みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

ななみみず前身「みみざこ連」




仔ニャンコ・仔ワンコが新たなお家に迎えられるには、いつ頃が良いのでしょうか?
いわゆる「8週齢」問題については、こちらをご覧ください。六つ子の仔猫の動画もあります。

最新記事は、この下です↓
通常1日おきに更新の予定ですが、2日おき、あるいは3日おきになることもあるかも・・・(^v^;)

孵化の快挙

2023-11-28 | おきにいり


現存する世界最古の動物園(毎回強調)シェーンブルン動物園で、珍しい貴重な爬虫類が孵化しました


日本語Wikiに記事があるのはガイアナカイマントカゲですが、シェーンブルン動物園で孵化したのはKrokodilschwanzteju(クロコディルシュヴァンツテユ)というややこしい名前で、Krokodiltejuの一種らしいです。





これまで動物園で孵化した例はなく、世界初の快挙です
Krokodilschwanztejuの孵化記録は全くないため、近縁種のデータを参照しつつ微調整を行ったそうです。

いつも思うのですが、自然界には目を見張るほど美しくファッショナブルな方々がいらっしゃいますね
こうした方々が今後も元気で地球を彩り続けてくれますように



  
コメディ・ワイルドライフ・フォト・アワードの今年の傑作はこちらでご覧ください







ニーベルンゲン地区

2023-11-25 | そこらへん


暫く「そこらへん」を紹介していなかったので、久々の「そこらへん」はウィーン15区にあるニーベルンゲン地区(Niebelungenviertel)です。



地区の中心はクリームヒルト広場(Kriemhildplatz)





中世の叙事詩と直接関係があるわけではなく、20世紀に入ってからニーベルンゲンの主要な登場人物を広場や通りの名前に使ったものです。

古い叙事詩らしくグロテスクなところもある残酷な悲劇です

リヒャルト・ワーグナーの4夜からなる楽劇「ニーベルングの指輪」はオリジナルのストーリーとは色々違いますが、やっぱり少々グロテスクでアルカイックです

観光名所ではないのでドイツ語Wikiの記事しかありませんが、ニーベルンゲン地区の建物は歴史主義、ユーゲントシュティル、その直後のキュービズムなどの建築が混在していて面白いです。ドイツ語WikiのNiebelungenviertelに沢山写真があります






リマインダー

2023-11-22 | その他


イスラエルとパレスチナの戦争が気になって、ひたすら早く平和になれと祈るばかりですが・・・
そこで「平和の鳩」を思い出しました。
ピカソが描いたことによって世界的に知られるようになりましたが、もともとは旧約聖書ノアの物語に起源しています。

40日間に及ぶ大洪水のあと、ノアが飛ばしたハトがオリーブの枝をくわえて方舟に戻って来るという話は、希望と平和を象徴するもので、古くから描かれているようです。


ローマのカタコンベに描かれた「平和の鳩」







そしてFriedenstaube(フリーデンスタウベ=平和の鳩)で画像検索をしていて発見したのが「ウクライナの平和の鳩」です。






このところイスラエル・パレスチナ関係の記事ばかり読んで、ウクライナのことを忘れがちでした。
地理的・歴史的背景から、難しい立場にあるウクライナですが、ロシア(プーチン)が勝手に侵略・併合するのは国際法的犯罪です。

ウクライナに早く「正しい平和」が訪れますように


イスラエル・パレスチナ戦争についても、ウジウジと続きがあります。
なにとぞご容赦のほどを





ロマネスクな猫

2023-11-19 | かりねこ


昨年なにかの検索中に見つけた猫さんです







エー、これが猫と思いますが・・・
ドイツ語Wikiが「猫だ」と言うのですからそうなのでしょう
ロマネスク時代の美術作品は稚拙ですが、その素朴さが独特の魅力を醸し出しています。

プファルツ地方のアルプスハイム・アン・デア・アイスという土地の教会にあるレリーフです。
教会は15世紀に建てられ、16世紀以降現在までルター派のプロテスタント教会です。

何しろマイナーな土地のマイナーな教会なので、記事はドイツ語Wikiにしかありません。
Albsheim an der Eis
Protestantische Kirche (Albsheim an der Eis)



ロマネスクに関連する以前のボログ記事
風バラ
愛らしい怪物
中世の面影
シャルトルの怪物
怪物の島その2

私の一番お気に入りの怪物(怪物の島その2)があるのはトルチェッロ島です。日本語Wikiは簡単なので、やや詳しくは英語Wikiでご覧ください。





カップルランチ

2023-11-16 | おきにいり


新聞HPで「今年はErlenzeisigが例年より早く庭のえさ場に来た」という記事を見てググったところマヒワでした

地球温暖化のせいで11月でも寒くないので、ひょっとして木の実・草の実を食べる場所が減っているのかと心配になります。
そうではありませんように


ドイツ語Wikiに面白い写真がありました。





右がオス、左がメスで、何だかカップルでお食事中のようですね
透明のエサ入れに緑の止まり木を付けたお洒落なえさ場です



ウクライナも心配ですが、イスラエルとパレスチナの現状も胸が痛みます。いずれ続きがあります。ご容赦のほどを





平和を求めて

2023-11-13 | その他


恐怖が消えればで紹介したテディ・コレクの言葉は、イスラエル・パレスチナ平和共存への唯一の道筋を示しています。
これを良く理解している人たちも、イスラエルにもパレスチナにも存在します。それなのに戦争が続くのは、双方に相手を絶対許さない過激派がいるからです。


写真は先週テルアビブで行われた集会です。





この集会のスローガンは「ハマースに拉致された人質の解放」「即時停戦」「軍事力は解決の手段にはならない」という3点です。
パレスチナを非難するような言葉はありません。イスラエルでもパレスチナでも一般の人々は平和共存を望んでいると思います。

しかし困ったことに、イスラエル人がパレスチナを支援するのも、パレスチナ人がイスラエルを支援することも命がけです。夫々の過激派から裏切者と呼ばれ、場合によっては殺害される恐れがあります。

その典型的な例が、アラブ人の国家元首として初めてイスラエルを訪問し、後に国内過激派に銃殺されたエジプトのサダト大統領と、アラファトと握手しアラブとの友好路線を打ち出したためユダヤ人過激派に銃殺されたイスラエルのラビン首相です。

ウクライナにもイスラエルとパレスチナにも一刻も早く「正しい平和」が訪れますように





2024今年の動物

2023-11-10 | おきにいり


来年度の「今年の鳥」に続いて、オーストリアの2024年度「今年の動物」も発表されました。
超絶可愛いクロハラハムスターちゃんです


ウィーン中央墓地にお住いのクロハラハムスターちゃん






10区にある市立病院の敷地内にある掲示板「このコたちを守りましょう」





食物連鎖の底辺を支える小動物が絶滅危惧種になっているのは、生態系全体にとっての危機でもあります。
こんな可愛いコたちが、これからもウィーンで元気に生きていけますように







11月9日はドイツの11月ポグロムから85年目に当たり、オーストリア政府による記念(追悼)式典が開催され、夜には「ライト・オブ・ホープ」と題するイベントがありました。







恐怖が消えれば

2023-11-07 | その他


ロシアのウクライナ侵攻だけでも重苦しいのに、イスラエル・パレスチナの戦争状態で、世界にとっての大きな重圧です。他にも色々な武力紛争が続いており、加えて大きな自然災害も頻発しています。

イスラエルとパレスチナの両方に友人のある人も多く、イスラエル人でありながら長年パレスチナ支援活動を続けている人たちもあります。
悲惨で胸が痛むのは、双方が加害者であり同時に被害者だということです。
双方に平和共存を目指す人たちが存在し、双方に相手を抹殺しようとする過激派がいます。

19世紀後半ヨーロッパにおける反ユダヤ主義の台頭によってユダヤ国家を建設しようと言うシオニズムが起こり、第一次世界大戦中イギリスの犯罪的な3つの約束により事態が複雑化・悪化しました。それでもナチスによるユダヤ人迫害・虐殺が無ければ、イスラエルという国が生まれたかどうか分かりません。ある意味でヒトラーがイスラエルを生み出したとも言えます。
そして長い長い紛争と戦争を繰り返した今、再びイスラエル・パレスチナ戦争が進行しています。


フランスでのパレスチナ支援デモ





ウィーンでのイスラエル支援デモ





イスラエルとヨルダン川西岸地区ガザ地区のみを比較すると、経済力・科学技術・軍事力のいずれを見てもイスラエルが圧倒的優位にあります。しかし中東諸国の中でイスラエルは孤立しています。周辺諸国から敵視され、しかもイスラエルを地上から抹殺しようという過激派も存在します。イスラエルは建国の瞬間から現在に至るまで背水の陣にあるのです。

フランス人の友達は「私は普段は自分をフランス人だと思っているけれど、万一の場合にはイスラエルに逃げればよいという安心感がある」と言っていました。

長年エルサレム市長を務めたテディ・コレクは、アラブ人(パレスチナ人)からも敬愛されていました。彼はウィーンで育ったため、生前に何回かウィーンを訪れています。そうした機会にコレクの語った言葉を今久々に思い出しました。

攻撃されるという恐怖が消え去れば
パレスチナ国家も可能である。


この言葉はあまりにも印象的だったので、今でもドイツ語も記憶しています。

Die Angust, angegriffen zu werden, verschwinden wird, dann wird der Palästina-Staat möglich sein.



イギリスの犯罪的な3つの約束についてはハイファへの帰還にリンクをつけています。





最長寿犬ボビ

2023-11-04 | かりいぬ


既に様々なメディアで報道されているので、御存知の方も多いと思いますが・・・
私も知りましたということでご紹介いたします。

世界最長寿の犬さんは名前をボビといい、31才と5カ月で世を去りました。ギネスにも記載されている歴史上の最長寿犬です。


お友達の猫さんとボビ




31才の誕生パーティーには100人以上のボビ・ファンが集まったそうです。





「1万1478日の生涯は、犬としては歴史上最長寿記録ですが、ボビを愛した私たちにとっては短い期間でした」とは、ボビの主治医だった女医さんの言葉です。

飼い主さんの話では、のどかな農村で一度も鎖に繋がれることなく、平和で伸び伸びと暮らしたのが長寿の原因ということです。亡くなる直前まで散歩が大好きだったそうです。

ボビはラフェイロ・ド・アレンティジョというポルトガル固有の護畜犬で、この犬種の通常の寿命は12~14才だそうです。

前回紹介した「ハルツのキツネ」は牛や羊の群れをまとめ、誘導する牧畜犬ですが、このラフェイロ・ド・アレンティジョは、オオカミや家畜泥棒から家畜を守る護衛犬です。

ここで何回か紹介したシュバルツ君も2年前に17才で亡くなりました。一般的な犬さんの寿命としては十分長寿だったと思います。彼も畜舎でネズミ捕りに励み、かなり伸び伸びと暮らしたようです





ハルツの狐

2023-11-01 | かりいぬ


時々カンパしている動物保護団体から来年のカレンダーが届きました。
そのカレンダーの中にHarzer Fuchs(ハルツのキツネ)が登場
しかし、どう見ても犬みたいなのです


ドイツ語WikiにあるHarzer Fuchsの写真





これは「ハルツのキツネ」と呼ばれる古い牧畜犬の血統で、牛飼い及び羊飼いの間で飼育されてきました。
彼らの仕事は、牛あるいは羊の群れをまとめ、一定の方向へ誘導することです。
コンテストのための体型や毛色の基準などは度外視し、その牧畜能力のみを基準に牧畜家の間で繁殖・飼育されてきたため、例えばジャパンケンネルクラブのような公式機関には登録されていません。
そのため現在は、堂々たる使役犬でありながら絶滅危惧種だそうです

この優秀な牧畜犬の血統を保存するため、ドイツのいくつかの団体が保護・繁殖活動を行っています。

英語WikiのOld German herding dogsに詳しく説明されています