歴史の中で何世紀も悪者として扱われ、絶滅した
オオカミさん
実は、地球上の全ての生活圏で絶滅したわけではありませんでした。
そうしたオオカミさんに移住してもらい「オオカミの存在する自然」を復活させる努力が進められています。
長らく犬さんはオオカミさんが家畜化したものと考えられていましたが、現在は、オオカミさんの1亜種が犬さんとなったという見方のようです。
オオカミさんは知能も高く群れを作り秩序だった社会生活を送ります。
彼らが仕留めるのは、たいてい病気の固体や老いた固体なので、生態系の衛生係と考えられています。
オーストリアの
WWF機関紙
オオカミさんの顔、いいですね
オーストリアにオオカミさんが帰ってきたことが特集されています。目下11頭が確認されているそうです。調査機関によるアンケート調査でも、回答した人たちの四分の三がオオカミさんのカムバック賛成だったそうです。
オオカミさんが登場すると、すぐ問題になるのが家畜の被害ですが、スイスでは放牧家畜保護システムが効果をあげており、オーストリアにも導入すべきだと紹介されています。
オオカミさんは集団生活者です(ドイツ語でルーデル、英語でパック、その他色々)。
スイスでは4ルーデル、ドイツでは70ルーデルが生活しているそうです。
ドイツ語ですが、ヨーロッパ諸国のオオカミさんの状況も紹介しているオオカミさん
保護グループのサイト
ドイツのルーデルのひとつ
狼という漢字を偏と旁に分けると「良い獣」と読めますね。しかし熟語を見ると、狼藉、狼狽その他、悪いものばかり
動物行動学が確立する以前の偏見というべきでしょう。