
ルクレティアを抱く
ブルトゥス
ルクレティアは貞女の鑑とされ、絵画、彫刻、オペラなどの題材となっています。
パールテーレを取り囲んで32、神話や古代史の登場人物の石像がありますが、鑑賞する人は僅かです。
テレビ・ラジオ・映画・写真などなど全く無い時代には、一種の物語集だったのでしょう。
王朝時代には、王侯貴族の教養を示すデモンストレーションでもあったと思います。
その他の場所にも沢山彫刻があり、全部紹介していたらきりがないので、その他は全く省略
9)もとの場所に戻ってきました
10)美泉宮殿中央門を出て通りを渡ると下に地下鉄U4の線路が見えます
来るときは、国鉄S45と地下鉄U4を使ったのですが、歩き疲れたので帰りは別ルート
11)その隣にちんまり流れるウィーン川
殆ど暗渠で時々姿を現す日陰者
12)美泉宮殿から徒歩5分の市電停留所
58番が来たら途中乗り換え、10番なら直通
13)停留所のそばのドッグラン
14)もうひとつの入り口:広いドッグランで遠くに犬さんがチラッと見えました
すぐに10番の市電が来たので直通帰宅
美泉庭園の奥にある美しい泉は何回も見ているので、今回は省略、ウィキ・フリー画像でご覧ください
この泉は1619年、
マティアス皇帝が狩猟中に発見したものと伝えられています。これは
自噴泉で、建造物や彫像などは後代に造られたものです。
今日の蛇足
難民危機はまだ続いています。
ハンガリーとの国境の町では、相変わらず警察、国鉄、赤十字に加え支援団体やボランティアが待機。
毎日何千人もの難民をウィーン経由でドイツへ送り出しています。
ドイツも通過してスウェーデンに行こうとした難民がデンマークで足止めされ、これに反対する国民が「もっと人間的な難民政策をとれ」と抗議デモ。
ハンガリー首相は難民を逮捕すると言い出したので、ここでも国民が「首相は恥を知れ!難民をもっと人間的に扱え」と抗議デモ。
イギリスでも「もっと難民を受け入れろ」と1万人のデモがありました。
ハンガリーが強行措置を実行すれば、難民と警察が衝突する危険もあります。
ネオナチなど排外主義層からは「難民ではなく侵略だ」と、難民敵視が強まっています。
今の状態では、どんな優れた政治家でも明快な解決策は提示できないと思います。
私の友達のひとりは、ボランティアでアフガニスタンの難民にドイツ語を教えています。