みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

ななみみず前身「みみざこ連」




仔ニャンコ・仔ワンコが新たなお家に迎えられるには、いつ頃が良いのでしょうか?
いわゆる「8週齢」問題については、こちらをご覧ください。六つ子の仔猫の動画もあります。

最新記事は、この下です↓
通常1日おきに更新の予定ですが、2日おき、あるいは3日おきになることもあるかも・・・(^v^;)

何人?

2017-03-12 | その他

東日本大震災から6年経ちましたね。
ただただ、今後大きな事故が無く、被災した人々が一刻も早く、本当に「普通の生活」に戻れるのを祈るばかりです。

英語ウィキの記事もご覧ください。
2011 Tōhoku earthquake and tsunami
Aftermath


今日の「しゃっくり」のタイトルは「なんにん?」ではなく「なにじん?」です。

画像が無いと寂しいので、ウィーンのクチュカマルクト(マーケット)の写真。
でも本文とは全く関係ありません


ウィーン市HPの写真


何年も前にブラチスラヴァで出会ったイギリス人が言っていました。
「私たちイギリス人は、自分たちをヨーロッパ人とは思わず、イギリス人だと思っています。日本人もそうでしょう?自分たちを日本人と思い、アジア人とは思っていないのではありませんか?」



私の場合、ヨーロッパに住むようになってからは「自分はアジア人で日本人」と意識していますが、日本にいたときの感覚では「アジアとは日本海の向こうにある大きな大陸」ということではなかったかと思います。

差別するための「なにじん?」は認識過程の誤りと言えますが、区別するための「なにじん?」は認識のために大切です。

とても大雑把な「なにじん?」の一例は、日本で使う「欧米人」ではないかと思います。欧と米の間には大きな違いがありますし、欧の中でも上記の話のように、イギリスとヨーロッパ大陸の間には微妙な本質的違いがあります。これがブレグジットの背景にあると思います。しかもヨーロッパ大陸内でも南北・東西の違いは大きいです。「ヨーロッパ諸国が力を合わせて平和を守り共に繁栄しよう」という主旨の欧州連合内でも、足並みが揃わないのは、東・西・南・北ヨーロッパの様々な認識や利害の違いがあるからです。

それでも「ヨーロッパ人」と「アメリカ人」という「標識」は、日常のレベルでは便利ですね。この場合、よそ者にとっての「ヨーロッパ人」にはイギリス人も含まれ、「アメリカ人」は専らアメリカ合衆国の人たちのことで、南アメリカ諸国をまとめて「南アメリカ人」という言い方は、あまり一般的ではないように思います。

「アジア人」は大雑把過ぎると思います。アジア大陸は東西南北の端で大きな違いがあることはヨーロッパ以上に明確だからです。

「アフリカ人」という「標識」は黒い人に無造作に使われることが多いようですが、これも本当は大雑把過ぎます。アフリカ大陸も非常に大きく、サハラ砂漠の北と南には大きな違いがあります。サハラ以南も大きいので、様々の複雑な違いがあると思うのです。

「ヨーロッパ人」が日常レベルで便利に使えるのは、ヨーロッパ大陸が小さな大陸だからとも言えます。

「なにじん?」というのは自分や他の人たちを認識するための「標識」であり、差別するための「レッテル貼り」であってはならないと思います。


      

また10日ほど日本へ行くので暫く更新お休み 
次の「しゃっくり」は3月末からです。でも乞無期待






砂漠の色

2017-03-09 | ぴんぼけ

なかなか新しい写真を撮らないので、古いピンボケをアップします





飛行機から見たサハラ砂漠です。
こういう色の境目などは、地面に立っていると却って分かりにくいものです。

砂漠にも白いものから黒いものまで、様々な色のバリエーションがあります。
写真集や砂漠のイメージ画像には白から明るい赤茶色の砂丘が多いですが、砂丘は時々あるだけで、砂漠の大半は「不毛の荒地」や「岩石大地」です。

玄武岩がゴロゴロしている黒い砂漠(正確には岩地)も好きです。そのうちアップするかも・・・


砂漠
サハラ砂漠
Syrian Desert


 今日の蛇足

オーストリアで新しい厚生大臣兼女性問題担当大臣(女性)が決まりました。前任大臣(女性)はガンのため最近亡くなりました。ほかにも近年、国会の議長(女性)がガンで亡くなっています。2人とも、ガンであることを公表してからも活躍、現職のまま世を去りました。


今週のラジオで「福島原発事故6年後」の特集を紹介しています。放射能汚染の問題は解決しておらず、一応の収束までにも数十年かかるはずですから、忘れずに注目していることが大切だと思います。







夢寝子

2017-03-07 | かりねこ

すみません、また借り物写真の「かりねこ」さんです


定期的にカンパしている四つ足のグリーティングカードです。
パステルカラーの仔猫ちゃんが、にっこり「夢寝子」しています




猫さんは誰でも可愛いですが、幸せそうに寝子している仔猫ちゃんの可愛さは特別ですね


3月6日付けのNZZ(新チューリヒ新聞)にも霧模様の仔猫ちゃんが大きく紹介されました


 今日の蛇足

ドイツでトルコの選挙運動?

トルコでは、大統領の権限を大幅に拡張することに関する国民投票が実施されます。トルコの政治家は、そのための遊説をドイツでも行おうとしています。確かにドイツにはトルコ国籍の住民が非常に多いのですが、果たして、外国でまで自国の選挙運動をするのはどうなんでしょう?
アメリカには19世紀末から20世紀前半にイタリア、ロシアなどから移住した移民が沢山住んでいますし、メキシコからの移住者も多いことは周知の事実。もし、こうした人々が二重国籍あるいは、アメリカの永住権を得た外国籍者だったら、イタリア、ロシア、メキシコの選挙運動がアメリカでも行われることになるのでしょうか

トルコの政治家によるドイツでの選挙運動にドイツ政府は反対の態度を表明していますが、これに対しトルコの大統領は「ドイツはいまだにナチスと同じだ」と攻撃しています。他方トルコでは、去年のクーデター未遂以来、反対意見や抗議行動に対する弾圧が強まっています。
自分に都合の良いことは「善」で、自分の気に食わないことは全て「悪」とする態度は、アメリカのトランプ大統領にも見られます


ロイターの記事





霧模様の仔猫

2017-03-05 | かりねこ

またまたオーストリアの新聞HPに紹介されていた可愛い仔猫ちゃん





今は生まれたてで「仔猫ちゃん」ですが、実はヒョウの赤ちゃん

ナッシュビルの動物園で初めて人工授精で生まれた男の子です:Fox News

このヒョウは絶滅危惧種でドイツ語だと霧豹(Nebelparder)英語は雲豹(Clouded Leopard)日本語でもウンピョウです。

この貴重なヒョウは動物園での繁殖が最も難しい野生動物に数えられ、人工授精の成功はウンピョウの絶滅を防ぐための新たな希望となっています。

ネコ科の大型肉食獣は家猫さんに比べると大幅に目が小さいのですが、ウンピョウさんはヒョウより小型なので、猫さんに近い顔立ちで目もパッチリ

このウィキ・フリー画像もナッシュビル動物園のウンピョウさん







沈黙

2017-03-03 | その他

オーストリアの新聞HPに紹介されていた映画「沈黙」

日本でも映画の公式サイトがありますし、いまさらアップするまでもないのですが・・・






マーティン・スコセッシ監督が長年温めてきた遠藤周作の小説を遂に映画化した・・・ということも、今回初めて知りました。


オーストリアでは3月3日から上映開始です。見に行くかどうかは未定です。


禁教令
クリストヴァン・フェレイラ
隠れキリシタン







孤独な皇帝その2

2017-03-01 | おきにいり

前回のヨゼフィーヌムついでに、もう一度ヨーゼフ皇帝について

以前に孤独な皇帝としてフランツ・ヨーゼフI世について書きましたが、ヨーゼフII世も別の意味で孤独な皇帝でした。


1764年3月27日、戴冠式のヨーゼフII世



ヨーゼフII世は典型的な啓蒙専制君主で、数々の先進的な改革を行いましたが、その多くは先進的過ぎて臣民に理解されず、治世後半に撤回せざるを得ませんでした。
皇帝家の狩猟場であったプラーターを市民に開放したのもヨーゼフII世です。

多分最も知られているエピソードのひとつは:
あるとき臣下が「陛下は皇帝なのですから、身分の低いものばかりとつきあわず、もっと身分の高い方々ともおつきあいください」と言うと、ヨーゼフ皇帝は「自分と対等の身分の人間とだけつきあうとしたら、毎日カプツィーナ墓所にこもっていなければならない」と答えました。

カプツィーナ墓所には17世紀半ば以降のハプスブルク家の人々の棺が収められています。

ヨーゼフII世は最初に結婚した皇妃を深く愛していましたが、彼女は2度目のお産のとき亡くなりました。これがトラウマとなり、二度と結婚すまいと思ったのですが、皇帝が独り身では問題だと言う周囲の強制で再婚。しかし2人目の皇妃には殆ど見向きもしませんでした。
こうして彼は子供のないまま急逝し、弟のレオポルト大公が後継者となりました。


古い映画アマデウスにヨーゼフ皇帝が登場します。モーツァルトを後援していたヨーゼフII世が1790年に急逝したのはモーツァルトにも大きな打撃でした。モーツァルトは1791年に世を去っています。映画の最後に出てくる貧弱な木製の棺は決してモーツァルトが貧困だったからではなく、質実剛健を旨としたヨーゼフII世の考案した「繰り返し使える棺」です。


モーツァルトがヨーゼフII世と会う場面




モーツァルトは実際にも奇矯な人物だったようですが、映画では、それを強調するため、やや誇張のきらいがあります。それで「本国」のオーストリアでは、子供に誤ったイメージを植えつけないため、として映画鑑賞に年齢制限をしたそうです。
映画ではサリエリが悪役になっていますが、実際にはサリエリとモーツァルトの間柄も友好的なものだったようです。