東日本大震災から6年経ちましたね。
ただただ、今後大きな事故が無く、被災した人々が一刻も早く、本当に「普通の生活」に戻れるのを祈るばかりです。
英語ウィキの記事もご覧ください。
2011 Tōhoku earthquake and tsunami
Aftermath
今日の「しゃっくり」のタイトルは「なんにん?」ではなく「なにじん?」です。
画像が無いと寂しいので、ウィーンのクチュカマルクト(マーケット)の写真。
でも本文とは全く関係ありません
ウィーン市HPの写真
何年も前にブラチスラヴァで出会ったイギリス人が言っていました。
「私たちイギリス人は、自分たちをヨーロッパ人とは思わず、イギリス人だと思っています。日本人もそうでしょう?自分たちを日本人と思い、アジア人とは思っていないのではありませんか?」
私の場合、ヨーロッパに住むようになってからは「自分はアジア人で日本人」と意識していますが、日本にいたときの感覚では「アジアとは日本海の向こうにある大きな大陸」ということではなかったかと思います。
差別するための「なにじん?」は
認識過程の誤りと言えますが、区別するための「なにじん?」は認識のために大切です。
とても大雑把な「なにじん?」の一例は、日本で使う「欧米人」ではないかと思います。欧と米の間には大きな違いがありますし、欧の中でも上記の話のように、イギリスとヨーロッパ大陸の間には微妙な本質的違いがあります。これが
ブレグジットの背景にあると思います。しかもヨーロッパ大陸内でも南北・東西の違いは大きいです。「ヨーロッパ諸国が力を合わせて平和を守り共に繁栄しよう」という主旨の
欧州連合内でも、足並みが揃わないのは、東・西・南・北ヨーロッパの様々な認識や利害の違いがあるからです。
それでも「ヨーロッパ人」と「アメリカ人」という「標識」は、日常のレベルでは便利ですね。この場合、よそ者にとっての「ヨーロッパ人」にはイギリス人も含まれ、「アメリカ人」は専らアメリカ合衆国の人たちのことで、南アメリカ諸国をまとめて「南アメリカ人」という言い方は、あまり一般的ではないように思います。
「アジア人」は大雑把過ぎると思います。アジア大陸は東西南北の端で大きな違いがあることはヨーロッパ以上に明確だからです。
「アフリカ人」という「標識」は黒い人に無造作に使われることが多いようですが、これも本当は大雑把過ぎます。アフリカ大陸も非常に大きく、サハラ砂漠の北と南には大きな違いがあります。サハラ以南も大きいので、様々の複雑な違いがあると思うのです。
「ヨーロッパ人」が日常レベルで便利に使えるのは、ヨーロッパ大陸が小さな大陸だからとも言えます。
「なにじん?」というのは自分や他の人たちを認識するための「標識」であり、差別するための「レッテル貼り」であってはならないと思います。
また10日ほど日本へ行くので暫く更新お休み
次の「しゃっくり」は3月末からです。でも乞無期待