みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

ななみみず前身「みみざこ連」




仔ニャンコ・仔ワンコが新たなお家に迎えられるには、いつ頃が良いのでしょうか?
いわゆる「8週齢」問題については、こちらをご覧ください。六つ子の仔猫の動画もあります。

最新記事は、この下です↓
通常1日おきに更新の予定ですが、2日おき、あるいは3日おきになることもあるかも・・・(^v^;)

最大?最小?

2018-08-27 | その他

うっかりしていたら又々日が経ってしまいました

さて、気を取り直して・・・


英紙「エコノミスト」の「住みやすい都市ランキング」でウィーンが第1位になりました。

上のロイター記事にも出てくるマーサー世界生活環境調査ではウィーンが9年連続1位です。


いつも色々な理由が挙げられていますが、私の独断と偏見によれば、本質的なのはウィーンという都市の「人間的サイズ」ではないかと思います。

私がウィーン大学に通っていた頃、講義で時々聞いたジョークがあります。

それによればウィーンは・・・

世界最大の小都市である

あるいは

世界最小の大都市である

というものでした。

現在のウィーンの人口は約190万人です。出典:ドイツ語ウィキのウィーン記事

世界で人口の最も多い都市の数々では、人口が1000万を超えています。
こういう超大規模都市では、住民が自分の街を「一望」できないのではないかと思います。


ウィキ・フリー画像で見てみると・・・

1683年オスマントルコの第二次ウィーン攻囲

彼方に見える円形部分が当時のウィーン


当時の市街(旧市街)は現代の衛星写真でも確認できます

市街地中心部分の「五稜郭」みたいな輪郭が旧市街


カーレンベルクの丘から見た市街地

オスマントルコとの戦いの絵と同じ丘の上からの眺め


つまり、今でも市民が全体を見渡しやすい規模なのです。
同じ人口規模でも地方都市の場合はインフラストラクチャーや文化プログラムがトップレベルとは言えません。
それがウィーンの場合インフラストラクチャーがトップレベルで、しかも「音楽の都」と呼ばれるように、シーズン中は世界トップレベルのオペラやコンサートがぎっしり並んでいます。ドイツ語圏の最も重要な劇場のひとつであるブルク劇場でも多彩なプログラムがあります。他にも劇場は沢山あります。
チケットも買いやすく、一般市民が買える価格です。
博物館・美術館も充実しています。
市電、市バス、市営地下鉄、国鉄も充実していてマイカーは殆ど不要です。

うーん、なかなか良い街だなぁ、と改めて感心







落ち橋見物

2018-08-20 | その他

イタリアで恐ろしい高架橋崩落事故がありました。
道路や橋は、誰もが何の心配もなく安心して通るものです。
それが突然なくなるのですから何の救急策もありません。
犠牲者の遺族や関係者が悲しむと共に怒るのも当然です。

ウィーンに長く住んでいる人たちは、1976年8月1日にウィーンで起こった同じような崩落事故を思い出したに違いありません。
私がウィーンに住むようになったのは、ずっと後ですが、崩落事故のことは読んだり、友達から聞いたりしました。



最初の橋は1876年に完成したルドルフ皇太子橋です


この橋は王朝終焉後、ライヒスブリュッケ(帝国橋)と呼ばれるようになりました。第一次大戦後急速に人口と交通量が増大すると、幅8メートルの橋は狭くなり、急増する負荷により橋の疲弊が明らかになりました。このため、1937年に2番目の橋が完成しました。これは当時、吊橋としてはヨーロッパ第三の規模で、全長1225メートル、幅27メートル、シュテファン寺院、大観覧車と並ぶウィーンのシンボルとされました。


2番目のライヒスブリュッケ1975年(崩落の1年前)

ドナウ川増水中です


そして1976年8月1日の早朝

突然、橋全体が水中に没しました

当時は、橋の修復拡張プロジェクトが準備され、橋の精密検査実施中だったのですが、それより早く橋の方で「もうダメです」と宣言したともいえます。

これは、ある意味では今回のイタリアの事故より劇的です。イタリアでは当時悪天候でしたが、ウィーンでは外的な悪条件は全く無く、完全に橋の疲弊による崩落事故でした。
1976年の8月1日は日曜日で、事故が起こったのも午前4時53分から55分で、自動車4台5人の人物が橋の上を走行中でした。亡くなったのは1人だけで、他の人たちは自分で難を逃れ、あるいは救出されました。


犠牲者がごく少なかったせいでしょうか。崩落した橋を見物に来る市民が多かったそうです。


落ち橋見物の人たち


1989年に東欧(特に東ドイツ)の人々がハンガリー経由でオーストリアに逃げてきたときも「難民見物」というのがありましたから、ウィーン市民は好奇心(野次馬根性)旺盛なのかも知れません。


現在のライヒスブリュッケは1980年に完成しました




ドイツ語ウィキの記事(写真が沢山あります)
英語ウィキの記事








衝撃の木

2018-08-14 | おきにいり

ちょっと合間に急な仕事があって、またまた(恒例?)御無沙汰でございます


私はオーストリアに住んでいてドイツとイタリアが大好きです。
他にも好きな国は多いのですが今回は省略。ドイツも省略。



生まれて初めてイタリアに行ったとき、強烈な衝撃を受けた木があります。
何と自己主張の強い迫力のある木だろう、まるで彫刻みたい
後に、それがオリーブの木であることを知りました。


ウンブリアのオリーブ園


放っておけば普通の木の姿になるのかも知れませんが、オリーブの実を収穫するための木々は手入れをされ、歳月を経て、こういう堂々たる姿になるのでしょう。


今回ネット検索していて下の写真を見つけました。

小豆島のオリーブ園


日本のオリーブ園は木々が、まだ若いのでしょう。数百年経つと「彫刻化」するかも・・・

いずれもウィキ・フリー画像です。



ひところタヴィアーニ兄弟の映画をセッセと見ていましたが、オリーブの木が時々背景を飾っていました。


私が見た映画の中で・・・

日本語ウィキで紹介されている作品
パードレ・パドローネ
グッドモーニング・バビロン

英語ウィキ
焼き殺すべき男
サン・ロレンツォの夜
カオス






きゃっとあいす

2018-08-08 | かりねこ

またまたご無沙汰しております


猫さんがアイスを舐めています


いつもの新聞HP一週間天気予報のページには、よく猫さんが出演します
この写真のキャプションは「最後の手段はアイス」
もちろん、チョコッと舐めさせてもらっただけだと思います。
あるいは写真のための「やらせ」かも・・・



北半球炎上


ワタクシ、リハビリ体操は続けていますが別に病気なわけではありません。
ところが7月半ばからずっと猛暑でシエスタを重要な日課としています。
近年の地球温暖化の中では珍しく、7月半ばまで「古き良き時代」の正しい夏(最高気温25~28度)が続き安心していたところ、7月後半から30~35度の猛暑が続いているのです

今夏は北半球が「炎上」しています。ドイツでは観測史上最も暑い夏となっています。オーストリアも同様だと思います。
既に異常高温で山林火事が多発した北欧諸国は、目下「とても暑い夏」となっています(スウェーデン北部で15度、南部で30度)。
ポルトガルでは南部で45度を記録しましたが、現在は32度くらい。40度を記録したスペインも今は38度まで。
アメリカでもカリフォルニアの山林火事が続いているようです。

もちろん、中東の極暑ゾーンでは、最低気温35度最高気温45度なんてところもあります(クウェートなど)。但し、これらの国々は超乾燥地帯で夏の数ヵ月は雨が一滴も降りません。
平和な当時のシリアでは夏になると、クウェートなどの極暑ゾーンから来た避暑客が溢れていました。シリアで40度ならクウェートでは45度というような具合で、極暑の国々から来るとシリアは、いつも涼しかったのです。
私が8月をダマスカスで過ごしたときは45度から50度の猛暑で、忘れもしない8月27日、涼風が吹きだして37度になったときは涼しくてホッとしました。

気温の感じ方というものは相対的で、南極でマイナス60度の冬を過ごし春になってマイナス5度くらいになると暑くて窓を開け放しにして寝るというのを読んだことがあります。


それにしても、気象学者によれば、温暖化は今後も進行し、大きな災害を起こす異常気象も増加するということです

本当に、地球が、これ以上「高熱」を出しませんように







海の犠牲者

2018-08-02 | その他

うっかりして又日数が空いてしまいました

近年はアフリカや中東などから粗末なボートで地中海を渡ってヨーロッパをめざす難民の多くが地中海で命を落としています。
21世紀における大きな人類の悲劇です。


難民に対するヨーロッパ諸国の態度は、ますます閉鎖的になりつつあります。
現在の事態の遥かな遠因である植民地主義時代、ヨーロッパの列強は招かれもしないのに勝手に侵入して植民地化し、自国の利益のために植民地を破壊しました。

難民



しかし、別の犠牲者も急増しています。投棄され海洋に大量に堆積浮遊するポリ容器・ポリ袋などによる海洋生物の犠牲者です。






上の写真は、数年前にウィーンのショッピング街マリアヒルファー・シュトラーセで環境保護団体が行ったデモンストレーションです。
ポリ・プラスチックの廃棄物で造形された魚です。

犠牲者は魚ばかりでなく海の哺乳類も含まれます。


もうひとつの危険は地球温暖化に伴う海水・河川・湖沼の水温上昇です。
水温上昇によって水中の酸素量が減少し、魚など水中を生活圏とする生物が酸欠状態になるそうです。
もちろん水温上昇が生活圏の移動、プランクトンなどの減少なども重大な危険要素です。


海洋汚染