Covid-19で実に鬱陶しい時期に何とウィーンでは珍しいテロ事件
旧市街で犯人が発砲した地点の見取り図です
グラーベン(Graben)の字で隠れているところが旧市街の中心、
シュテファン寺院のあるところです。
その後の警察の調べで、実際に銃撃があったのは4ヵ所と判明しました(見取り図の上の4ヵ所、他は誤報)。
見取り図で赤帯になっているところ:ザイテンシュテッテンガッセ
歴史的なシナゴーグがあり、同時にバーなどが並ぶシックな一角で、2度目のロックダウン前夜には人出も多かったようです。
1981年にシナゴーグが襲撃されるテロ事件があり、それ以来ここには、いつも自動小銃で武装した警官が立っています。
後方に見える人影が、警備の警官だと思います。右端の人は通行人でしょう。
警官がひとり犯人の銃撃で重症を負いました。シナゴーグ警備の人かなと思いましたが、事件の時刻には既にシナゴーグは閉まっているので、警備の警官がいたかどうか不明。こういう細かいところまでの報道はすぐにはありません。そのうち事件経過の詳細が公表されるかも…
スウェーデン広場(シュヴェーデンプラッツ)
見取り図には表記されていませんが、緑色の帯=ドナウ運河の下側で、地下鉄・市電の路線が色々通り、待ち合わせの場所としても便利で、いつも多くの人たちが集まる広場です。
モルツィン広場(Morzinplatz):スウェーデン広場の先にあります
ここにはナチスの時代、
ゲシュタポ本部が置かれていたため、犠牲者のための慰霊碑があります。
無差別銃撃で亡くなった人はオーストリア人3人、ドイツ人1人。負傷者の国籍は更に多数です。
既に日本でも報道されているようですが、犯人は
北マケドニアとオーストリアの二重国籍を持つ20才の男性で、
イスラム国に参加するため出国しようとして逮捕され、22カ月の実刑判決を受け、刑期の三分の一を終えたところで出所、更生プログラムを受けているところでした。
負傷した警官を助けたのがトルコ人だったとか、恐ろしいテロ事件の中にも色々な美談があります。
事件の翌日には全ての宗教団体の代表者が参加して、犠牲者を追悼する集会がありました。シュテファン寺院では犠牲者追悼のミサも行われました。
Covid-19新規感染の爆発的増大にテロ事件、そしてアメリカの大統領選挙が加わって、ニュースがもの凄く混雑しています
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