みみずのしゃっくり

みみずのしゃっくりのように役に立たないことを不定期に書き込むブログ。
専属スターはいませんが、猫っぽい内容です。

ななみみず前身「みみざこ連」




仔ニャンコ・仔ワンコが新たなお家に迎えられるには、いつ頃が良いのでしょうか?
いわゆる「8週齢」問題については、こちらをご覧ください。六つ子の仔猫の動画もあります。

最新記事は、この下です↓
通常1日おきに更新の予定ですが、2日おき、あるいは3日おきになることもあるかも・・・(^v^;)

錆びる蝸牛

2022-04-28 | おきにいり


何年も前にネット検索中とても綺麗なカタツムリを見つけダウンロードしました。

フォルダのどこかにあるはずなのですが見つからないので、改めて検索していたら、別の凄い方に出会いました


鎧(鱗)を身につけているところが凄いです





ドイツ語では鱗肢(ウロコアシ)カタツムリ(Schuppenfuß-Schnecke=シュッペンフス・シュネッケ)。
英語では鱗肢腹足類(Scaly-foot gastropod=スケーリーフット・ガストロポッド)。
日本語はウロコフネタマガイです。

カタツムリも貝(巻貝)も腹足類ですから、どの名称も妥当で、夫々の言語感覚による命名でしょう。深海の熱水噴出孔の周辺にお住まいです。
凄いのは、硫化鉄を成分とするウロコで肢が覆われていることです。一般的な巻貝と違って蓋が退化しているため、捕食者に出会うと鉄のウロコで身を守るということです。
しかし磁性をもつ硫化鉄は深海から地上に持ち出すと急速に酸化します(つまり錆びます)。

深海というのは宇宙にも劣らず人類未踏の世界で、ウロコフネタマガイも漸く21世紀になって発見され、早くも絶滅危惧種となっています。
生息域が極めて狭く、しかも海底資源のための試掘も予定されています。レッドリスト掲載種となれば、一定の配慮がなされることを研究者・関係者は期待しています。
ウィーンの自然史博物館にも標本2個体が寄贈されたそうですが、常時16度に保たなければならないという保存上の制約から展示はされていません。

こういう貴重な方々が、これからも地球上に生きていけますように








初飛来

2022-04-25 | おきにいり


地中海西部を生息地とするカモメの希少種が、オーストリアのチロル地方で初めて確認されました







印象的な赤い嘴からドイツ語ではKorallenmöwe(コラレンメーヴェ=サンゴカモメ)と呼ばれています。
日本語ではシンプルにアカハシカモメ
英語Wikiのオードワンカモメは、フランスの博物学者ヴィクトル・オードワンに因んだものです。
日本語Wikiでは博物学者の記事はあるのに、アカハシカモメは紹介されていません

アカハシカモメは絶滅危惧種で、初飛来を紹介した記事によると全世界で約1万5000の繁殖カップルが確認されているだけです。
色鮮やかな赤いクチバシとオリーブ色の肢が特徴。
近縁種はセグロカモメです。

このカモメさんが初めてオーストリアに飛来したということは、本来の生息地である地中海西部の環境が悪化しているのか、それとも単に生活圏を拡大しようというパイオニアなのか・・・

オーストリアの鳥類学者、野鳥愛好家など関係者は、とりあえず一大センセーションだとして大喜びです。





棟梁の肖像

2022-04-22 | 旧市街


 ハッと気づいてみれば「2日おき」の更新を、すっかり忘れていました 
確かにウクライナは気になっていますが、それ以外には忙しかったわけでもなく、ただ忘れただけ 

このところ暫く旧市街にご無沙汰だったので、久々にシュテファン寺院です
・・・と言っても、今回は建物を建てた人。工事の指揮をした人で、つまり棟梁ですね

古い時代には「個人」という存在は殆ど意識されず、従って誰が建てたかも記録されていません。
しかし中世末期にシュテファン寺院の建設工事を指揮したアントン・ピルグラムは、教会の中に自分の肖像を残しました。
近世における自我への先駆けと言えるでしょう。


幾つかあるオルガンのひとつの基部にあるレリーフ




その全体(暗くて見にくい写真ですが・・・)




壁のラクガキみたいなのが面白いですね。「マイスター・アントン・ピルグラム1513」ではないかと推定



説教壇の下にもピルグラムの肖像があります。
「窓から覗く人Fenstergucker=フェンスターグッカー」という通称があります。




1880というのは、改修か何かの年と思われますが、忘れなかったら、そのうち行って調べてみましょう


左側に見える複雑な装飾彫刻の上が説教壇




さて肝心のピルグラムさんは、どんな人か英語Wikiに紹介されています(丸投げ)






空の独房

2022-04-18 | その他


国際刑事裁判所という国際機関があります。地球レベルで、ジェノサイド人道に対する犯罪戦争犯罪など重大な犯罪の責任者たる個人を起訴し、罪状を決定します。

国家規模での犯罪である場合が多いので、自国の政策(の責任者)が訴追対象となるため、この裁判所を拒否する国も多く、様々な紆余曲折を経て1998年に発足したこと自体、奇跡的と評されます。
世界123ヵ国が締約国ですが、国際政治で最も影響力のあるアメリカ、ロシア、中国は参加していません。
アメリカは、アメリカ国民が訴追される場合に保護するため特別法を設定しています。ロシアは締約国でしたが、クリミア半島併合の後に脱退しています。中国は一国の主権を損なうとして初めから参加していません。



下の写真は国際刑事裁判所で有罪となった人物が入る独房です。





この独房に入るべき(逮捕状が出ている)人物としては・・・

スーダンのオマル・アル=バシール元大統領は、クーデターで政権を奪取した軍部が拘束していて、今のところ引き渡しの意向は無いようです。

ムアンマル・アル=カッザーフィーは訴追されていましたが、本人死亡のため訴追停止。

その息子のサイフ・アル=イスラームは、逮捕状が出ていますが、リビアの有力勢力に「保護」されていて、上の独房に入る可能性は殆どありません。

そして今最も注目されるプーチンについては、ロシアが締約国を脱退した今、全く逮捕・投獄される希望はありません
唯一可能があるのは、本人が締約123ヵ国のひとつに滞在している場合ですが、これも全く見込みがありません

それでも、国際刑事裁判所の人たちはウクライナにおけるロシア(プーチン)の戦争犯罪を調査しています。

これまで国際法廷で活躍してきたカルラ・デル・ポンテも、必ずプーチンを法廷で裁くと前向きの姿勢です。





怖ステキ

2022-04-15 | おきにいり


「きもかわ」はもう一般化していますが、怖い+ステキの「怖ステキ」は無理があるけど、無理に使います。

私はクモが好きです。ごく一部の危険な毒グモを除いて、大抵の方々は害虫を食べてくださる「自然殺虫剤」だからです。
某鳥学文献の著者も自ら公言するクモラー(蜘蛛を愛する人)です。


クモラーのはしくれである私が見てもタランチュラさんは怖いです。でも怖い=危険な動物というのはステキでもあるのです。つまり「怖ステキ」


日本語名はオオツチグモ(下の写真はメキシカンレッドニー)





「ニワトリとタマゴのどちらが先か?」みたいな話が踊りのタランテラです。





踊りの一種なので、タランテラと題する曲は沢山あります。


私の大好きなアルペッジャータによるナポリ風タランテラの演奏

カスタネットが、とても魅力的です



15日は今年の聖金曜日。前の晩は「最後の晩餐」に当たるため晩祷がありました。







乳香のとき

2022-04-12 | おきにいり


今年も聖週間が始まりました。
聖週間の終わりは復活祭(イースター)です。
基本的に「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」に祝われるため、毎年日が変わる移動祝日です。
毎年、キリストさんの受難と復活の日が変わるというのも奇妙なもんですが、昔から、そう決めてあるので、これで良いのでしょう







別にイースターだけというわけではなく、教会での礼拝に欠かせないのが振り香炉で焚かれる乳香です。

私は、この香りが大好きで、たまに礼拝に行ったときには、いつも感動しています
但し私はキリスト教徒ではありませんが、キリストさんは尊敬しています。


ちょっとゴタっておりまして、今回はこれにて・・・
続き予定のものは、そのうち続くかもしれません。乞無期待






こざるさん

2022-04-09 | おきにいり


花福こざるさんのファンです。もともとは某猫学文献で発見したのですが・・・
こざるさんの素朴でサッパリしたタッチが好きです。


「花を育てる」最新刊





私は超横着で花を育てる気は全くないのですが、こざるさんの本を楽しんでいます


公園植物ワンダーランド
豆腐百珍百番勝負
続豆腐百珍百番勝負
花福さんの戦争ごはん日誌
花福ねこ日記

・・・など、どれも楽しく読みました。ねこ日記の「直角」さんは高齢で亡くなるのが悲しいけど、某猫学文献にもあるように「生き物の死亡率は今のところ100%」なので仕方ありません



今回はこれにて・・・戦争早く終われーーーっ




キモカワいも虫

2022-04-06 | おきにいり


私の愛読する某鳥学文献で紹介されてから一躍有名になったのはネコアオムシ(本名「ヒメジャノメ」)さんですが・・・


このアオムシさんもキモカワゆく迫力があると思います







まるで大口を開けて威嚇しているように見えますが、そういう頭部の模様なんでしょうね
短くて太い足も可愛いです

ドイツ語では「大きなフォークの尾」(Großer Gabelschwanzグローサー・ガーベルシュヴァンツ)で、ここから遡ると日本語名はシャチホコガでした。
成虫は大体地味ですが、白黒で美しい模様のものや、枯葉に擬態したものなど変化に富んでいます。
但し日本語の「シャチホコガ科」からドイツ語へ移ると「歯つむぎ」(Zahnspinnerツァーンシュピナー)になってしまいます。これは日本語が科全体の記事なのに対し、ドイツ語は、その中の1種Notodontidaeを扱った記事だからです。Wikiの言語を移動していると良く見られる現象です






ウクライナの戦争は簡単に終わらない様相を呈していますね。速報も読むのが辛くなってきました。
そもそもロシアがなんで戦争を続けられるのか不思議です。色々「抜け穴」があるのでしょう
NATO諸国も武器弾薬を提供するだけで決定打がなく、不甲斐ないです。
しかし、このまま長引くと、いつか第三次世界大戦になりそうで・・・

それだけは起こりませんように。早く終わってください





ジュース箱

2022-04-03 | ことば


私の愛読する某鳥学文献26巻に「ジュースボックス」というのが出てきました。
何でもありの日本だから、多分、ジュースだけに特化した特別の冷蔵庫だと思いました。

ジュース箱というなら、夏の清涼飲料スタンドもそうだなと思いました。
例えば下のような・・・





それがですね・・・ 最近になって漸く「清涼飲料ボックス」ではなく「シューズボックス(靴箱)」であると発見 遅すぎる



  


NATOは悪い意味での現実主義機関です。ユーゴスラビア崩壊末期のコソボ紛争では、臆面もなくベオグラードを爆撃しました。弱い相手だと、平気でぶん殴るチンピラのようでした。
現在は、過激なウクライナ支持者が「武力介入すべきだ」と言っても、ロシアの核兵器を含む軍事力を恐れて、ウクライナに武器・弾薬を提供するだけです。この意味でロシアのウクライナ侵攻戦争は、ウクライナを代理とするNATO対ロシアの戦争になりつつあります。
それが後ろめたいのか、NATOは加盟各国の軍備費を国民総生産の2%以上に引き上げようと決議しました。

現在のローマ教皇は徹底した平和主義者です。もう何回もウクライナの戦争をすぐ止めるようにと呼びかけています。
最近の一般謁見ではNATOの決定を批判して「軍備を増やせば、もっと安全で平和になるのではなく、もっと危険になるだけだ」と発言しています。
しかし、この発言はヨーロッパの殆どのメディアで黙殺されました。私が、このことを知ったのは、いつも読んでいるHPからです。

「それじゃ、お前ならどうする」とストルテンベルク氏に言われたら・・・「ごめんなさい、私もチンピラやります」と答えます


とにかく一刻も早くウクライナに平和が訪れるよう祈りましょう