みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

ななみみず前身「みみざこ連」




仔ニャンコ・仔ワンコが新たなお家に迎えられるには、いつ頃が良いのでしょうか?
いわゆる「8週齢」問題については、こちらをご覧ください。六つ子の仔猫の動画もあります。

最新記事は、この下です↓
通常1日おきに更新の予定ですが、2日おき、あるいは3日おきになることもあるかも・・・(^v^;)

通報対象

2023-05-30 | その他


夏が来れば思い出す・・・夏の季語ともなっている小さな昆虫

しかし軽くあしらうことはできない厄介な代物です。危険な感染症を媒介するからです。
尤も、危険なのは産卵期のメスだけ

感染症媒介者として良く知られるのはハマダラカヒトスジシマカ

この写真はヒトスジシマカです。





この写真の凄いところは、日本語名の由来である「ヒトスジ」が良く見えることです。
ドイツ語名はアジア産虎蚊(Asiatische Tigermücke=アジアテイッシェ・ティガーミュッケ)。Wikiのその他の言語は殆ど学名で済ませています。
ヒトスジシマカがオーストリアで初めて発見されたのは2020年ですが、恐らく今では全国的に広がっていることでしょう。
『目撃したら「Mosquito Alert」というアプリを使って通報してください』と新聞で呼びかけられています。

ハマダラカだって危険なのにと思ったのですが、日本語Wikiのヒトスジシマカとハマダラカの記事で分かるように、ハマダラカは既に地球全体に広がっているのに対し、ヒトスジシマカは、かなり熱帯性で分布域が限られていたのに、地球温暖化に伴い生息域を広げているようです。
ウィーンに住むようになって蚊には殆ど出会っていませんが、これから増えるかも
ついでにシロアリもゴキブリもいませんが、これから進出してきそうで怖いです



以下は脱線です (出典は全て英語と独語Wiki)


フィンランドのショーウィンドウに見られる蚊対策商品






ごく初期のアニメ映画:人を襲う巨大モスキート
この英語Wikiの記事では実際のアニメが見られます





第二次世界大戦のモスキート





航空母艦のホーネットは「スズメバチ」で、なんか雰囲気出てるなと思いますが、爆撃機が蚊ってどうかな
でも上のアニメに出てくる蚊なら怖いですね






ニャン眠学

2023-05-27 | かりねこ


ネット検索中、猫さんの寝相についてステキなイラストを見つけました
説明するまでもないので、お楽しみください







一番下の、日本で言われる「ごめん寝」「すまん寝」「許して寝」に関しては「病気かも知れない」とされています


それから「spluff」というのは初めて見る単語でしたが、英語版「へそ天」のようです。
ソファの肘掛けにアーチ型で寝ている猫さんを「モノレール」というのも面白いですね。






このサイト(出典)を見つけようとしたのですが、まだ見つかっていません 
もし見つかったらお知らせします





番猫さん?

2023-05-24 | かりねこ


猫さん好き(らしい)新聞HPに、長らく続いていた猫さん付き天気予報。暫く無かったのですがこの頃また登場するようになりました。
下の写真は「野菜の番をする猫さん」だそうです







猫さんに、番犬のような責任感があるかどうか疑問ですが、一応、植物には無関心でしょう。でも、猫草好きの猫さんだったら、つまみ食いするかも・・・



      



「青空にヒマワリ」ではありませんが、菜の花畑に立つウクライナ国旗






毎日必ず戦況を読んでいますが、依然として簡単に終わりそうな気配は全くありません。
ウクライナの人たちは大変だろうと思います。
どうか1日も早く「正しく」戦争が終わって「正しく平和なウクライナ」が戻ってきますように






これも犬の人

2023-05-21 | かりいぬ


久々犬の人から本当に久々の犬の人



誰もが少なくとも名前だけは知っているオットー・フォン・ビスマルクです。






彼は犬好きで生涯に何頭ものグレートデーンを飼っていました。
上の写真は1891年のもので、ティラス2世とレベッカ(いずれもグレートデーン)。



バート・ケーゼンにある若き日のビスマルク像。足元にグレートデーン。




ビスマルクの名言は色々伝えられていますが、中で犬好きを証明する言葉。

私は人間より愛犬の方を信頼する。何故なら彼らは口先だけのお世辞やウソに騙されることはないからだ。

これは納得できますね。
現代でもビスマルクを尊敬する人々は多いのです。私は勝手に「ビスマルキスト」と呼んでいます。実は私も尊敬しています。
それはビスマルキストのひとりテオ・ゾンマーの記事を読んでからです。
その記事によれば、普仏戦争に勝利しドイツ帝国を樹立したビスマルクの言葉は・・・

Unser nunmehr fertiges Vaterland

ビスマルクはドイツ帝国を「今や完成した我が祖国」とし、「これ以上は何も要らない」と言っているのです。
ヨーロッパの列強が植民地拡大競争に没頭する中、大変賢明な発言と言えます。実際には後年ドイツ人入植地をドイツ領に組み込んだりしていますが、植民地については極めて慎重でした。
ユダヤ人に対しても好意的で、ユダヤ人の専門家や学者を重用しました。

ドイツ帝国樹立から第一次世界大戦までヨーロッパには戦争が無く、この小康期間は「ビスマルク体制」と呼ばれます。






名前の訂正

2023-05-18 | その他


前回「現代では名前の様々なバージョンはない」と書きましたが、あとで、そういえばローマ教皇は今でも言語ごとに違うなと思い出して、改めてチャールズ3世のWiki記事を見なおしたら・・・
言語別バージョンありました
ドイツ語圏はチャールズなので世界中そうだろうと安易に考えたのですが、フランス語はシャルル、イタリア語カルロ、スペイン語カルロス、ハンガリー語カーロイetcと沢山のバージョンがあります。北欧などゲルマン語圏もチャールズです。フランス語の場合綴りは同じなので、フランス人がチャールズと言っているかシャルルと言っているかは分かりません。
余談と偏見丸出しで言えば、フランス人はフランス語至上主義者なので、多分シャルルと言っているのでしょう

ローマ教皇の場合は今も言語ごとのバージョンがあります。
現在のフランシスコI世は、イタリア語ならフランチェスコ、ドイツ語フランツィスクス、英語フランシス、フランス語フランソワ、ハンガリー語フェレンツ、クロアチア語フランヨ(多分)など。
史上初のヨーロッパ以外の出身で、イエズス会初の教皇で、アッシジの聖フランチェスコからフランチェスコ(フランシスコ)を名乗った現教皇に、私は大いに好感をもっています



「好感」という点で、カトリック教会史上最も敬愛されているかもしれないのがヨハネ23世です。熱心なカトリック信者である知り合いによれば「本当に教皇と言える最後の教皇(まだヨハネ・パウロ2世の頃)」で、カトリック教会史上極めて重要な第二バチカン公会議開催へと導きました。
下の写真は、第二バチカン公会議開始の歴史的瞬間です。




ヨハネ23世はユーモアのセンスもあり「私の家系にコンテ(伯爵つまり貴族)はいないがコンタディーノ(農民、複数形はコンタデイーニ)は沢山います」と言っていたそうな。
私の住んでいるのがカトリック国だからということもありますが、第二バチカン公会議の影響力は偉大で、いまだに折につけ「第二バチカン公会議」が言及されます。
そのうち続きを書くかも、かも・・・





名前の「翻訳」

2023-05-15 | ことば


これはオーストリア帝国オーストリア=ハンガリー帝国)皇帝フランツ=ヨーゼフI世35才のときの写真です。






ハプスブルク家皇帝の統治する帝国は多民族国家で多数の言語が使われていました。とりわけ主導的民族グループの言語であるドイツ語、チェコ語、ハンガリー語は皇帝の必須言語でした。もちろん、これだけではなく、日本語Wiki記事の帝王学の項にもあるように、毎日朝6時から夜9時まで、週に37科目を勉強しなければならなかった・・・と聞くだけ(読むだけ)で、皇帝なんて絶対なるもんじゃないと思いますね

以上は脱線で・・・ 日本語Wiki記事にもあるように、ハンガリー王としてはフェレンツ=ヨージェフ、ボヘミア(チェコ)王としてはフランティシェク=ヨゼフでした。更に・・・

英語:フランシス=ジョゼフ
フランス語:フランソワ=ジョゼフ
イタリア語:フランチェスコ=ジュゼッペ
スペイン語:フランシスコ=ホセ
ボスニア語:フランヨ=ヨシップ
(以下略)とまあ同一人物の名前に数多くのバージョンがあったわけです。
現代では、こういう面倒なことはしませんね。最近戴冠したチャールズ3世も、フランス語ならシャルル、ドイツ語ならカール、イタリア語カルロ、スペイン語カルロス等々となるわけですが、世界中チャールズで統一されています。

地名も古いものには複数のバージョンがあります。大分前にイタリア人からモナコと聞いて地中海沿岸の都市国家と思ったらミュンヘンだったという体験もあります。ウィーンにも色々な言語バージョンがあります。ドナウ川もそうです。
通信技術や交通網が発達してから国際社会に登場した固有名詞は大抵、原語発音の転写で「流通」しています。





可愛い恐竜

2023-05-12 | おきにいり


前々回「羽毛恐竜完全ガイド」を紹介した続きです

現生の恐竜さんは可愛いですね







「可愛い」代表のひとりがエナガさん 写真の子たちは、まだクチバシの黄色い巣立ちびなですね。
小さく愛らしい姿で人気があり、恐竜の末裔とは思えませんが、正当な子孫なのです
ピンポン玉みたいな小さな体に長い尾が印象的なので、英語でもドイツ語でも「尾の長いちびっこ」といった名称です。ほかの言語では学名表記も多いです。

昆虫食なので植物の守り手のはずなのですが、小柄のため大きいイモムシや昆虫には太刀打ちできず、あまり頼りにならない・・・と某鳥類文献に書かれていますが、この著者もエナガを溺愛するひとりです。

上の写真は英語Wikiで見つけたものですが、日本語Wikiにも似た写真があります。





晴れる荒れる

2023-05-09 | ことば


前回の繋がりで・・・恐竜時代に存在した絶滅鳥類の代表パラフィソルニス






何年も前にピンボケ写真を紹介したことがありますが、今回は頭部のアップ(ドイツ語Wikiから)。
でも、これは賑やかしで本題ではありません

前回、ステゴサウルスが「捨て子のサウルス」に聞こえると書きました。スケベニンゲンと同じで、日本語話者にのみ奇妙に聞こえる単語です。
同様の代表例として「ハレルヤ」がありますね。「神を讃えよ」という意味ですが、どうしても「晴れるや」と聞こえてしまいます。
以前にも書いたようにHを発音しない(できない)場合には「アレルヤ」となって「荒れるや」ですね







鳥類の先祖

2023-05-06 | おきにいり


私の大好きな自然史博物館でも人気が高いのは恐竜の部屋です。
この部屋の一角にはスズメの剥製も展示されています。
現生の恐竜は鳥類だから、というわけです。

それで最近「鳥=恐竜」という意識が、いつも頭の隅っこにあって気になっていたところ、ピッタリの本が3月に発行されました







自分が読める言語なら日本の本である必要はないのですが、とてもタイミング良く日本アマゾンに紹介されていたので、早速購入
「子どもから大人まで楽しめる」と紹介されている通り、最新の研究段階を踏まえた堅実な内容で、ちょうど私があれこれ考えていたテーマごとに簡潔で分かりやすくまとめられ、イラストも綺麗です。
鳥が好きで猛禽類も含めて「可愛い」と感じるため、逆に「鳥=恐竜」と考えると恐竜まで可愛くなります
ティラノサウルスなんか、本物には絶対会いたくないですけどね

これも実際には会いたくありませんが、以前から好きなのがステゴサウルス
名称の説明はWiki記事にありますが、それでも「捨て子のサウルス」と聞こえちゃうんですよね

現生鳥類の皆さんが恐竜の末裔だと思うと、スズメさん、ハトさんなども何か奥深い存在に見えてきます


以前のボログ記事:現生の恐竜

自然史博物館については英語Wikiの方が詳しく、写真も色々あります





小屋の芸術

2023-05-03 | おきにいり


ドイツのどこかにある信号の見張り小屋
今も見張り小屋として使われているかどうかは不明。






オーストリア・アルプスのどこかにある山小屋
宿泊用の山小屋と言うより急場の避難小屋という感じですね。






窓の芸術の場合と同じく、芸術作品にしようなどという意図は全くなく、ひたすら機能を果たすことを目的として造られたものなのに、環境の中に溶け込んで慎ましく、しかも存在を主張しています。
だからこそ、撮影した人がWikiにアップしたのではないかと思います。
自然と人間の共存を象徴するような風景です